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お客様インタビュー

2019.02.15

完璧なリノベーションと思ったら数年後に問題が起きた話

完璧なリノベーションと思ったら数年後に問題が起きた話

住んでいる家には、家族の思い出がたくさん宿っています。
 
その家を取り壊して新築にするのは寂しい。家族の物語をそのまま同じ家で続けたい。
 
そんな思いからリノベーションという形を選択される方は数多くいます。
 
しかし予算をかけて自分たちが理想をリノベーションで実現にも関わらず、数年後に問題が起きてしまたご家庭があります。
 
出来上がった物件を見たときは、その満足度は100%を超えて300%と言えるもの。一体何があったのかを、今回はお伝えしてまいります。
 
※本記事の施工はリノベ不動産ではありません。筆者が知り合いから聞いた話を元に、わかりやすく脚色を加えたエピソードであり、かつリノベーション業者との問題が起きたという内容でもありません。

起きたこと

東京近郊に共働きの両親と、小学6年生の女の子、小学3年生の男の子の4人家族。
 
この家は、リノベーションの予算に余裕があり、相当額を注ぎ込んで隅々までこだわったリノベーションを施しました。
 
リビング・ダイニング・キッチンを元の間取りよりも相当広くし、 部屋数を大幅に減らしました。それにより、家族みんなで集える広々したリビング・ダイニング・キッチンが出来上がりました。その空間には勉強机があったり、寛げるマッサージチェアがあったりと、その空間で一日を過ごしても快適と言える素晴らしい空間でした。
 
しかし、それが問題だったのです。
 
その家は、思春期を迎えた子供にはあまりにも生活しづらい家だったのです。
 
思春期の子供というのは一人になりたいものです。今の時代、携帯電話を所有していて友人とLINEでメッセージをしたり通話をしたりもします。決してやましいことでなくても、親の前ではそれをやりたがらないと思います。
 
実際、筆者も中学生・高校生の頃は機嫌が良い日でも自らの部屋に一人で籠もって本を読んだり携帯をいじったりとしていました。特に深刻な理由があるわけではなくとも、思春期の子供というのはプライベートな空間がほしいものなのです。
 
しかし、プライベート空間が少なくなったリノベーションを施した家では、子供が一人でいれるスペースがなんとなかったのです。もちろん部屋はありましたが、兄妹共用。思春期を迎えた二人にはストレスでしかなく、片方が部屋をほぼ占拠。もう片方が家の中の人のいないスペースで過ごすという状況になりました。
 
高校生になった姉は、決して非行に走っているわけでなくても極力家にはいたくないと思うようになりました。門限こそ守れど、毎日門限ギリギリに帰ってきて、休みの日も友達の家に行ってしまうというようになったのです。
 
友達がいることは良いことです。しかし、外に出る理由が「家にいたくないから」なのです。
 
あまりにも悲しい事実であり、両親もこんなことは当然望んでいませんでした。しかし、リビング・ダイニング・キッチンへのこだわりに執着しすぎた結果、このような事態を招いてしまったのです。
 

完璧なリノベーションと思ったら数年後に問題が起きた話

「今の完璧」を求めてしまった

このエピソードは実際に起きたことです。もちろん犯罪が起きたり、家族で怒鳴り合いをするような大喧嘩になったわけではありません。ちょっとした事なのかもしれません。
 
しかし、100%の理想を実現したリノベーションした家がそうではなくなってしまったのです。
 
思春期特有のモヤモヤや一人になりたいという気持ちを、家の中では実現できずに、寛ぎの場所である家を、子供が毛嫌いするようになってしまったのです。
 
つまりリノベーションにおいて、「今の完璧」を求めた結果、ライフスタイルの変化に許容できない間取りになってしまったのです。
 
リノベーションをする時には自らの理想と予算と照らし合わせて話が進んでいくことが多いです。
 
子供の思春期であったり、家族の構成が変わったり、老後のバリアフリー対策など未来のことは時に疎かになってしまうのです。
 
ライフスタイルの変化は誰にでも必ず起きます。それを想定しながらデザインを決めていかないといけません。
 
このエピソードを聞いてから、私はテレビで時たま放送されるあまりにも独特過ぎるデザインのリノベーション・リフォームの事例を素直に喜べなくなっています。
 
リノベーションとは新しい生活を作り上げることです。オシャレで特異なデザインを生み出すことではないのです。
 
ライフスタイルの変化を必ず織り込むようにしていきましょう。
 

完璧なリノベーションと思ったら数年後に問題が起きた話

筆者が新築の家に住む前にデザイナーから言われた一言(実話)

筆者は中学三年生の時に、リノベーションではありませんが家を新築しました。
 
その時に親の許可の元で、決められた予算内で自らの部屋の壁紙や照明を選ばせてくれました。
 
当初私が選んだ壁紙について、デザイナーの方は「本当にそれでいいの?」と一度ストップをかけました。
 
というのも、それは青を基調としたカラフルな壁紙だったためです。中学生にはロマンがあり、インパクトもあり、遊びに来た友人に自慢したくなるデザインでした。
 
しかしそのようなインパクトのあるものは、慣れてしまうと何の感動も生み出しません。また大人になると鬱陶しいと思ってしまうことも出てくるかもしれないと言われました。反対はしないが、大学生になってからもそれでいいのか考えてみようと言われました。
 
私はその通りだと思い、壁紙に関してはスタンダードなものを採用しました。その分、家具に関しては予算の中でこだわるようにしました。
 
新しい家に住むということは、リノベーションでも、新築でも、賃貸であっても、フレッシュな気持ちからのスタートとなります。最初はどのようなものでも素敵だなと感じると思います。
 
しかし、慣れてきた時に問題なく生活を送れるか、ライフスタイルの変化に応じて生活の快適性を維持できるか、ということが何よりも重要なのです。
 
是非皆さんもリノベーションをする際は、「今の完璧」ではなく、ライフスタイルの変化に適用できる家を考えてみてください。
 
デザイナーや設計士の方の力を借りて、いつまでも快適に過ごせる家づくりを目指しましょう。
 

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