リノベのハウツー
2020.04.22
キッチンリフォームの値段を抑える3つのポイント
キッチンリフォームを検討するとき、金額が一番悩みどころではないでしょうか。少しでも予算をおさえつつ、良いものを取り入れたいですね。
今回は、キッチンリフォームの金額をおさえる3つのポイントをご紹介します。よりよいキッチンを作るため、少しでもご参考になればと思います。
値段を抑えたいキッチンリフォームでは中グレードを選ぶ
リフォーム値段を抑えたい場合には、まずは各メーカーの中グレードシステムキッチンを選ぶことがおすすめでしょう。中グレードはいわば普及品。言い換えれば、メーカーが最も売りたい主力商品でもあります。
金額と性能のバランスがよく、さらに値引き率が高いことも特徴です。ショールームに行くと、何百万もする高級キッチンが展示され、目をひきます。しかし、高級キッチンは面材やトッププレート、設備が最上クラスを選択してあるのに対し、見えない「本体」の箱は中グレードと同じものを使っていることもあると覚えておきましょう。
金額と性能のバランスがちょうどよい
中グレード価格帯、いわば普及品は最もバランスが良い製品です。そして工事業者の値引き率も大きい傾向にあるとされる製品です。
これは企業戦略なので仕方ない部分があります。普及品は「たくさんつくって安く売る」という「稼ぎ頭」とも言える位置づけです。松竹梅のうち、竹が一番売れるのと同じと考えましょう。
また、工事業者や様々な条件にもよりますが、値引き率は中グレード価格帯製品は定価の60~70%程度、高級品は40%前後と言われます。定価も違い、値引きも差があると普及品の金額がとても魅力的に感じてしまいますね。
本体の「箱」は同じもの
高級品と普及品、どのような違いがあるかじっくりと比べたことはおあありでしょうか?
ほとんどのメーカーは、化粧面材と設備に違いを出してきます。つまり外見が違うだけの場合がほどんどのようです。本体の箱は高級グレードも中グレードも同じものを使っていることが多くあります。
箱は同じでも、外見ではさすがに差が出ます。上級品で選べる面材はツヤや透明感、質感がとてもよくデザイン性に優れています。このあたりで差別化を図っています。
古くなる時は同じように古くなる
システムキッチンにも寿命があります。おおよそ15~20年と言われています。これは上級品も普及品も変わりません。設備も寿命があるので定期的に交換する必要があります。
これらを考えると、機能性を優先するなら普及品を選ぶとコストパフォーマンスが良いと言ってよいでしょう。
システムキッチン面材の変更はリフォーム値段を大きく変える
キッチンのデザインを考えるとき、ポイントは面材選びです。インテリアに合う面材を探すのは楽しいひと時ですね。
一方、キッチンを選ぶときにオプションで金額が変わってきます。特に金額に影響するオプションのひとつは、面材のグレードと言われます。デザインは様々ですが、基本的な性能は変わりません。素材の質感を再現したものや鏡面加工された金属製のものは、金額が高くなる傾向にあると心得て、面材選びを行いましょう。
基本的な性能に大きな違いはないので、金額を抑えるには低グレードの色柄を選ぶことがおすすめでしょう。
面材の基本的な性能は大きく変わらない
キッチンには水や油の汚れがつきものです。毎日の調理や食器洗いで水は飛び散ります。調理中は油が周囲にはねますし、煙と共にキッチン全体に広がります。
キッチンの面材は、水や油に強く掃除がしやすい性能が求められます。また、毎日使うところなので相応の耐久性も求められます。
面材には沢山の種類がありますが、基本的な性能は大きく変わりません。ただし、ユーザーの「こだわり」に応える形で、一部製品には性能やデザインに特化したものも準備されています。
性能を追求し、ステンレスを使った面材もあります。ステンレスは特に耐久性があり、キズや汚れに強く掃除も簡単に行えます。金属独特の光沢が清潔感をアップさせてくれます。デザイン性を重視すると木目柄を再現した面材もあります。無垢材のような質感に加え、無垢材特有の凹凸も再現したものはインテリアとして家具のように扱われます。
性能に大きな違いはありませんが、デザインのこだわりを反映したい場合には、価格とのバランスを考慮して予算に合わせて、面材を選びましょう。
面材のグレードによって金額が異なる
カタログを眺めていると、面材にそれぞれグレードがあることに気が付きます。金額をおさえるには、低グレードの色柄を選ぶ必要があります。
質感が良く、色柄があでやかな面材は高グレードに集中します。オープンキッチンやアイランド型のようにインテリアを重視するときは、それなりのグレードの製品を選ぶべきです。反対にクローズド型や対面カウンター式であれば、性能を優先して低グレードも選択肢に入れてはいかがでしょうか。
標準仕様からのダウングレードでキッチンリフォーム値段を抑えるのは難しい
標準仕様はオーナー・工事業者・メーカーの三方よしの仕様です。こだわりが無ければ標準仕様のままがお得と言われます。
標準仕様とは、メーカーや工事業者が最初に提示してくれる製品です。キッチンにはたくさんの選択肢があり迷いますね。標準仕様はメーカーと工事店がタイアップして選んでいます。実は、ある程度数を販売する条件で金額を下げて提供している事も多くあります。オプションで選ぶより、金額を下げることができるので安くお得に提供できる場合が多いようです。
ダウングレードしても金額は変わりにくいとは?
標準仕様は、もともと提供価格が安い製品です。そのためキッチンの仕様を標準仕様よりダウングレードしても極端に金額が下がることは期待できないと覚えておきましょう。「あと少し下げたい」というときは仕方ありませんが、標準仕様の製品が一番お得に済むでしょう。
施主支給は案外難しい
少しでも金額を抑えたいと考えている方には、施主支給という手段もあります。ただし、あまりおすすめできない方法です。
ネット上では、施主支給で金額を下げることに成功したという事例を多く見かけます。設備代の節約という意味では確かに成功しますが、後々のトラブルは自力解決しなければならず、負担が大きくなることもあり得ます。また、取付費用の問題もあります。設備は安くても、取付工事費用が思った以上に高くなってしまうこともあるようです。
施主支給は、トラブルの可能性も考えると、決して安上がりな手段ではないと言えるでしょう。
まとめ
今回は、キッチンリフォームの値段をおさえる3つのポイントをご紹介しました。
リフォーム時に取り入れたいキッチンを選ぶ際や、工事業者との金額交渉などに参考にしていただければと思います。