リノベのハウツー
2020.10.13
塩ビタイルの掃除方法とは、掃除が楽にできる便利なアイテムも紹介
塩ビタイルには、メンテナンスがしやすいというメリットがありますが、汚れや傷を放ったままにすると、床に大きなダメージを与える可能性もあります。そのため、塩ビタイルの床についても、定期的なメンテナンスが大切です。今回の記事では、塩ビタイルの掃除の仕方を紹介します。
塩ビタイルの特徴と注意点
塩ビタイルは、塩化ビニルでできており、リビングやキッチン、洗面所やトイレなどのさまざまな部屋で利用されています。
畳やフローリングは、水に弱いというデメリットがありますが、塩ビタイルには防水機能があるので水拭き掃除が可能です。そのため、定期的に水拭きをするだけで、きれいな状態を保てます。
一方で、塩ビタイルには、耐久年数が短いというデメリットがあります。無垢フローリングの場合は、定期的なメンテナンスをすれば30年以上の使用が可能ですが、塩ビタイルの場合は、表面が柔らかいために傷つきやすく、10年使用すると汚れや傷が目立ちます。塩ビタイルは、部分的な張り替えが可能ですが、費用を抑えるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
(参考:スマイティ「床リフォームの費用を減らしたい大家さんへ。床材の特徴と耐久性を解説します」)
塩ビタイルは熱に弱い
塩ビタイルの別の注意点は熱です。ポリ塩化ビニルの融点は85~210℃となっており、他の材質と比べて融点が低めです。そのため、床暖房器具を塩ビタイルの上に設置すると、温度で溶けてしまうこともあります。塩ビタイルを手入れする際には、熱を加えないように注意しましょう。
(参考:「砥石」と「研削・研磨」の総合情報サイト「プラスチックの融点、耐熱温度の一覧」)
塩ビタイルの主な汚れ
塩ビタイルの主な汚れは、ホコリや砂、皮脂などです。汚れを放っておくと黒ずみが出てしまうので注意しましょう。あからさまに黒くはなりませんが、時間が経過すると全体的に黒ずみが出てしまいます。塩ビタイルの汚れは、汚れが付いたらすぐに落とすのが重要です。定期的に掃除をすることを意識すれば、黒ずみの発生を防げるでしょう。
古いワックスが原因で黒ずみが発生することも
塩ビタイルの汚れの一つには、床の表面に残った古いワックスがあります。塩ビタイルをきれいに保つ方法として、定期的なワックスが挙げられますが、古いワックスを落とさないで新しくワックスをかけてしまうと、残ったワックスが劣化して黒ずんでしまうのです。ワックスをかけるときには、古いワックスをきれいに落としてから行いましょう。
塩ビタイルの掃除の仕方
ここからは、塩ビタイルの掃除の仕方を解説します。おすすめの掃除道具や、避けるべき洗剤も紹介しています。塩ビタイルの掃除を考えている方は参考にしてください。
塩ビタイルの掃除の基本は拭き掃除
塩ビタイルは、ホコリが付きやすいので、拭き掃除をメインに掃除をしましょう。まずはじめに、掃除機やドライタイプのお掃除シートを使って、ゴミを取り除きましょう。その後、固く絞った雑巾を使って塩ビタイルを丁寧に拭きます。水拭きでは落とせない汚れがあるときには、ブラシやスポンジに洗剤を含ませてからこすり落としましょう。
塩ビタイルを掃除する際の洗剤の選び方
塩ビタイルを洗剤で掃除する際には、洗剤選びを慎重に行いましょう。例えば、溶解系洗剤を使って掃除をすると、床材にダメージを与えてしまいます。そのため、リビング用洗剤などの中性洗剤を使って汚れを落としましょう。
カビなどの汚れについては、中性洗剤で落とすのは難しいので、アルカリ性の洗剤を使って落とします。カビに直接吹き付けた後に、ブラシやスポンジで優しくこすれば落ちるでしょう。なお、汚れがこびりついて落とすのが難しいときには、使い古しの歯ブラシがおすすめです。円を描くように優しくこすると、塩ビタイル付着した汚れがかき出されて汚れが取れます。
ゴム製品の汚れの落とし方
ゴム製品が塩ビタイルに長時間触れていると、床が黒ずむ場合があります。ゴム製品による汚れは、除去するのが難しい場合もあるので注意しましょう。
可能ならば、ゴム製品のキャスターを使用していないイスやテーブルを使うようにしましょう。車いすについても、塩ビタイルの上に長時間保管していると、汚れが付着することがあります。そのため、普段から紙や布をタイヤにかませておき、ゴムの部分が床に直接触れないようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、塩ビタイルの掃除方法を紹介しました。塩ビタイルは、メンテナンスが簡単というメリットがありますが、耐久年数が短いというデメリットがあります。定期的な掃除をせずに放置したままにすると、黒ずみの汚れが床全体に広がるので注意しましょう。
塩ビタイルの場合は、拭き掃除をメインにします。そのため、固く絞った雑巾で床全体を丁寧に拭きましょう。こびりついた汚れは、中性洗剤やアルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。また、使い古しの歯ブラシを使って優しくかき出すと床に付着した汚れも簡単に落とせます。