リフォームローンと住宅ローンの違いとは？それぞれのメリットやデメリットをご紹介

住宅を購入したり、リフォームをしたりするときには大きな資金が必要です。一般的には、金融機関などでローンを契約して、毎月返済していくことが多いでしょう。

ただ、ローンにも種類があり、資金の用途や特徴が異なります。こちらでは、リフォームローンと住宅ローンの違いについて、それぞれのメリットやデメリットも含めて解説します。

リフォームローンとは

増築、改築、修繕などの住宅のリフォームをするときに利用できるローンのことです。住宅ローンの一種です。年齢や年収、勤続年数などがチェックされます。

リフォームローンを契約するためには、仮審査、本審査に通らなくてはなりません。仮審査ではネットや電話、郵送などで、どのくらいの金額を借り入れたいのか、返済期間はどのくらいにしたいかなどの希望を送ります。その後、本審査としてリフォームローンを借りるために必要な書類を送ります。

金融機関などの貸し主によって異なりますが、資金を何に使うのかを明確に示した書類や源泉徴収票、本人確認書類などが必要です。
 

リフォームローンのメリット

まず、審査が通りやすい傾向にあります。審査の結果が出るのも早いため、リフォームに早く取り掛かれるというメリットがあります。手続きが少なく、必要な書類も比較的少なくて済むため、負担が軽いでしょう。

 また、連帯保証人が不要なものもあります。さらに、担保が必要ないものも多いです。病気や死亡など支払いが難しい状況になったときのために、お金を借りる際に貸し主へ提供しておくものを担保と言います。担保には人的担保と物的担保があり、人的担保は保証人、物的担保は土地や家などが一般的です。担保が必要の場合は手続きが複雑になり、提出する書類も多くなります。
 

リフォームローンのデメリット

まず、借り入れできる金額の上限が低いことが挙げられます。フルリフォームや耐震補強工事など、リフォームの規模が大きく費用が高額な場合は、ローンだけでは足りない可能性があります。また、返済までの年数も比較的短く設定されており、毎月の返済額が高くなることもあるようです。さらに、金利が比較的高いのもデメリットです。

住宅ローンとは

増改築や修繕などの住宅リフォームに加えて、住宅購入、新築工事でも利用できるローンです。建設費用だけでなく、土地の購入も含めて使えます。

住宅ローンを借りるためには、事前審査と本審査に通る必要があります。事前審査は、住宅を購入するのと同時に行います。一般的には、住宅の売買契約が終わり、その住宅が本人の物にならないと住宅ローンは申し込めません。購入したもののローンが借りられないと困るため、事前審査はそれを事前に確認するという役割があります。事前審査に通ると、次は本審査です。本審査はさらに細かい審査となり、提出書類もたくさんあります。事前審査に通っても、本審査で落ちることもあります。


住宅ローンのメリット

新築工事にも使えるローンということで、借入金額の上限は高く設定されています。返済の年数も長く、人生における資金計画を立てやすいでしょう。金利はリフォームローンよりも比較的安く、金利優遇措置もあります。

また、契約から返済までのすべての期間で金利が固定されたタイプや、固定金利･変動金利の選択型ローンなど、選択肢も多いのが特徴です。ご自身のライフプランに合ったものを選べます。ただ、変動金利は市場金利に連動して定期的に金利が変わるため、金利が低くなれば早く返済できるというメリットがありますが、金利が高くなるというリスクを伴います。
 

住宅ローンのデメリット

借り入れできる金額が高く設定されているため、審査が厳しく、時間がかかります。提出する書類も多くなります。また、担保が必要な場合が多く、手続きが複雑です。

リフォームローンと住宅ローンの違い

このように、リフォームローンと住宅ローンには様々な違いがあることが分かりました。違いをまとめると、このようになります。

･住宅購入や新築工事に利用できるかどうか
･借り入れできる金額の大きさ
･借り入れできる期間の長さ
･担保が必要かどうか
･保証人が必要かどうか
･審査の通りやすさや審査期間の長さ

住宅のリフォームをする場合は、どちらのローンでも選べます。リフォームローンは比較的借りやすいですが、リフォームの規模によっては資金が足りない場合もあります。それぞれのローンの違いを踏まえ、どちらを選ぶかよく考えましょう。

 

まとめ

リフォームローンと住宅ローンには、資金の使い道や借り入れできる金額、返済期間、担保や保証人の必要可否、審査の通りやすさ、審査期間などの様々な違いがあります。

また、ローンの借り入れ先によっても違いがあります。住宅購入やリフォームでお金を借りる際は、それぞれのメリットやデメリットを理解した上で返済計画を立て、ご自身に合ったローンを選びましょう。