お客様インタビュー
2018.08.08
vol.1【②リノベーション編】私が、賃貸やめてリノベーションを選んだ理由/M邸インタビュー
前回、物件探し編をお伝えしたM様邸。本当は買うつもりが無かったところから、「マンションで家を作る(リノベーションする)」ことに興味をもち“ご縁と流れと勢い”で、いよいよリノベーションする運びとなりました。買うと決めてからの行動や、設計施工とのリレーションなど、今回はどのようにリノベーションが進んでいったのが、お伺いしました。
目次
購入前のこだわりは?
山口(イ):物件購入前に気になったことはありますか?「キッチンはこうできないなら、買わない」とか、「こういう間取りにならないなら嫌だな」とか。
M様:そうですね、壁を壊すとか、空間を広くといった、ばっくりしたものはありましたが、ぜんぜん固執はしてなかったです。やってから考えるみたいな。
言葉でのリクエストを、形にしてくれた設計さん
山口(イ):リノベーションする際のテーマや「こうしたい」などの要望はありましたか?
例えばこのお部屋は、M様のイメージどおりなのか、設計のほうでご提案したものなのかといった点など。
M様:テーマは最初はあまりなかったです。飯山さん(設計)はわかりにくかったと思います(笑)
飯山(設):M様は、理解していただける方という感じでしたので、お任せいただいた部分が多かったと思います。
岡野(コ):M様のライフスタイルシートの文字を、飯山が理解したら、こうなったという感じでしょうか。その鏡もそうですよね。
M様:確かに。どこかに姿見が欲しいなと言ったら、ドーンとこれになりました(笑)。場所とかサイズとか細かいことは言ってなくて。この鏡どこかで買ってきたんですか?
岡野(コ):これは作ったんですよ。フレーム作ってガラスをカットして。
M様:作ったんですか?!買ったと思ってました(笑)
打合せを最小限にするポイントは、最初にリクエストを伝えてあとはお任せ
山口(イ):打合せの早い段階で、お部屋全体がこうなるイメージはできたのですか?
M様:回数も最小限でしたし、あまりイメージできたというふうではなかったと思います。
いくつか、リクエストをしていて、①キッチンに立って楽しい ②お風呂はできるだけ広く ③窓を2面見れる(壁をできるだけぬきたい)ということで、物件を探している時に壁が抜けるかどうか、をしつこく(笑)言っていたと思います。
山口(イ):室内窓で隣と繋がっていて、個室なようなそうではないような、空間がいいですね。
岡野(コ):飯山がもともとカフェなどの店舗設計をやっていたで、空間の使い方、鏡の使い方なども含めて狭い空間でも広く見せるテクニックとか、空間の区切りを、良い意味であいまいにしているというのがあると思います。
M様:はい、飯山さんの事例見ました、私が好きなテイストでした。それでアイアンフレームとガラスっていうのはリクエストさせてもらいました。
山口(イ):室内窓が壁の一か所ではなくて、思い切って壁全部というのがいいですね。
M様:そうですね。バランスはプロにお願いしました。
“参加型リノベーション” 造作棚の塗装を自分の手で。
山口(イ):この本棚は、本をたくさんお持ちのことを聞いて造作したのですか?
岡野(コ):そうですね。造作です。M様も一緒に塗装して。飯山が構造用合板を使いたいと言いまして、最近オシャレな本屋カフェなどでも使われているやつですね。
山口(イ):腰高の作り付け収納は、イメージがあったのですか?収納だけでなくお花を飾れたりもできて、使い方が幅広いですね。
M様:あまりものを置かないほうなので、あと家具を持ちたくないというのがあって、作り付けにしてもらいました。
リノベーションイメージは、やるって決めてからの収集
山口(イ):リノベーションするにあたって、参考にした資料などはありますか?またいつ頃イメージをお探しになりましたか?
M様:雑誌とかは立ち読みくらいです。資料というほどではないですが、私の頭の中がどう動いたかのノートがあります。
一同:見たいですね~。
M様:ダメ(笑)秘密です(笑)。でも、こんな感じという写真はいくつかお渡ししました。「作るって」決まってから具体的にどうしようかってことで、考え始めたと思います。
山口(イ):色使いはご自身の中でこうしたいっていうのがあったのでしょうか?
M様:特にこだわりはなくて、流れでというか。あまりカラフルが好きではないのと “自分だけの部屋”というふうにはしたくないタイプではあります。白い壁は、設計さんと盛り上がったのですが、短距離映写機で映画を見たいねとか、壁を抜いたりとか、そういうイメージを飯山さんにいっぱい膨らまして貰いました。
工事上の大変だったこと
岡野(コ):専有部は変えられるけど、共有部は変えられないということがあり、配管水回りなどの出口の場所が決まっているので、そこめがけて通すのが大変でした。
山口(イ):間取りが、廊下に対してすべて斜めで特殊ですよね。
岡野(コ):フローリングの長手方向はサッシに向かって垂直になってるという設計のこだわりがあります。室内に入ると垂直になっているので違和感がないように。床材は無垢のナラを使用しています。
完成後4か月経った今
山口(イ):お住まいになって4か月ですが、環境などはいかがですか?
M様:緑地が近くにあって、桜も梅もつつじもあるし、最寄駅から徒歩圏なのがいいですね。図書館も近くにあるので、よく行くようになりました。都会のような楽しみは無いのですが、そうではないところが良いのかもしれません。釣り堀にインパクトはあったけどまだ行ってはないですね(笑)、あとは小学校が大きくて、自分の田舎にある小学校のような感じがして、今のところ気に入っています。
山口(イ):ご家族やご友人は来られましたか?
M様:はい、最初は事務所っぽいねって言われました。来てみるとみんなリノベーションに興味がわくみたいです。「作る」っていうことに。知り合いではリノベーションをした人もいなくて。リノベーションしたことをぜんぜんびっくりされなくて「らしいね」って言われましたね(笑)
お手入れ苦手なお花も飾りたくなる。家で過ごす時間が長くなる。
山口(イ):お花とかの飾りも素敵ですよね。
M様:実は、お花は引っ越してからすごい好きになったんです。飾るところがあるので。本当は植物は育てるのが苦手で、枯らすのが得意だったんです(笑)。
それと家にいることが長くなりました。そしたら花を見たくなったりして。それが今は楽しいです。
山口(イ):お部屋全体は北欧なインテリアですよね。“北欧風”ではなくて、リアルな北欧のような。室内のベースはシンプルですが、花とか小物などの差し色が効いていますね。
M様:北欧好きでなので、そう言っていただけてうれしいです。
山口(イ):他にも例えば、北欧人が好きそうな “日光を取り入れる生活”とか、室内窓ですが日光も入りますし、色使いや、絵なんかもそうですね。
M様:好きなテイストのものが自然と集まるのかもしれません。絵は15年位持っていたものが、やっと、堂々と、ようやく飾ることができました(笑)
山口(イ):小物など、無駄なものが目につかない印象ですが、こだわりはあるのですか?
M様:こだわりというか、引っ越しが多かったのでそのたびにモノが厳選されていったと思うのですが、気づいたら今まで自分が持ってたものが合う部屋になった、という感じですかね。本は多いですが、クローゼットの端の一列は空いていたりと、洋服は少ない方かと思います。
なぜリノベーションを選んだのか?
山口(イ):良い意味であいまいにスタートして、流れるままに進んでいっても、これほどオリジナリティのあるリノベーションが出来るんですね。内装とかのこだわりとかイメージがなくふわっとしていると、新築に行く傾向があるように思うのですが、なぜここまでのリノベーションに仕上がったと思われますか?
M様:もともと、ありきたりな新しいものが好きではないんだと思うんです。
やっぱり「縁」と「流れ」と「勢い」と…めぐり合わせですかね。それがこの部屋になったんだと思います。私も未だに不思議です(笑)
プロとの会話を楽しむ時間
山口(イ):ふわっとした考えの中で、途中で家づくりをやめたいと思ったことはありましたか?
M様:あきらめることはなかったですね。ふわっとはしているのだけど、これといったものは芯を持ちたいと思っていて、設計さんにお任せはしたけど、リクエストするところはさせてもらったという感じです。それぞれの段階で「ここどうする?」とかプロの方々とお話するのがありがたかったし、それだけで楽しかったです。
「みんな、仕事が楽しそう」と感じた。それがリノベ不動産を選んだ理由(褒めすぎ(笑))
山口(イ):他社と比較はしましたか?リノベ不動産の印象は?
M様:比較などの調査は、自分自身があまり好きではないのだと思います。本当は他社比較とかしたほうが良いんでしょうけど、面倒な部分もあったりして(笑)。あとはもし、営業さんとお会いしたときに違和感があったら、他社さんも見ていたかもしれません(笑)。ただ、比較はしてませんが、「変わった会社だな」とは思いました。印象は「固くない、柔らかそうでコミュニケーションがとりやすそうだな」という感じです。初めてショールーム行ったときは、独特な雰囲気を醸し出してて、ポリシーがありそうな会社だなと感じました。
あとは、「みんな楽しそうに仕事してる」と思いました。自分もそうですが、「楽しそうだね」と言われるとすごく嬉しいですし、そうありたいと思っているので、この点が他社に行かなかった理由かもしれません。。。褒めすぎ?(笑)
岡野(コ):褒めすぎですね(笑)
まとめ
リノベーション編いかがでしょうか?M様の言葉、「ふわっと」した中にも、「こういったことを実現したい」というイメージがあり、それをコーディネーター・設計担当と一緒にカタチにしていったという過程をお伺いすることができました。また、「リクエストをしっかり伝えて、あとはおまかせ」という潔いスタイルが印象的なインタビューとなりました。家を作るとなると、あれもこれも口をはさみたくなるのが心情であたったりもしますが、「おまかせ」にできる柔軟さはプロの本気を引き出す最強の武器でもあります。
お話をお聞きする中で、「仕事は楽しくありたい」と仰るM様は、ふわっとふわっとを繰り返していましたが、一つ一つに対して、とても丁寧に対応されていたのが印象的です。最初は買う気が無かったけれど、「マンションでも、作れる」ということに興味を持ったのがきっかけとなったとのこと。新築のマンションでは、間取りのオリジナリティを求めるのが難しいものが多くありますが、中古+リノベーションで「私らしい暮らし」の実現に至ったという貴重なストーリーをお伺いすることが出来ました。
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