リノベのハウツー
2020.11.20
「ラス網(らすあみ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集330
■ラス網(らすあみ)
「ラス網」とは、モルタル下地で使用する金網のことです。金網の材料となる金属板に切り込みいれて垂直に交わるように引っ張って網目を作っています。そのため、エキスパンデッドメタルラスと呼ばれることもあります。下地の板にラス網を打ち付け、金網を抱かせこむようにモルタルを塗りこみます。
各辞書・辞典からの解説
「ラス網」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「ラス網」と同じ意味をもつ「ラス」とは、「塗り壁などの下地とする木摺り、または金網。一般に、メタルラス・ワイヤラスなどの金属製のものをさす。」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「ラス網」と同じ持つ「ラス」とは、「壁・天井などのモルタル塗りの下地。木摺、木舞の類を総称するが、普通は金属製のメタルラスをいう。」となっています。
意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。
(3)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「ラス網」と同じ意味を持つ「ラス」とは、以下のような文章で説明がされています。
「木ずり,小舞にあたる語であるが,日本では単にラスといえば,おもに建物の内壁,外壁などのモルタル塗りの下地材料として用いられる鉄製のワイヤラスおよびメタルラスを意味する。ワイヤラスは鉄線で作られた一種の金網であり,メタルラスは薄鉄板に多くの切れめを規則的に入れて横に伸ばしたものである。これらのラスは通常木造下地板に,アスファルトフェルトまたはアスファルトルーフィングを張りつけ,その上にステープルで止めつけられる。」
(1)〜(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「ラス網」とは、「下地で使う金網」のことであるとおわかり頂けたと思います。