リノベのハウツー
2020.05.13
住宅ローンを組みに銀行へ!知っておきたい金利のパターンと窓口以外の選択肢
新しい住宅を建てたり、中古物件を購入してリノベーションしたり。
こんな場合に頼りになるのが住宅ローンなのですが、相談をしに銀行への窓口へ出向く前に知っておくべきことは、住宅ローンの金利のタイプが3つあることです。それぞれのメリット・デメリットを知っておけば、窓口でのことはスムーズに運ぶことでしょう。
また最近では、窓口に出向くことなく住宅ローンを組むことができる銀行・金融機関もあります。これらの特徴もみていきましょう。
目次
銀行の住宅ローン 3つの金利タイプとは
銀行が窓口で用意している住宅ローンの3つの金利タイプとは「変動金利型」「固定金利型」「固定期間選択型」です。
それぞれの特徴は、以下です。
・「変動金利型」は金利の低さが魅力のタイプ
・「固定金利型」はローン期間中ずっと金利が変わらないという安心感があるタイプ
・「固定期間選択型」は固定金利型と変動金利型、両方の特徴を持っているタイプ
変動金利型の銀行住宅ローン メリット・デメリット
住宅金融支援機構が行なった「2018年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」)によると約60%の方が選んでいるのが「変動金利型」。割合は年々増加中です。魅力は金利の低さとなっており、同じ銀行で借りるなら固定金利型よりも変動金利型の方が低い金利でローンを組むことができるメリットがあります。
しかし、5年ごとに金利が見直されるのが変動金利型のデメリット。景気の動向によって5年後は金利が高くなる可能性もあるのです。高くなる上限は25%と定められているとはいえ、変動金利型住宅ローンの不安要素といえるでしょう。
固定金利型の銀行住宅ローン メリット・デメリット
約15%の方が選んでいるのが「固定金利型」。「フラット35」が代表的なものでしょう。メリットはローンを借りている間、ずっと金利が変わらないところ。金利が変わることによって見通しが狂うことはないのがメリットです。
一方で、金利の高さがデメリットと言えるでしょう。同じ銀行で借りる場合でも固定金利は変動金利型より高い利率が設定されています。たとえば両者の差がわずかだとしても、住宅ローンは高額かつ返済期間が長期間になりますから大問題。1,000万円のローンなら1%の差が年間10万円の差になるのです。
固定期間選択型の銀行住宅ローン
約25%の方が選んでいるのが「固定期間選択型」。3年、5年、10年などあらかじめ決めた期間は固定金利、それ以降は変動金利を選んだりします。メリットは子どもが小さい間など、支出がかさむ期間の見通しが立てやすいことです。
しかしデメリットは変動金利型と比べて金利が高いことと、固定期間が終了した後の見通しが不安なところ。変動金利へと移りたくない場合に、再び固定金利を選ぶことができるタイプを用意している銀行もあります。
銀行窓口以外にも検討したい住宅ローンの選択肢とは?<
「住宅ローン3つの金利パターンがわかったから、いざ銀行窓口へ!」といきたいところですが、その前に知っておきたいことはまだあります。それは銀行窓口以外の選択肢であるネット銀行や住宅ローン専門金融機関です。
変動金利を選ぶなら要検討のネット銀行
変動金利がいいなと思っているなら、ぜひ検討したいのが「ジャパンネット銀行」や「auじぶん銀行」などのネット銀行です。理由は金利がことさらに安いから。窓口を持たないなど効率的な経営をおこなっているためです。
固定金利を選ぶなら要検討の専門の金融機関
固定金利がいいなと思っているなら、ぜひ検討したいのが「アルヒ株式会社」「優良住宅ローン」といった住宅ローン専門の金融機関です。理由はもちろん金利の安さ。専業ならではの強さということができるでしょう。固定金利の代表であるフラット35でも専門金融機関なら、同じ名前のローンとは思えないほどの低金利となっています。
銀行窓口以外の住宅ローン選択肢のメリット・デメリット
窓口以外の選択肢としてあげたネット銀行や金融機関は低金利が特徴ということはお話しした通りですが、メリットはそれだけではありません。
手間がかからないというメリット
ネット銀行や金融機関はローンの申し込みをもっぱらHPで受付けています。つまりローン審査もネット上でおこなえることがメリットです。銀行窓口まで出向く必要がなく手間もかかりませんから、銀行の窓口へ出向く前に仮審査を受けてみましょう。
審査のハードルが高いというデメリット
金利の低さや仮審査の気軽さがメリットとしてある一方で、審査のハードルが高いというのはネット銀行や金融機関のデメリットです。審査については、公務員や一部上場企業に勤めている方しか通らないという噂もあるほどです。ダメ元で仮審査を受けてみるのも良さそうです。
まとめ
住宅ローンのために銀行の窓口へ出向くとして、その前に知っておくべきことについてお話ししました。住宅ローンは高額で長期にわたるものですから、3種類の金利パターンについてはあらかじめ考えておくべきでしょう。
加えて知っておくべきことは、銀行窓口以外の選択肢について。低金利という大きなメリットを武器に近年人気が高まっていますから、仮審査を受けてみるのも良いでしょう。住宅ローンは高額・長期間におよびますから、銀行以外も視野に入れて選びたいものですね。