リノベのハウツー
2019.02.14
リノベーションで費用をしっかり抑えるための「7つ」の心得
リノベーションする際、費用をたくさんかけて様々な理想を実現させたいものですが、当然どのご家庭にも予算の限界というのはあると思います。
とは言っても、せっかく自分の理想の家を作るわけですから、一つでも多く希望を実現したいのが本音だと思います。
この記事では、リノベーションでしっかりと費用を抑えて希望の実現をするための7つの心得をお伝えして参ります。
目次
0:コスト削減は知恵よりも心構え
コストを削減するに際して、「あれをやればいい」「これをやればいい」ということではなく、心得が大切です。
削るべきところは削り、こだわるところはこだわるという方針を、どのように実現するか。納得できるリノベーションができると思えることが、この記事のゴールになります。それを進めてまいります。
1:ランニングコストを加味する
リノベーションするに際して、削れるだけ削ったものの、後でランニングコストが多くかかってしまうということがあります。
例えば、リノベーションする前の中古物件において、配管や柱などが傷んでいる場合。そのリノベーションをコスト削減する理由から断念したとします。そうすると結果的に後々修繕しないといけなくなるということがあります。しかも見えない部分の修繕のため、壁の一部を取り外したりして大規模な修繕工事になってしまいます。
このように、本来はコストをかけなければならない部分、かつ目に見えない部分をケチってしまうと結果的にランニングコストが大きく負担となってしまうのです。
何でも安ければ良いという考えは捨て、将来にかかる費用も加味した判断をするようにしましょう。
2:設定予算と上限予算を決める
多くのご家庭では、リノベーションをする前に一定の予算を設けると思います。
しかし、「あれもしたい!」「これもしたい!」と希望を追加していくと、あっという間にその予算は超えてしまうことが多いです。それを実現するために予算を足していき、将来の生活が節約に次ぐ節約になってしまっては元も子もありません。
ですので、「設定予算」を事前に決めるのと同時に、「ここまでなら出せる」という「上限予算」を別に事前に決めておくようにしましょう。
その「上限予算」は、今後の生活や災害・病気など様々な必要経費を計算した上で「ここまでなら出せる」と自信を持って言える金額にしましょう。見栄を張るのが厳禁です。
もちろん最初は「設定予算」内に収まるようにしましょう。それでもどうしてもこだわりたいという場合にその「上限予算」までの幅で引き上げましょう。
なお、「上限予算」は、「1円でも超えたらダメ」という覚悟も持っておきましょう。
3:設定予算内でいけるようにプロに相談する
様々な理想を実現していきたいというのは当然どなたでも思うことですが、とにかくまずは設定予算内に収められるか知恵を絞ることです。
そして、その知恵は自らが絞るのではなく当然設計士やデザイナーが行います。
最初に「必ずここまでで」という設定予算を伝えましょう。
そして予算内の実現に努力をして頂き、それでも超えてしまう場合は「上限予算」内で実現をしてもらうようにしましょう。
4:間取りを活かす
大幅に予算を超えてしまう場合、間取りを大幅に変えることを断念しましょう。これにより壁の取り壊しや配管の移動など付随の工事費用を浮かせることができます。
せっかくのリノベーションなので、間取りも抜本的に変えないと意味がないと思われる方もいらっしゃると思います。もちろん全てやめろというわけではありませんし、一部を変えてもいいと思います。
ただし、あえて元の間取りをという制限を加えることで、その制限の中で新たなアイディアが生まれてきます。そしてそのアイディアによって、予算を抑えた新たな理想が生まれるかもしれません。
大切なのは1つの理想に囚われず、プランB、プランCと様々な新たな理想を作ることです。それによって妥協ではない、間取りをそのままにした予算抑制をすることが可能です。
5:絶対に妥協できないリストを作る
予算を超えてしまう場合に、「これは諦めよう」「あれも諦めよう」と諦めるものをどんどん増やしてしまうと、完全に妥協のリノベーションになってしまいます。
そうすると、「こんなはずではなかった…」「思ったのと全然違う…」「心が踊らない…」など後悔が続いてしまいます。
そうならないように「これだけは絶対に妥協できない!」というリストを作りましょう。
できればご家族それぞれの意見を踏まえて決めていきましょう。
そうすることでいざ予算を超えてしまった時に、何を残し何を削るかの判断が容易になります。こだわるべきものまで予算を理由に削っては、あまりにももったいないのです。
6:部屋別でも妥協できないリストを作る
各部屋別でも「これだけは妥協できない」「これは妥協できる」という整理をしておきましょう。
例えば、リビングにおいて床材にはどうしてもこだわりたいとします。しかし壁紙に関しては特にこだわりがないとします。そういった場合は床材にはコストをかけ、壁紙の予算はできる限り節約を行うという判断になります。
これを各部屋毎に行うことによって、各部屋で上手にコストを削減することができます。
リノベーションというのは、夢の実現の一つの手段です。妥協すること自体をよろしくないと思われるかもしれませんが、当然予算には上限があるわけです。
削るべきところは削り、こだわるところはこだわる。そのようにしていきましょう。
7:目立たない部分を節約する
リノベーションは見える部分の工事もありますが、当然見えない部分の工事も行われます。これは柱や土台以外にも各収納の内側など様々あります。
その見えない部分において、できる限りグレードを落とすことによって予算の削減に繋がります。
例えば主寝室において、カーペットを敷く予定の場合は床材を節約することができます。
リビング・ダイニング・キッチンにおいてこだわりの床材を使用したい場合でも、油や水が飛び汚れやすいキッチンのみ別の素材を使用するという節約も可能です。
このように、見えない部分、目立たない部分に関して極力節約を行うことによって、うまい予算の使い方ができるわけです。
まとめ
7つのポイントを記してきましたが、総じて言えば「リノベーションにおいて費用を抑えるということは、迷いなく取捨選択ができる準備をしておくこと」なのです。
何でもグレードを下げたり、妥協を重ねることが費用を抑える事ではないのです。
「削るべきところは削り、こだわるところはこだわる」ということを絶対に忘れないようにしましょう。そして、それによって理想の実現を是非してみてください。