モデルルームにはない生活感
新築マンションのモデルルームやリノベーション事例など、公開されている素敵な家を見ていると心躍ると同時に「これ保つなんてすごすぎ」「実際暮らしたらキープするのは難しいよね」と思うことはありませんか?
「住まい」である以上、切っても切り離せない生活感。この生活感の正体とつきあい方についてご紹介します。
生活感のある部屋はダメ?
住まいにおいて「生活感がある」と感じるのは、人が生活を送っている形跡が目につく場合が多いようです。「物が多いから生活感がある」とは限りません。ブリキのおしゃれな小箱や、絵画などが多くあれば「物が多くてもおしゃれ」な空間に感じるでしょう。
人が生活を送っている形跡というと抽象的ですが具体的には、使ったタオルや雑巾、干された洗濯物、チラシなどが挙げられます。
その生活感を全て隠してしまうと、生活しづらくなったり、掃除がしづらくなったりといった弊害もあります。そして使い勝手が悪い、という理由でそれらを出しっぱなしにしてしまい、結果一番野暮ったい形で生活感が出てしまうのです。
日常生活でよく利用するものは、取り出しやすい収納にし、出しっぱなしの収納も上手に取り入れていきたいところです。
生活感があっても、素敵に片付いていればオシャレで落ち着ける空間が演出可能です。
生活感とうまく付き合う収納
上でお話ししたように、収納は生活感をコントロールするのにとても適しています。とくに納戸収納やウォークインクローゼット等の空間を利用した収納はひと目につきにくくたくさん収納することができます。また壁面収納を利用すると足し算引き算がしやすく、おしゃれな収納を演出することができます。たとえば、ぎっしり並べた本の横に、贅沢に小物をポンと置くといった方法です。
大型収納
3ldkと2ldk、間取りは前者の方が広いはずなのに後者の方がゆとりを感じる場合があります。ウォークインクローゼットや納戸などの大型収納がうまくレイアウトされ機能しているからです。
部屋数は多い方がいい、という先入観から部屋数を優先し収納が不十分となっている間取りがありますが、部屋に物が溢れてしまう可能性が高くなります。
家電の取扱説明書や生活関連の書類、防災用品や日用品のストックなど、1つ1つは小さいものですが、それらをまとめて大型収納に片付けると部屋はスッキリします。
壁面収納
収納をあえて見せることで「片付いている」印象を与えることができます。洋書や小物などを置くと生活感を感じさせなくします。そうは言ってもせっかくの収納場所なので、ファイルボックスなどを利用して生活感が出そうなものは、小さなケースで隠しながら並べていくのがおススメです。
生活感を感じさせないテクニック
「物」の他に「色」にも気を配ると生活感を感じさせずオシャレに仕上げることができます。
色を数色でまとめると生活感を感じるよりも先に洗練された雰囲気を感じるようになります。
また住まいにおいては「色」の他に「におい」も人に大きな印象を与えます。
家に入ったとき、焼き魚のにおいや部屋干しのにおい、汗臭いにおいがしたら「生活感」を感じますね。逆に、家に入ったときにさわやかな香りがあると色と同じように、生活感よりも洗練された雰囲気を出すことができます。
「におい」をなるべくなくして「かおり」をうまく取り入れたいですね。
住まいにおける生活感とうまく付き合えたら...
雰囲気の良いカフェに行きくつろぎたい、と思って出かけたら家に本を忘れてしまった、とか今日は混んでてお気に入りの席があいていなかった、ということはありませんか?生活感とうまく付き合って、お気に入りのカフェのような空間を自宅で味わえたら最高 ではないでしょうか。"