ベランダ&キッチン栽培のお手軽ハーブで害虫対策
これからあったかくなる時季、とても過ごしやすい季節になりますが、同時にもっとも悩まされるのが害虫ではないでしょうか。ベランダやお庭、玄関から、イヤ~な蚊やハエ、そしてゴキブリといった害虫が侵入し、なんとかしたいと思っている人も多いでしょう。
小さなお子さんやペットがいると、体に害があるのでは…と思い、部屋に侵入した害虫に、殺虫剤を使うのをためらったりしますよね。
ちなみにマンションだと、「上階は虫が入ってこない」と思っている人もいるかと思いますが、そんなことはありません!
害虫は、外から帰ってきた人の服に付いていたり、エレベータに乗ったりして上階にも上がってきます。
そんな害虫予防に効果があるハーブをご存知ですか?
ハーブはお料理のスパイスとしては馴染みがあり、使われている人も多いでしょう。
今回はお料理だけではなく、お庭やベランダで栽培するだけで害虫の侵入を予防できるおすすめハーブをご紹介しましょう。
ローズゼラニウム
夏の害虫の代表といえば、「蚊」ですよね。
もっともお部屋に侵入してほしくない害虫のひとつでしょう。
窓や玄関といった、ちょっとした隙間から入ってきて、気が付くと刺されていたということがよくあります。
外出するときは、しっかりと虫よけを塗って防御する人も、家の中では無防備な人がほとんどではないでしょうか。
もし、赤ちゃんが蚊に刺されてしまったら、「かゆい!」って自分では言えないため、泣き出して訴えることしかできず、かわいそうと思うママもいるでしょう。
薬は必要以上に使いたくないため、ママとしては本当に困ってしまいます。
そんな蚊に効果があるハーブが、ローズゼラニウム。
ゼラニウムにはいくつか種類がありますが、気品あるバラの香りが特徴のローズゼラニウムは、蚊が嫌いな成分を分泌しているため、お庭に植えていると防蚊効果があると言われています。
開花時期は4~10月と長く、かわいい花を咲かせてくれるので、見た目にも楽しめます。
プランターで栽培し、ベランダに置いたり、玄関口に飾るのもおすすめですが、一番のおすすめは寝室。
寝ているときに、「ブーーン」と耳元で飛んでいる音が聞こえると、気になって眠れませんよね。
ローズゼラニウムの心地よい香りと防蚊効果で、安眠間違いなしです!
ペパーミント
スーッとした香りが特徴で、爽快な清涼感を感じるハッカでお馴染みのペパーミント。
緑の愛らしい葉が特徴のペパーミントは、お料理の飾りはもちろん、アイス、アメ、ガムなど、お菓子作りにもよく使われるハーブです。
ペパーミントの「メントール」という成分は、害虫に対する忌避効果があるといわれています。
また、虫よけ効果のほかに消臭効果もあるため、トイレといった匂いが気になるところに置くのもオススメ。扉を開けた瞬間、フワッとよい香りが漂うでしょう。
乾燥と湿気に注意すればプランターなどで気軽に栽培できるため、ハーブ初心者の方でも育てやすいハーブでしょう。
小さな鉢植えをキッチンに置いておくと、虫よけ効果はもちろん、葉をつまんでお料理に使ったり、紅茶にうかべてミントティ―にしたりと、ちょっと贅沢な気分を楽しめることでしょう。
カモミール
「心のお医者さん」という別名があるように、側に置いておくと心がやすらぐ香りを放つカモミール。
カモミールティは、精神面に働くと言われ、リラックス効果が高く、女性に好まれています。
また、植物や野菜を植えたときにカモミールを近くに植えることで害虫が付くのを防ぎ、他の植物や野菜を元気にする効果もあるとか! 人の心だけではなく、「植物のお医者さん」でもあります。
そんなカモミールにも虫よけ効果があります。
アロマエッセンシャルオイルを使って、虫よけスプレーを作ってもよいでしょう。
それを網戸に吹きかけておくことで、虫よけ効果の他に風が吹くたびにカモミールのよい香りが部屋中に広がります。
鉢植えやプランター栽培の場合は、暑さには弱く、寒さに強いため、半日陰に置くのがおすすめです。
白く小さな菊に似た花は、お部屋に明るさをプラスしてくれるでしょう。
レモングラス
その名のとおり、さわやかなレモンのよい香りがするレモングラス。タイ料理でお馴染みのハーブです。
この匂いはなんと、ゴキブリが大嫌いだとか!
ゴキブリの侵入経路である玄関やベランダ、窓際にレモングラスの鉢植えを置くだけで、ゴキブリは嫌がって侵入できないと言われています。
よくゴキブリは、キッチンの排水口から上がってくると言われますが、たとえば台所用洗剤を柑橘系の香りのものにするのも効果的でしょう。
料理や虫よけのほかに、美容や健康、リラックス効果があるレモングラス。お風呂に入れてゆったりとハーブバスでもお楽しみいただけるでしょう。
ローズマリー
肉料理の臭み消しとして、よく使われるローズマリー。
とても香りが強いため、虫よけや防腐剤として用いられます。
多湿を嫌い、乾燥や陽射しには強いため、水のあげ過ぎに注意すれば、手がかからず、自然に大きくなっていきます。
ローズマリー自身に付く病害虫も少ないため、プランターや鉢に植え、家の中に置いておくと重宝するでしょう。
キッチンに置くと、ツーンとした香りで消臭効果も得られ、お料理の際にも摘んで手軽に使えるのでおすすめのハーブです。
アウトドアの際は、ローズマリーを煮だして冷めたものをスプレー容器に入れて持ち運ぶと、虫よけに最適です。
いかがでしたか?
虫よけとしての効果は、市販の殺虫剤のほうが効き目は強いでしょう。
しかし、天然のハーブは体に安心で、なおかつ見た目もかわいくベランダや玄関に置いてみるのも、今の時期はおすすめです。
ハーブ初心者の方は、いろんな種類のハーブを使うのではなく、まずはひとつ気になったものを試してみましょう。苗植えのものがお手軽でよいでしょう。
種類や使い方によっては、香りが強すぎたり、体にあわない場合がありますので、ご注意ください。
(特に妊婦さんは、ハーブの種類によって子宮収縮を促して流産や早産リスクが出る場合があります)
お部屋にハーブがある生活を、ぜひ取り入れてみてくださいね。"