リノベのハウツー
2020.03.24
住宅ローンを変動金利にするメリットとデメリットとは?
戸建てやマンションの購入時には資金の調達が必要になります。自己資金をある程度準備しておくことも大切ですが、足りない場合にはローンで補うことも可能です。
そこで今回は、住宅ローンの変動金利の仕組み、メリットやデメリットについて紹介します。住宅ローンの利用を考えていらっしゃる方は、ぜひこの記事をご一読ください。
ローンには2種類のタイプがある
ローンは、大きく分けると2種類のタイプがあります。
固定金利
固定金利とは、ローンの借入をしたときの利率を最後まで変わらずにに利息額を計算する金利です。
世の中の経済の動きにかかわらず、常に一定の利率になっています。金利が上がったときでも利率はそのままです。同じように、金利が下がったときでも、最初に設定した利率で返済します。
変動金利
変動金利とは、一定の基準に従って利率が変わる金利です。
市中金利を参考に、定期的に利率を決定します。そのため、経済情勢によって利率が変動するのが特徴です。景気が上がったときには利率が大幅に引き上げられることがありますが、景気が下がったときには利率も引き下げられます。
優遇金利をチェックする
優遇金利とは、基準金利から割引される金利のことです。変動金利のローンを選ぶときには、この優遇金利をチェックしましょう。経済動向や市場環境、金融機関の方針によって優遇金利を決定します。優遇金利が1.4%のときには、基準金利から1.4%を差し引くので、通常よりもお得に融資できます。
変動金利のメリット
変動金利のメリットとして、利率が低めであることが挙げられます。
変動金利は、企業に貸し出す利率を基準にしているので、固定金利よりも低い利率に設定されています。2020年2月時点での変動金利は、1%を下回っています。そのため、住宅ローン減税の適用が認められれば、プラスの運用も可能です。
また、変動金利は利率が下がることで、返済を減らすことができます。
変動金利では、6カ月ごとに利率の見直しを行います。同じ返済額の中で元金割合が増えるので、金利が低い状態であれば返済額を減らすことが可能です。
変動金利のデメリット
変動金利は、利率が上がると返済額が増えます。
2020年2月の時点では、低金利の状態が続いています。ただし、今後の景気動向によっては上がる可能性もあります。金利が大幅に上昇したときには、住宅ローンの金利も上昇します。そのため、最初の予定よりも返済額が増える可能性もあるので注意が必要です。
また、変動金利は、返済計画が立てにくいというリスクがあります。
固定金利は、申し込みの時点で返済額を把握できます。そのため、毎月の返済額のシミュレーションがしやすいでしょう。
反対に、変動金利は利率が常に変動するので、毎月の返済額が変わる可能性もあります。そのため、返済計画を立てても計画通りに行かないときもあるでしょう。
変動金利はすぐに反映しない
変動金利を利用するときには、金利上昇に注意しなければなりません。ただし、住宅ローンでは、利率が変わったときの返済額の見直しが5年に1回となっています。
加えて、従来の返済額の1.25倍までの利率と決まっています。そのため、金利が大幅に上がってもすぐには反映されません。
金利が上がっても、実際に適用されるまでの間に資金を準備することができるでしょう。
変動金利が向いている人
変動金利が向いている人は、融資額の少ない人です。融資額が少なければ、金利が上がったときのリスクを抑えることができます。加えて、返済期間の短い人についても、リスクを抱えることがないのでおすすめです。
ほかにも、家計簿を記帳できる人や毎月の返済をこまめにチェックできる人は向いています。固定金利とは異なり、月々の返済額が変わることがあるため、返済額が増えたときにも冷静に対処できる人にはおすすめです。
まとめ
住宅ローンには、固定金利と変動金利の2種類があります。変動金利は、企業へ融資する金利を元にして設定しており、6カ月ごとに利率の見直し行われます。
変動金利のメリットは、利率が低いことです。住宅ローン減税を利用すれば、プラスでの運用も可能です。
ただし、金利が上昇すると返済額が増える・返済計画が立てにくくなるというデメリットが生じるので注意しましょう。変動金利を利用するときは、慎重な検討をおすすめします。