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2017.09.01
意外に知らない“ハウスダスト”の危険性と対策
近年において異常な抗体活動で体に異常をきたすアレルギー症状に悩まされている人が急増しています。アレルギーを発症する原因は多岐にわたりますが、その中でも最近多くなっているのがハウスダストによる発症です。そこでハウスダストとは何なのかを改めておさらいすると共に、どうしたら発症リスクを減らせるのかの予防法を教えます。
ハウスダストが引き起こす疾患
ハウスダストが引き起こす疾患は主にアトピー性皮膚炎と気管支炎からの肺炎の2種類になります。ダニの死骸や糞そして花粉や埃が、皮膚や呼吸から体内に侵入すると異物として脳が対処します。そこで異物の情報を集めるためにマクロファージといった抗体を出して有害と認定すると、それを毒が回る前に白血球といった攻撃性の強い抗体を出して行動を起こすのです。これが皮膚で起これば皮膚に赤い炎症が広がって強いかゆみが続くアトピーとなり、呼吸によって気管支と肺に入り込むと喘息のように息が苦しくなる気管支炎もしくは肺炎を起こします。これだけでも十分につらい症状ですが、実はハウスダストアレルギーで注意したいのが命にかかわるアナフィラキシーショックです。これは重度のアレルギー症状で、抗体の活動が過剰に働きすぎることで肺や心臓に大きな負荷をかけることで機能不全を起こすことです。この状態にならないためにも、自身で出来る範囲で予防することが肝心と言えます。
日常生活でできる予防と対策まとめ
ハウスダストはミクロサイズの微粒子であるため、完全に侵入を防ぐことは不可能です。アレルギーになるのは体の許容量をオーバーするためであるため、その量を超えなければ症状を緩和させることが出来ます。そこで侵入を防ぐことは不可能でも、そのダメージを軽減できる予防法を実践することが大事です。やはり一番効果があるのは掃除であり、まず水で濡らし固く絞った湿った雑巾で埃や花粉をふき取ります。拭き掃除が終わってから掃除機を掛けるのですが、その際に絨毯の上を掃除するときには力を最大にしそれ以外の箇所では中から弱に切り替えてゆっくりと吸い込むと良いです。次に取り入れてほしいのが空気清浄機であり、これは空気を吸い込んでフィルターを通してきれいな風を出して循環する機器です。これを地面付近においてハウスダストを吸引することによって、部屋の空気をきれいにしてくれます。 ハウスダストアレルギーが増えている背景には、実は外で遊ぶ機会が少なくなったことで強い免疫機能が鍛えられなくなったことです。ただどんなに健康な人でも、一度でも脳から有害認定を受ければ重度のアレルギー症状になる可能性は十分にあります。そのため誰でも発症するリスクがあることを自覚して、必ず2回に一回は徹底的な掃除と空気の入れ替えによる循環をするのが対策になるので実践してほしいです。"