リノベのハウツー
2022.04.27
リノベーション予算分布の理想と現実・・・。
「どんな家にしようかな?キッチンはアイランドキッチンで、リビングは仕切りをなくし開放感があって収納も沢山・・・。」中古住宅のリノベーションって夢ふくらみますよね。「新築だったら予算的に厳しいけれど、リノベーションなら予算内だからあれもこれも・・・」と、あれよあれという間に金額は大きくなり、気づいたら新築が購入できてしまうなんてよくある話です。今回はそんなリノベーションの予算分布、理想と現実をお話したいとおもいます。無駄を省いて理想のマイホーム手に入れましょう。
目次
リノベーション予算分布理想
住宅購入で大切なのは、予算をきちんと把握してなるべく予算内に納めること。給与の何倍もするマイホームを手に入れるのですから資金計画はきっちりしたいものです。しかし、中古住宅購入+リノベーションをしようとおおもって調べても、リノベーションに掛かる費用は千差万別。買主の希望や物件の状態によって大きく異なります。
そこでリフォーム会社紹介サイトのホームプロではリフォームにかけた費用についてのアンケートをとっています。
アンケートを見てみると50万以上500万未満が最も多く、平均値はマンションで189万、戸建てで239万、2017年度平均で218,5万円になっています。
戸建ての金額が多いのは外壁の修理や、広さによるものだとおもわれます。
こちらはリフォームした箇所に関するアンケートです。
リフォームした部分ではマンション、戸建て共に、
①浴室、バス
②トイレ
③キッチン
が上位3位を占めています。やはり水周りは使用頻度が高く、劣化が目立ちやすいところであり、リノベーションにおいても重視すべき場所のようです。
仮に200万のリノベーション費用を予算に設定すると、
2017年のリフォーム部分した部分のパーセンテージを当てはめて計算すると
①浴室、バス 31,2%→62万円
②トイレ 27,5%→55万円
③キッチン 24,4%→44万円
合計 161万円
水周りだけで161万円かかることになります。これは全体の83%を占めます。
引用 ホームプロ2017リフォーム実態調査
https://www.homepro.jp/cst/v1/about/pdf/pdf_homepro_userdata_2017.pdf?180406_02
・リノベーション予算分布現実
しかし、実際の水周りの予算は
①浴室、バス 50~150万
②トイレ 20万~50万
③キッチン 100~150万
合計 170~350万
引用 https://www.house-in-house.com/info/reform-cost.html
最低限のリフォームにしても実際は予算より多くかかってしまうようです。
・理想どおりにいかない理由
水周りの中で特にリフォーム費用が高いのがキッチンです。特に、女性にとってキッチンの使い心地はとても気になる点だとおもいます。クリナップの調査でもキッチンのリフォームは妥協しないことをオススメしています。キッチンを妥協せずに使いやすくリノベーションすることは賛成ですが、キッチンにこだわることによって他の予算が削られることを頭の片隅にいれておくことは大切です。
引用 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000036791.html
・理想を目指すには?ポイントを紹介
グレードを下げる
キッチンなどの水周りを選ぶ際にせっかくだからとよいものをつけたい気持ちはわかります。
しかし、設備のグレードを上げても結局は使う人次第です。グレードをアップして多機能な設備は「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性もあります。
今までの暮らしを振り返ってみてください。今まででの生活で十分やってこれたのだから、これから不自由することなんてそんなにないはずです。本当に必要なものか今一度考えてみてください。
一度に全部やろうとしない
「せっかくリフォームするのだから」と意気込んで「あれもいこれも」となんでもやろうとしてませんか?
理想のマイホームは1回のリノベーションで作れるものではありません。生活に不便な最低限の箇所だけリノベーションしてあとはゆっくり考えればいいのです。
時間をおくことで、「こうしたほうがいいかも!!」なんて素敵なアイデアが浮かんでくるものなのです。
大きく構造を変えない
水周りの位置を移動したり、間取り自体を大きく変えることは費用がかかります。
元の構造を生かしてリノベーションしていくほうが、費用が掛からずオススメです。
プチリノベで雰囲気を変える
プチリノベなんて言えないかもしれませんが、簡単な工事で物件の雰囲気を変えるのもオススメです。
例えば、費用が掛かるキッチンはガスコンロをIHに変更したり、蛇口やシンクを最新のものにかえてみるだけでグッとオシャレに変化します。
壁紙にちょっと良いものを使ってみたり、お風呂をシステムバスに交換、そして折り戸を引き戸にしてバリアフリー化してみるのも、機能性や見た目もオシャレに変化します。
ちょっとした工夫で費用をかけずに見た目も機能性もアップすることができます。
費用500万円・2LDKのリノベーション事例
・リノベーション種別:マンション
・施工面積:64.55平方メートル
・部屋の間取り:2LDK
・リノベーション価格:500万~800万円
部屋全体がブルーとホワイトのコントラストになっているため、非常にこだわりのあるリノベーション事例です。
基本的な間取りはそのまま再利用していますが、2部屋の洋室にあった押入れを一つに統合し、オシャレなウォークインクローゼットとして改築しています。
また、洋室への扉を取り払い、ウォークインクローゼットから各部屋へ入れるよう、細かい調整も行いました。
費用1200万円・2LDKのリノベーション事例
・リノベーション種別:マンション
・施工面積:55.97平方メートル
・部屋の間取り:2LDK
・リノベーション価格:1,200万円~
オシャレなカフェを思わせる施工内容が特徴のリノベーション事例です。
先ほどの事例と同様に、基本的な間取りは変更していません。基礎工事だけで済むため、リノベーション費用を格段に抑えることができました。
各部屋の間取りはそのままに、中央の廊下にあった邪魔な壁を撤去しています。
リノベーションに使用したのはガラスブロック、真っ赤なレンガ、ターコイズブルーの壁面となり、レトロなカフェのような雰囲気に仕上がっています。施工面積は先ほどの事例の場合とほとんど同じですが、材料やデザインを変えるだけで価格に大きな差が生まれています。
まとめ
いかがでしたか?リノベーションってお金をかければいくらでもよいものは作れるんです。いかにお金を掛けずに理想のマイホームに近づけるかは工夫次第。リノベーションやリフォームは信頼できるプロに相談してみましょう。