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vol.60【リノベ|インタビュー】躯体現しが映える、木の取り入れ方。コンクリート躯体フルリノベ

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vol.60【リノベ|インタビュー】躯体現しが映える、木の取り入れ方。コンクリート躯体フルリノベ

今回ご紹介するSさんご夫婦宅は、リノベーションで人気の躯体現しを行ったスタイリッシュな空間。

要所要所に木をうまく取り入れ、堅すぎないインダストリアルスタイルに仕上げました。

元の間取りを活かしながら広々とした2LDK+WIC・ワークスペースはどのようにしてできたのでしょうか。Sさんご夫婦に家探しの経緯からリノベーションにした理由、家づくりでこだわった点についてお伺いしました。

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物件探しから購入までの流れ

家を購入しようと思ったきっかけを教えてください。
 
「息子が生まれて以前の住まいが手狭になったので、広い家に引っ越そうとなりました。それなら賃貸でなく持ち家にしようと思って探し始めました」
 
最初からリノベーションで検討していましたか?
 
「もとからそのつもりでした。購入するなら自分の好きな感じにしたかったので、リノベーションは自分にぴったりだなと」
 
他にもリノベーション会社はご覧になりましたか?
 
「物件は見ましたが、ちゃんと話を聞いたのはリノベ不動産さんだけです。リノベ不動産さんは、インターネットでリノベ会社を検索していたときにたまたま見つけました。HPに『融資までワンストップでできる』と書いてあって、これはいいなと。他社でも同じサービスはあったかもしれませんが、当時そのサービスを一番理解できたのが、リノベ不動産でした」
 
物件は何件くらい見ましたか?
 
「半年くらいかけて30件ほど見ました。多い日は5,6件なんて日も。最初はこことは違うエリアを見ていたけど、あんまりピンとくる物件がなくてエリアを広げました。それもあって、物件は結構見ましたね」
 
当初希望していたエリアから変えられたとのことですが、こちらにした決め手は? 
 
「二人の勤務地や都心へ一本で行けるからです。交通の便を重視しました」
 
物件の決め手は?
 
「徒歩5分と駅近なことですね。低層住宅を希望していたのでそれもありますし、天井が高かったこと、構造的に躯体現しにしても問題ないと聞いて、ここに決めました」
 
 

木を取り入れて冷たすぎないインダストリアルスタイルに

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家づくりでこだわられたことは?
 
「天井・壁の躯体現しです。これは絶対にしたかったことなので、出せるところは出しました」
 
間取りはどうやって考えましたか?
 
「壁をあまり壊せない物件なので大幅な間取り変更はできなかったんです。ベースを活かしつつ、取り壊せるところは変えました。唯一壊せたのが押入れと和室。この二つをWICとワークスペースにしました。洋服が好きで、以前の住まいでは収納が足りずに溢れていたので、WICはマストだったんです」
 
テーマを教えてください。
 
「大枠はインダストリアルスタイル。壁・天井のほとんどを躯体現しにしました。それだと無機質になり過ぎるということで、玄関と水回り以外の床は木材フローリングにして、アクセントクロスを取り入れました。あとはインテリアに合うようにしたって感じです」
 
躯体現しの壁には色鮮やかなアートがよく映えます。お気に入りのアートや写真を飾ってギャラリースペースのように楽しむこともできますね。

躯体現しはクールでスタイリッシュですが、面積が大きいと無機質な印象が強くなります。そこで、こちらの事例のように床に木などの有機質なものを取り入れると、バランスがよくなります。正反対のように思えますが、全く違うからこそそれぞれの存在が際立ち、メリハリがつくというわけです。
 
天井にはブラックのダクトレールとスポットライトを設置。シンプルなデザインが躯体現しと相性も◎ですね。
 
フローリングは無垢材ですか?
 
「木質床材です。本当は無垢材にしたかったんですけど、マンションの騒音規定でできなくてこれにしました。色はインテリアに合わせて濃いブラウンにしました」
 
マンション規約は物件によって異なります。どうしても取り入れたい建材ややりたいことがあっても、できないこともあるので、物件選びの際にその実現したいことが叶う物件なのかを確認する必要があります。

奥行きを活かしたすっきりキッチン

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キッチンでこだわった点を教えてください。
 
「構造上、大幅なレイアウト変更はできませんでしたが、奥行きがあるのでキッチンの幅を狭めてパントリーを造りました。キッチンはLDから見えるレイアウトということと、よくホームパーティーをするのでカッコいいのが良いなということで、オールステンレスにしました。中でも、業務用に近いごつごつした感じのものを選びました」
 
奥行きがあるキッチンは開放的で、ステンレス×木を使いカフェのような洗練された空間に。無駄を削ぎ落としたシンプルなキッチンとオープン収納ですっきりと仕上げました。左右どちらにも造作棚を取り付けて、統一感を出していますね。

キッチンと並行に設置したカウンター兼収納は幅があるので作業しやすく、家電も置けます。オープン収納なので物も取り出しやすく使い勝手抜群! パントリーは雰囲気を変えてストライプのクロスにしました。遠目からチラッと見えるのがオシャレですね。

自分だけの時間を楽しめるワークスペース

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和室と押し入れはWICとワークスペースに変身。入り口には扉をつけていません。個室の形を残しながらリビングとは完全に仕切られずにゆるく繋がっている、最近のトレンドスタイルです。それぞれの時間を楽しみつつ、家族がお互いの存在を感じられる間取りになっています。
 
こちらのワークスペースも無機質な躯体現しの天井に、床・デスク・オープンシェルフで木を取り入れています。白壁に映えるアクセントクロスは、天井の躯体とリンクしてグレーをチョイス。アイアンハイガーパイプは洋服はもちろん、このようにギターを掛けたりインテリアグリーンを吊るしたりできます。何を掛けても生活感が出にくい、ショップのインテリアのようなアイテムです。ハンガーパイプ・造作棚のブラケット・カーテンレールは全てブラックで統一。細かなアイテムを揃えると、室内に統一感が出ますね。「細部に宿る」といわれるように、実はこういったちょっとしたものが、室内全体のセンスを左右するのです。
 
ワークスペースは男性からリクエストが多い一つ。子どもが秘密基地に憧れるように、男性にとってもワークスペースは自分だけの時間を楽しめる特別な空間のようです。

置く・掛けるでオシャレに仕上げた玄関収納

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玄関は奥行きを活かしてセレクトショップのディスプレイのような空間に。靴収納は壁面の上半分に、下半分はベビーカーや自転車の収納スペースにしました。玄関正面に設置した有孔ボードは壁面収納でよく取り入れられるアイテム。掛けるだけでオシャレに見えて、掛けた物自体が自然とインテリアになってしまうのが魅力です。好きなものを自由に飾れるので趣味スペースにもぴったり!
 
モルタル床・コンクリート天井に、木枠の姿見と木製棚がアクセントになっていますね。

ガラッと雰囲気を変えた洗面室&トイレ

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洗面室とトイレは変えられましたか?

「洗面室とトイレで変えたのは床・壁・天井です。アクセントクロスとタイルを貼りました。あとは棚を造ったくらいです。その他は既にきれいだったので変える必要がなかったし、予算内に収めるためにもそのまま活かしました」
 
洗面室は白いタイルも木製棚をポイントに、間接照明の柔らかい光で温かい雰囲気を醸し出しています。
 
 

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トイレはブラウンのクロスに赤いクロスでコントラストをつけ、インパクト大な空間に。トイレや洗面室はLDKとはガラッと変えて、振り幅を楽しむ人が増えています。完全に閉ざされた場所だからこそ、振り幅を大きくして遊ぶことができます。 

トイレ・洗面室とキッチンの床材は塩ビタイルを使用しています。塩ビタイルは耐水性があり、お手入れも簡単なので水回りによく取り入れられます。

リノベーションの情報収集

今回リノベーションをするにあたり、誰かに相談しましたか?
 
「友人がフルリノベをしていたので見に行きました。友人宅が躯体現しで、こういう躯体の見せ方があるんだと参考にしました。あとはエアコンです。当初、業務用にしようと思っていたので友人に聞いてみました。初期費用はもちろんランニングコストもかかると聞いて、最終的に家庭用にしました」
 
情報収集は何を使いましたか?
 
「SNS ならPinterest、あとは雑誌です。付けたい設備などを探してイメージを膨らませました」

リノベーションで困ったことは?

着工してから困ったことはありましたか?
 
「間取りは大きく変えていないので、レイアウトの不具合などはありません。解体前の注意点で、『構造上躯体現しにしても問題ないけど、状態によっては塗装が必要かもしれない』というものでした。結果としては問題なかったのですが、見ての通り躯体に小さな穴が開いていたり、この物件自体が建てられいるときに書かれたらくがきが残ってます(笑)。でも、これはこれで味があるので気に入っていますけどね」

これからリノベーションをする方へメッセージ

最後に、Sさんご夫婦からリノベーションを検討されている方に向けてメッセージをいただきました。
 
「住んでみて思うのは、購入して良かったなと。新型コロナで新しい生活様式になり、自宅で長く過ごすのが当たり前になりました。自粛中に感じたのが、自分の好きな物に囲まれた空間っていいなと。趣味を反映した空間は自然とプライベートな時間も増えるし、外出も減ったような気がします。もし今、物件を買いたいけど躊躇しているなら、まずは話を聞きに行くのがいいと思います。私たちもはじめから買う気満々ではなかったですし(笑)。話を聞いてからどんどん広がるので、少しでも考えている人は、行ってみると次の景色が見えると思います」

まとめ

今回のリノベーションのポイントを見ていきましょう。
 
1、やりたいことの優先度を明確にして物件選びを

Sさんのご自宅は躯体現しにはぴったりな物件。一番のご希望だった躯体現しを存分にすることができましたが、壁の大半がコンクリート躯体のため大幅なレイアウト変更はしていません。このように、構造の問題やマンション規約によって、物件ごとにできること・できないことは異なります。やりたいことの優先度を明確にして物件選びをすると良いでしょう。
 
2、実は相性○、躯体現し・ステンレス×木

インダストリアルスタイルと言えばコンクリートにアイアンなどのハードな印象ですが、木もよく取り入れられる素材です。部分的に取り入れられると無骨な印象が和らぎ、いい感じのアクセントになります。正反対なので合わないように思いますが、バランスを考慮すれば相性抜群な組み合わせです。
 
3、奥行き+オープン収納で叶えた整然としたキッチン

奥行きを活かしたキッチンは、オープン収納にしてすっきりと開放的な空間に仕上げました。カウンター兼シェルフは作業だけでなく家電も置け、収納にもなって便利。空間に最適なサイズ・高さの家具が欲しい人には造作家具がオススメです。
 
4、スペースの有効活用にも話なるワークスペース

男性の憧れ的存在・ワークスペース。Sさんご夫婦は和室+押し入れを無くしてWICとワークスペースにしました。大人感を高めているのがコンクリ天井に合わせたグレーのアクセントクロスと、ブラックで揃えたハンガーパイプ・ブラケット・カーテンレール。モノトーンカラーのアクセントはピリッと締まった印象になります。近年ワークスペースは完全な個室というよりも、リビングなどみんなが集まる空間の一部として、また目が届く場所に造られる傾向です。また、個室にするには狭いけどスペースが空いてしまう場合、ワークスペースを造ればデッドスペースにならず、空間を余すことなく使えます。
 
5、置く・掛けるでリズムをつけた玄関

「玄関は家の顔」と言われるように、家全体の印象を左右する大事な場所。だからこそ、オシャレで自分の世界観を反映させるように造る人が増えています。Sさんご夫婦の玄関はアイテムごとに上下に置き分け、有孔ボードの掛ける収納をミックスしました。このように収納方法を混ぜると、リズムが出てオシャレに見えます。アイテムに適した収納にもなってオススメです。こちらも木をアクセントとして取り入れて、無機質さと温かさを併せもった空間にしました。
 
6、LDKとガラッと変えたテイストで遊んだ水回り
 
洗面室とトイレはLDKとは全く違う雰囲気にしています。閉ざされた空間なので、リビングなどとトーンを揃える必要はなく、思い切ったインテリアが可能です。水回りは天井・壁・床で大きく変わる場所。振り幅を大きくして遊んでみてもよさそうです。
 
 
以上の6点でやりたかったことを叶えたSさんご夫婦。インダストリアルスタイルに溶け込む木の取り入れ方や収納など、すぐに取り入れたいポイントもたくさんあったのではないでしょうか。気に入ったポイントを参考に、あなたらしいリノベーションで理想の住まいを叶えてくださいね。

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Writer

  • 山口 奈緒子

    大学院で空間デザインを専攻。輸入家具店にて勤務後、リノベ不動産でワクワクする住空間を全国へ広めている

  • 萩原 和

    リノベ不動産にてリノベーションを多数ご提案。その後マーケティング部で&Renoの企画に携わる

  • 山下 さと子

    建築学科卒業、不動産ディベロッパーなどで働いた後、web業界へ転向しフリーランスへ。一児の母

  • 神木 千鶴

    専門商社で営業職に従事、その後出版業界でディレクター・ライターとして勤務。子育てサークル代表

  • &Reno編集部

    BeatHOUSEで日々奮闘するスタッフたち。わくわくすることを常に探しています。