リノベのハウツー
2020.11.30
「油性塗料(ゆせいとりょう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集364
■油性塗料(ゆせいとりょう)
「油性塗料」とは、主成分が有機溶剤で作られている塗料のことです。顔料、樹脂、硬化剤、添加物は水性塗料と同じものを使用していますが、溶剤についてはシンナーなどを使っています。シンナーは体の中に取り込むと健康に被害を及ぼすこともあるので、取り扱いには注意が必要です。
各辞書・辞典からの解説
「油性塗料」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「油性塗料」とは、「顔料をボイル油、乾性油など油性の溶液で溶いた塗料。油ペイント。」となっています。
(2)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「油性塗料」とは、以下のような文章で説明がされています。
「塗膜形成要素の主成分が乾性油である塗料の総称。油性ペイントともいう。油性塗料の展色剤はボイル油または油ワニスから成る。ボイル油は,乾性油(ダイズ油,亜麻仁油,サフラワー油,キリ油,魚油)に空気を吹き込みながら90~120℃に加熱し,適切な粘度になるまで酸化重合する。油ワニスは,乾性油を加熱重合し,さらに天然樹脂(アンバー(コハク),コーパル,ロジン,エステルガム等)や合成樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂,フェノール樹脂,石油樹脂,クマロン樹脂等)と融合した後,脂肪族系炭化水素溶剤で希釈して使用する。」
(1)〜(2)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「油性塗料」とは、「主成分が油の塗料」のことであるとおわかり頂けたと思います。