リノベのハウツー
2020.12.15
「濾過助剤(ろかじょざい)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集403
■濾過助剤(ろかじょざい)
「濾過助剤」はとは「とろかじょざい」と読みます。「濾過助剤」とは、濾過の目詰まりを防ぐために濾材の表面にコーティングする物質のことです。主な物質に珪藻土やパルプ繊維などが挙げられます。
濾過とは液体や気体に固体が混ざっている物質を分離するために、細かい穴のある多孔質を使うことです。多孔質よりも大きな粒子をえきたいや気体から分離できます。一般には「ろ過」という言葉デ表記されていますが、交ぜ書きを避けるために「濾過」という表記を用いる専門家もいます。
濾過は化学業界、製薬業界、食品加工業界など、あらゆる製造業の製造過程で使われています。濾過助剤を使用せずに濾過することは可能ですが、濾過助剤を使用すると濾過抵抗を低減させられるので、濾過時間の短縮につながります。結果として短時間での製造が可能です。
濾過助剤を使用すると濾材の目詰まりの防止が可能です。濾過が完全にできなかったことによる製造過程のトラブルを軽減できるでしょう。また、濾過助剤を使うと濾液の清澄度を向上させられます。結果として品質の高い商品を製造できるでしょう。
代表的な濾過助剤は珪藻土です。珪藻土は、植物プランクトンである珪藻の化石から作られた物質です。通常の藻とは異なり、多孔質の固い細胞壁に覆われています。
別の濾過助剤としてセルロースがあります。木材を原料としており、濾過作業をした後の燃焼廃棄が可能という特徴があります。一般的には、状況や目的に応じて濾過助剤を決定します。
・参考:濾過助剤(https://www.showa-chemical.co.jp/service_1rok.html)