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2020.07.23

【2020年版】次世代住宅ポイント(旧「住宅エコポイント」)の最新情報まとめ

【2020年版】次世代住宅ポイント(旧「住宅エコポイント」)の最新情報まとめ


こんにちは。不動産ライターのchimonです。今回は、住宅エコポイントの2020年版最新情報についてのお話です。

2009年よりスタートし、制度の名称や目的を変更しながら運用されてきた「住宅エコポイント」。住宅エコポイントの最新版として、2019年〜2020年にかけて実施されているのが「次世代住宅ポイント」制度です。

今回は、次世代住宅ポイントについて2020年現在の最新情報をご紹介していきます。
 

住宅エコポイントは新制度へ生まれ変わった!

【2020年版】次世代住宅ポイント(旧「住宅エコポイント」)の最新情報まとめ


住宅エコポイントは、エコ住宅の供給を推進し住宅市場を活性化するため、2009年にスタートしました。当初は2011年に終了しましたが、同年3月の東日本大震災からの復興を目的として、2011年から2012年にかけて「復興支援・住宅エコポイント」として復活します。

その後、2014年から2016年にかけては「省エネ住宅ポイント」の名称で再びポイント制度を実施。エコ住宅の新築やエコリフォームに対して支援を行うことで、消費者のニーズを喚起するという経済対策の一環として行われました。

そして、2019年10月の消費増税で住宅市場への影響が心配されたことから、増税に対応する形でスタートしたのが「次世代住宅ポイント」です。住宅エコポイントとしては、4例目の施策ということになります。
 

次世代住宅ポイントの概要

【2020年版】次世代住宅ポイント(旧「住宅エコポイント」)の最新情報まとめ


繰り返し実施されてきた住宅エコポイント制度ですが、2020年の次世代住宅ポイントはどのような特徴があるのでしょうか。従来の制度との違いに注目しながら、概要をご紹介していきましょう。


「エコ」に限らない幅広い対象設定

次世代住宅ポイントと従来の住宅エコポイントにおける最大の違いは、支援の対象となる住宅の範囲にあると言えるでしょう。これまでの住宅エコポイントは、太陽光発電や断熱・節水といった環境面に配慮した住宅が対象とされてきました。

しかし、次世代住宅ポイントの場合は少し異なります。

<新築住宅>
 ●一定の性能もしくは高い性能を有する住宅
 ●家事負担の軽減に有効な設備を設置している住宅
 ●耐震性能が不足している住宅の建替
 ●自ら居住する家

<リフォーム>
 ●以下に挙げるリフォーム工事を行う場合(工事内容に応じて設定されているポイント数を合計して発行)
  ・開口部(窓、ガラス、ドア)、外壁、屋根・天井、床の断熱改修
  ・エコ住宅設備の設置
  ・バリアフリー改修、耐震改修
  ・家事負担の軽減に有効な設備の設置
  ・リフォーム瑕疵保険への加入
  ・インスペクション(住宅診断)の実施
  ・若者・子育て世帯が既存住宅を購入して実施するリフォーム
  ・既存住宅の購入
 ●一部を除き、自ら居住する家である必要はない

従来通りエコに関する要件も見られますが、他に「家事負担の軽減」「若者・子育て世帯」「インスペクション」といった、生活面の快適性・安心・安全を目的とした要件も多く設定されています。

このように、エコに限らず幅広い範囲の住宅をカバーしているのが、次世代住宅ポイントの大きな特徴なのです。


交換商品に違いあり

従来の住宅エコポイントと次世代住宅ポイントには、もう1点大きな違いがあります。それは、交換商品の種類です。

例えば、省エネ住宅ポイントの交換対象は次の通りでした。

 ●省エネ、環境配慮商品
 ●地域産品
 ●商品券、プリペイドカード
 ●対象工事を行う施工者が追加で実施する工事への即時交換 など

対して、次世代住宅ポイントの交換対象は、次の6種類に分類されています。

 ●省エネ、環境配慮に優れた商品
 ●防災関連商品
 ●健康関連商品
 ●家事負担軽減に資する商品
 ●子育て関連商品
 ●地域振興に資する商品

次世代住宅ポイントの交換対象には、2つの特徴があります。1つは、従来は交換できた商品券類や追加工事との交換ができなくなったこと。もう1つは、「防災関連」「健康関連」「家事負担軽減」「子育て関連」といった、より生活に則した商品が追加されていることです。

以上から、次世代住宅ポイントは従来の制度に比べて消費喚起施策としての意味合いが大きい、ということが言えるでしょう。
 

次世代住宅ポイント申請の流れ

次世代住宅ポイントを受け取るには、申請を行う必要があります。申請のタイミングは、大きく分けて工事完了後と工事完了前。工事完了前に申請する場合、完了報告を行うことが義務付けられています。
契約や着工のタイミングによって、ポイント発行となる対象期間が定められています。当初の対象期間は次のようになっていました。

<当初の対象期間>
 ●築注文住宅、リフォーム(消費税率10%の場合)
  ・工事請負契約:2019年4月1日〜2020年3月31日
  ・着工    :工事請負契約〜2020年3月31日
  ・引き渡し  :2019年10月1日〜

 ●新築分譲住宅
  ・工事請負契約、着工、売買契約:2019年12月21日〜2020年3月31日
  ・引き渡し  :2019年10月1日〜
 

【最新情報】2020年8月31日まで期間が延長!

【2020年版】次世代住宅ポイント(旧「住宅エコポイント」)の最新情報まとめ


対象期間が設定されていた次世代住宅ポイントですが、2020年初頭からの新型コロナ感染拡大によって、期間が一部延長されました。これは、新型コロナによって工事契約が締結できない、もしくは遅れるという自体が多発しているためです。具体的には、次のように延長されています。

<延長後の対象期間>
 ●新築注文住宅、リフォーム
  ・工事請負契約:〜2020年8月31日
  ・着工    :工事請負契約〜2020年8月31日
  ・引き渡し  :建築着工〜

 ●新築分譲住宅
  ・工事請負契約、着工、売買契約:〜2020年8月31日
  ・引き渡し  :建築着工〜

新型コロナの影響で、従来の期限だった2020年3月末までに契約できなかった人が対象となりますが、原則2020年8月31日まで期間が延長されました。
 

まとめ

今回は、住宅エコポイントの最新制度である次世代住宅ポイントについて、制度概要や2020年現在の最新情報をお伝えしてきました。

新型コロナの感染拡大は住宅業界にも影響を及ぼしているため、工事が遅れてしまったという人もいるのではないでしょうか。次世代住宅ポイントはそういった人のための救済措置として期間延長をしていますので、今一度自身が当てはまるかどうか確認することをおすすめします。
 

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