リノベのハウツー
2020.12.05
「網代(あじろ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集441
■網代(あじろ)
「網代」とは「あじろ」と読みます。誤った読み方として「あみだい」と言われることがありますが、正しくありません。
「網代」とは、アシ、竹、杉の薄板などを編んだものです。斜めや縦横に編み込んだものを茶室や床の間などに飾ります。天井や垣根に用いることもあり、網代を使った天井を「網代天井」、網代を使った垣根を「網代垣」と呼びます。
各辞書・辞典からの解説
「網代」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「網代」とは、1つ目の意味が「定置網の漁場。また、いつも魚群が集まってくる場所。」、2つ目の意味が「湖や川に柴(しば)や竹を細かく立て並べ、魚を簀すの中へ誘い込んでとる仕掛け。」、3つ目の意味が「杉・檜・竹などの細い薄板を、互い違いにくぐらせて編んだもの。天井・垣根・笠などに使用。」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「網代」とは、1つ目の意味が「漁網を打つべき場所。漁場。建場。」、2つ目の意味が「川の瀬に設ける魚とりの設備。数百の杭を網を引く形に打ち並べ、その杭に経緯を入れ、その終端に筌などを備えた簗のようなもの。冬、京都の宇治川で、氷魚を捕えるのに用いたので、古来有名。あむしろ。あんしろ。光や電子の流れ。光束。電波の束」、3つ目の意味が「魚類が多く集まって、漁に好適の場所。」、4つ目の意味が「官名。御厨子所(みずしどころ)の膳部に属し、天皇の食事用などの魚類をとる者。」、5つ目の意味が「檜皮、竹、葦などを薄く細く削り、交差させながら編んだもの。」となっています。
意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。
(1)~(2)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「網代」とは、「細い薄板を編んだもの」のことであるとおわかり頂けたと思います。