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お客様インタビュー

2018.09.07

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

この写真は何をしているところを撮ったものだと思いますか?




なんと4mもの長〜いテーブルで、長〜い手巻き寿司をつくるホームパーティをしているところです。
しかもこの家の広さは、58㎡。
コンパクトな家で行われたとは思えない、ビッグなイベントですよね。
ここは東京都世田谷区にある1997年築の賃貸物件をリノベーションした、谷さん夫妻の住まい。
設計事務所を設立した夫の仕事場でもあります。
谷さんはいったいどうやって、このようなゆとりを生み出したのでしょうか。

LDKの主役は4mのテーブル!

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

谷さん夫妻がSOHOづくりを視野に入れ、世田谷区内にあるUR賃貸住宅を訪れたのは2015年のことです。
「実際に物件を見てみると、環境もいいし、つくりもしっかりしている。これなら既存を生かしながらのセルフリノベに挑戦できると思い、建築関係の友人に手伝ってもらいながらDIYしました」。
資格が必要な電気工事を除くすべてを、解体から約3か月で完成させたそうです。
かかった費用は材料費込みで、わずか約90万円。
精度にこだわるなら、もちろん施工のプロに頼むべきですが、自分たちでつくっていく過程を楽しめるのはセルフリノベならではです。



間取りでこだわったのは、LDKを大きく取ることです。
そして、そのLDKの主役として据えたのが、冒頭で紹介した長さ4mのテーブル。
反りにくい足場板で製作したもので、このテーブルを中心に生活をしているそうです。
「食事だけでなくクライアントと打ち合わせをしたり、ホームパーティをしたり、使い方はさまざまです」。
こんなに長いテーブルがあるのに狭く見えないのは、やはり何か秘策があるはずです。
 
 

ゆとりを生むポイントは4つ!

建築士である谷さんに、コンパクトでもゆとりを感じる空間にできたポイントを聞いてみました。

 

1.天井高

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!? 建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

リノベ前はDKと2つの和室がありました。
これらを一室化して広さを出し、さらに和室部分の既存天井を撤去しました。

谷邸は地上10階建ての10階にあり、和室の天井を撤去したことで現れたのは勾配天井でした。
この勾配天井は高いところで4mもあります。
そのため58㎡とは思えないほど開放的な空間に仕上がったのです。
「最上階のリノベーションならではですね」と谷さん。

2.アクセントカラー

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!? 建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

壁にアクセントとなる色を塗れば、空間にメリハリを生み出して広さを演出する効果が得られるそうです。

既存の間取りのまま内装だけを変更した寝室も、一面だけ色を取り入れています。
リラックスできそうな優しいニュアンスのグリーンが、コンパクトな寝室に広がりを感じさせます。

3.造作家具

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

谷さんのワークスペースとして、壁際にデスクを造作しています。
ごくシンプルなデザインにすることで、デスク下も無駄なく収納スペースとして使えるようになってます。

4.オリジナル収納

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

ダイニングテーブルの下も、キッチン近くは家電などの収納スペースになっています。
これは、床の端材と無印良品のケースを組み合わせて谷さんがつくったオリジナルです。
「 家電やカトラリーなど、よく使うけど生活感が出やすいものをしまっておけるので助かっています」と妻。
ものが出っ放しになっていると、その分空間が狭くなって感じますよね。

5.エントランスの演出

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

DIYでつくった棚に写真やグリーンを飾ることで、エントランスもゆとりが感じられるスペースにしています。

環境に配慮したこだわりのDIY

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!? 建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?



既存のキッチンは面材だけをリフレッシュしました。
toolboxの味のあるオークの挽き板を張っています。

コンロ回りの壁のタイルはDIYで、「ちょっとゆがんでいるところもいい思い出です」と妻。
DIYは素材こだわって行ったのも大きな特徴です。
例えば床材は、FSC(森林管理協議会)認証を受けた間伐材の檜をワックスで仕上げています。

「三重県の尾鷲まで行って、持続可能な森林づくりをしている速水林業を見学し、そこの木の床材を注文しました」と谷さん。
室内の壁のほとんどは、環境に配慮した珪藻土塗りにしました。

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!? 建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

左はLDKデスク側の壁です。
塗りムラがかえって味になっていて「手づくり感いっぱいですが、愛着が湧きます」と夫妻。
右はリビングのテレビ台です。
珪藻土の壁に、国内外の旅先で買ったものなど、お気に入りの雑貨がよく映えます。

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

コストダウンも兼ねて、味のある既存建具はDIYで塗装して再利用しました。
「古いものは、よく見るとかわいいデザインだったりしますよね。塗装したらかなり印象が変わりました」と妻。
LDKの壁の一部や収納のドアには、解体した天井下地の木材も再利用しています。
「中古不動産の活用や建築材料の再利用は、持続可能な都市づくりにつながるし、これからの時代の暮らし方に最適だと思うんです」と谷さんは語ります。

建築士のSOHOに学ぶ!50㎡台でも快適でゆとりを生むリノベとは!?

手巻き寿司パーティーは、完成後、DIYを手伝ってくれた友人たちを招いて開かれたものです。
楽しいお手伝いだったことがうかがえるショットですね。


※工事費は取材時のものです
設計 SUMIT(スミト) https://www.sumit.co.jp/
撮影 山田耕司

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