お客様インタビュー
2021.03.01
vol.59【リノベ|インタビュー】ファミリークロゼットでコミュニケーション!?間取りBefore/Afterで解説!
今回ご紹介するSさんファミリー邸のテーマは「西海岸テイスト」。明るさと開放感溢れる空間です。また、コミュニケーションがとりやすい工夫も凝らしています。物件探しからリノベーションでこだわった点について伺いました。
■リノベ費用:約1,000万円
■70.84m2|築36年(購入時)
■ファミリー
目次
物件探しから購入までの経緯
物件購入を考えたきっかけを教えてください。
「以前は賃貸でしたが、このまま家賃を払っても自分たちのものにはならないからもったいないと思ったのと、ローンを組むなら主人の年齢的にもそろそろ限界じゃないかと思って、購入を検討し始めました。
「ちょっと時間あるから少しだけ聞いてみよう」の、軽い気持ちでリノベ不動産へ
「Facebookでたまたまリノベ不動産さんが出てきて、軽い気持ちでどんなものか話を聞きに行ったらすごく良くて。そのままお任せすることにしました」
具体的に、リノベのどういった部分に魅力を感じましたか?
「リノベであれば私たちの“好き”を予算内に実現できると思えたからです。それと、新築物件と中古物件の10〜30年後の資産価値のお話を伺ったのも大きかったです。新築にこだわりがなく、予算に限りがある私たちにはリノベが合うなと。新築物件や注文住宅の選択肢は消えました」
最初は新築物件などもご検討されていたんですね。
「そうです。でも、お話を聞いたり予算を考えると、実質は中古物件+リノベーションの一択でした」
リノベ不動産にした決め手は何でしたか?
「ショールームが魅力的でした。あと『WAKUWAKU』という社名です(笑)。一生住むことを前提に購入する家に対して『帰宅することにワクワクしたい」という願望があったし、何かを選択する時の基準がワクワクするかどうかだったんです。『これがあったらワクワクするか?この色にワクワクするか?』と心が躍るかどうかを基準に決めてきました。
でも、最終的にこちらに決めた!というより、お話を聞き始めた15分位でこちらでお願いしようと決まっていた気がします。良い意味で押しが強くなくて。イメージ的に、契約を強要されるんじゃないかとちょっと心配だったのですが、その圧が全くなく、単に相談を聞いてもらっている感覚でした。それが大きな決め手だったと思います」
こちらの物件にした決め手は?
「保育園を変えたくなかったので、決めた範囲で見ていました。ここは業者向けに売られていた物件で、このエリアでも相場より安かったんです。でも、決めるまでの猶予が短くて(笑)。ここ以上にいい物件は出てこないと思って即決しました」
白と木で作った開放的な西海岸テイスト
3LDKから3LDKに変えられましたが、どのように変えられましたか?
「大きく変えたのはキッチンで、壁付けから対面式に変えました。新たに作ったウォークスルークローゼットは、玄関から寝室に行くまでの間に作りました」
内装のテーマは?
「ロンハーマンが好きで、できるだけ木を多く使って木の風合いが感じられるようにしました。無垢材フローリングはこだわった一つです」
ロンハーマンといえば西海岸テイスト。白×木で開放的でリラックスできる空間にしています。ヴィンテージ感のある無垢材フローリングが、西海岸ならではの雰囲気を作っていますね。あえて剥き出した配管がアクセントになって、スタイリッシュな要素になっています。
リビングの隣のお部屋は?
「今は子どもたちの遊び部屋です。開けばリビングと一続きになるように、引き込み戸にしました。普段はこうして開けたままです」
引き込み戸は完全に壁の中に収まるのですっきりとした印象になります。リビングに隣り合うお部屋によく取り入れられる建具です。開けたままならお子さまの様子も見られ、すぐに声をかけられますね。
西海岸テイストを高めるLDKの顔・キッチンカウンター
キッチンはお子さまの様子を見られるように、壁付から対面式に変えてリビングを見渡せるようにしました。コミュニケーションがとれ、配膳もラクにできるのが対面式キッチンのメリットです。キッチンカウンターは床との一体感を出すために床と同じフローリング材を貼ってLDKの顔的存在に。床とはあえて違う色味で、こなれ感が出ていますね。
カウンターの背面には固定棚と作業スペースを設置。少ない移動で作業ができるので効率も上がるレイアウトです。床はモルタル調のタイルにしました。何か溢れてもさっと拭けば済むのでお手入れも簡単です。
動線を有効活用したウォークスルークローゼット
ウォークスルークローゼットは玄関から寝室の動線に作りました。
ここにご家族全員分の洋服をしまっているのですか?
「そうです。いずれ子ども部屋にする洋室には収納を作っていません。作ったら部屋にこもりそうなので、こもらせないぞ!と思って(笑)。全部ここに集約しています」
一箇所に集約すれば自然と顔を合わせる機会も増え、コミュニケーションがとれます。ファミリークローゼットはご家族のつながりを保つ役割もあるんですね。
このレイアウトにしたのはなぜですか?
「もともとWICが欲しいと思っていたけど、物件の造り的に大きなWICを作るのは無理そうとなって。玄関から寝室の動線に作れば広さを確保できると言われたので、このレイアウトにしました。ここを通らないと寝室には行けないんですけど、自分たちの性格や生活には合っているなと。提案していただいて良かったです」
この動線なら身支度しながら移動でき、帰宅時もすぐに上着をかけられるので時短になります。ウォークスルークローゼットは時間を効率的に使いたい方や他のお部屋の広さを確保したい方にオススメです。
省スペースで見た目もオシャレな造作デスク
水色のアクセントクロスがかわいい洋室は、いずれ子ども部屋にする予定です。お子さま2人分のデスクを置くと余裕がなくなるため、造作デスクを作りました。2人並んで勉強できる幅です。造作デスクはスペースの一角に作れるのでリビングや廊下に造作デスクを作って、ワークスペースにする方も増えています。見た目にもオシャレなワークスペースは、自宅にいながらカフェにいるような気分になれますね。
物に合わせて区分けした靴収納
玄関は下駄箱をなくしてオープン収納に。オープン収納は通気性もよく、靴収納にぴったりです。一部バーを通しているので、S字フックを使えばヘルメットや上着などもかけられます。
反対側の壁にも棚を付けて、写真を飾ったり細々した物を置いたりできるようにしました。こういうちょっとした付け足しで、暮らしに利便性や彩りを添えられます。
色の部分使いがポイントの洗面室&トイレ
洗面室は白で統一した明るく清潔感のある空間です。白ベースのタイルには部分的に色を取り入れて、かわいらしさを出しています。洗面台で木を取り入れてナチュラル感も加えました。
トイレはグレーを基調に、暗いアクセントクロスでメリハリをつけてかっこよく仕上げました。飾り棚を付ければ、その時々の気分でインテリアグリーンや写真を飾って楽しめますね。
リノベーションで困ったことは?
家づくりで困ったり悩んだりしたことはありましたか?
「強いていうならLDKの梁。圧迫感が出ないように、あえて配管を剥き出しにして少しでも天井が高く見えるようにしました。床はトイレに少し段差をつけたくらいで他はフラットなまま。大幅にキッチンを変えましたが段差をつけずに済んだのでよかったです。工事も問題なく進みました。図面や内装を決めるのが早かったのでサクサク進みましたね。色を決めるのは少し考えたけど、基本的に悩んだことはなかったです」
リノベーションをされる方へメッセージ
最後に、Sさんファミリーからこれからリノベーションをされる方へ向けてメッセージをいただきました。
「コンセントは最大限増やしたほうがいいと言われたんですけど、本当にそうだなと実感しています。自分たちではすごい考えたつもりでしたが、それでもやっぱり足りませんでした。暮らした後、どういうシーンで使うかを事細かに考えて決めるのは本当に大事。例えば、電動自転車の電池を充電するときやキッチンでミキサーを使うときを考えてコンセントの位置を考えると後から困ることはないと思います。長く住む家だし、後から付けたら金額も高いので、ここは本当に細かく考えると良いかと思います。
内装は自分が好きなお店やイメージがあると決まりやすいと思います。これという軸があると、建材や建具選びに迷いが生まれた時にも、スムーズにくのではないでしょうか。」
間取り図Before/After
図面左)Before
図面右)After
キッチンが対面式になり印象がガラリと変わりました。元の間取りを活かしつつ、ファミリークロゼットはウォークスルーにし、玄関正面からすぐにアクセスできる場所に配置しています。
ジャケットなど、帰宅後すぐに収納できるということは、つい、リビングにジャケット置いてしまうなんて問題もありませんね。
まとめ
今回のリノベーションのポイントを見ていきましょう。
1、相場よりも安い不動産業者向け物件
Sさんファミリーのご自宅は不動産業者向けに販売されていた物件でした。そのような物件は相場よりも安く購入できることもあります。決めるまでの猶予が短いこともあるので、気に入ったなら迷わずに決めましょう。
2、西海岸テイストの王道は「白×木」
西海岸テイストといえば白と木の組み合わせ。開放的かつナチュラル感がある空間です。白が基調の明るい空間にビンテージ調の無垢材フローリングが映え、木の風合いを感じさせる内装にしました。シンプルなダクトレールを加えれば、スタイリッシュな雰囲気になります。
3、引き込み戸でリビングと一続きの空間を実現
お子さまの遊び部屋は引き込み戸にしました。壁の中にすっぽり収まるので、開けるとリビングと一続きになって広々とした空間になります。引き戸や扉はお部屋の印象を左右するので、自分のイメージに合うものを選んでくださいね。
4、フローリング材でLDKの顔になったキッチンカウンター
キッチンカウンターにはよくウッドパネルが使われます。今回は、床との一体感を出すためにフローリング材をあえて施しましたが、テイストによってはウッドパネルを使用しても存在感抜群。お部屋に見せ場を作ったりメリハリをつけたかったりするときにオススメです。カウンター以外にも、壁や天井に施せます。
5、時短&コミュニケーション不足を解消するウォークスルークローゼット
玄関と寝室をつなぐウォークスルークローゼットは動線を活かして作りました。動線上にあれば移動しながら作業できるので時短になります。また、ご家族全員分の洋服をしまうファミリークローゼットにすれば、顔を合わせることも多いので自然とコミュニケーションが増えます。
6、お部屋の広さを確保できる造作デスク
造作デスクはお部屋の一角に作れるので、デッドスペースを有効活用できます。リビングや廊下などに作ってワースペースにできるので、テレワークにもぴったりです。
7、お部屋を格上げするアクセントクロス
アクセントクロスはお部屋の雰囲気を変えるアイテム。Sさんファミリー邸はお子さま部屋にする洋室には水色でかわいらしく、トイレには暗い色でキリッとかっこよく仕上げました。
8、物に合わせて振り分けた玄関収納
玄関収納はオープンにして、靴収納とヘルメットや袋をかけられるバーに分けました。物量や物の大きさによって収納を分けて作れるのもリノベーションならではの良さです。
9、その時々に合わせて使える固定棚
玄関とトイレ付けた固定棚は、写真やインテリアグリーン、細々した物など自由に置ける便利アイテム。ちょっとした物を置ける固定棚は、暮らしに使いやすさや彩りを添えてくれます。
以上の9つのポイントで、理想の住まいが叶いました。空間の広く見せるテクニックやコミュニケーションがとりやすい工夫が詰まったリノベーションでした。これからリノベーションをする方はぜひ参考にしてみてくださいね。