リノベのハウツー
2021.07.28
マンションオタが考えるvol.1|シングル女子が中古マンションを買うときのポイント~立地を考える 前編~
こんにちは!宅地建物取引士・マンションデベロッパー歴7年、マンションオタクと言われて久しいtokoです。
今回はシングル女子がマンションを買うときのポイントについて考えてみたいと思います。
実は、私も中古マンションを購入したいと検討しているシングル女子。「家を買う」となると、何から考えれば良いのかわからなくなりそうですが、今回は最初の一歩、立地について考えてみたいと思います。
家を買った後には変えられない条件、それが立地。前編・後編に分けて、立地の選び方を一緒に考えていきましょう!
住む場所はどう決める?
家を買いたい!そう思ったらまず最初に考えるのは、どこのエリアに住むかではないでしょうか。特に東京や大阪などの都市圏は、エリアによって街の雰囲気や住んでいる人、交通利便性などが大きく異なるので迷ってしまいますよね。
家は大きなお買い物なので、一度購入すると一生そこに住み続けないといけないような気持ちにもなりますが、実はそんなことはありません。結婚して手狭になったり、転勤になってその土地を離れることになっても、賃貸に出したり売却するなど、自分で住み続ける以外の方法があります。
一度家を買ったらそこに住み続けないといけないルールはないので、今の自分にとってベストな場所を選びましょう!
エリアを選ぶときのポイントは、通勤のしやすさや実家とのアクセスの良さ、普段よく遊ぶ場所への出やすさなどを考慮する人が多いです。
私の周りで実際に家を買ったシングル女子たちの決め手も、
・会社まで30分以内、乗り換えなしで通勤できる
・実家まで歩ける距離
と、普段の生活スタイルにマッチする場所を選んでいるようです。
ただ、将来売却することを見据える場合は、その場所の資産性も気になるところ。チェックしておきたい立地にまつわるポイントを確認していきましょう。
駅力・徒歩分数はどれくらい?
住みたいエリアが決まったら、最寄駅は必ずチェック!
都市圏での移動は電車を利用する機会も多いはず。通勤で毎日使う場合などは特に、必ず最寄駅の利便性は確認しておきたいですよね。
実は「駅力」という言葉に明確な定義はなく、駅の人気度という意味合いで使われているのですが、ここでは駅がどれだけ便利で栄えているか、という意味で使いたいと思います。
確認ポイントとしては、
複数の路線を使うことができるか
急行、快速の停車駅か
駅ビルや商店街など、周囲に商業施設があるか
乗降客数が多いか
といった点が挙げられます。
駅力が高ければそれだけ住まいの需要も高く、その駅を最寄とする家の価値も高まります。もちろん、駅力が高ければ全て良いというわけではなく、人それぞれ住むのにぴったりなエリアは異なります。
ただ、将来売却を見据えて家を買う場合は、先々までなるべく価値が落ちない家を選びたいですよね。立地は家の価値に直結する大きな要素。先々まで魅力が衰えなさそうな駅が最寄駅であることは、大きなメリットと言えそうです!
また、最寄駅からの徒歩分数も大切なポイント。
いくら駅力が高い最寄駅でも、そこから徒歩20分の距離となると毎日歩くのは大変ですよね。新築マンションでは大体駅から徒歩10分以内であることが開発検討の目安となります。徒歩1分=80mとして計算するので、駅から800m以内のマンションを探すのが吉。
それ以上遠くなると、売却しようと思っても、検索サイトで徒歩分数設定された場合、検索結果に表示されず見つけてもらいにくくなります。
駅からのアプローチも要チェック
住みたいエリアの中で具体的に検討してみたい家が見つかったら、アプローチ、つまり駅から家までの道のりも歩いてみることをおすすめします。坂道じゃないか、夜道が暗くないか、歩道はあるか、交通量はどれくらいかなどなど……。歩いてみないとわからないこともたくさん。
電車で通勤する場合、家から駅の道のりは毎日歩くことになります。ヒールを履いて歩ける距離か?雨が降った日に買い物をして帰ることができる地形か?など、実際にその街で生活するイメージを持って、最寄駅周辺とアプローチを確認してみてください。
どれだけその街での暮らしをイメージできるかによって、実際に住み始めた後のマイナスなギャップを少なくすることができます!
まとめ
今回はシングル女子が中古マンションを買うときに考えておきたい立地のポイントとして、まずはどのようにエリア候補を探すのか、また決まったエリアでまず確認するべき駅周辺についてご紹介してきました。
シングル女子が家を買うときの前提は、「一生住み続ける必要はない」ということ!今の生活スタイルに合う家を選んでいいのです。ただ、ライフスタイルが変わったり病気や事故で働けなくなった場合も考えて、先々売るにしても貸すにしても、魅力が落ちない場所に家を買うことは重要なポイント。
次回の記事では、さらに細かく周辺のエリアを知るためのチェックポイントをご紹介します。
住み続けるほどこの街にしてよかった、そう思える家選びのために、ぜひ立地にはこだわって家探しをしてくださいね!
writing:toko