リノベのハウツー
2020.03.30
中古戸建てを買って好みの家にリノベーションしよう。その際の注意点とは?
戸建てに住みたい場合、中古戸建てをリノベーションするという方法があります。前に住んでいた人と家族構成やライフスタイルが異なると、希望の間取りや必要な部屋数が違うことも多いでしょう。そのような場合、リノベーションすることで解決できます。また、築年数が古い場合などは設備や見た目をより良くすることも可能です。こちらでは、中古戸建てをリノベーションするメリットやデメリット、注意点についてご紹介します。
中古戸建てをリノベーションするメリット
まず、新築で購入するよりも費用を抑えられます。また、駅の近くや交通の便が良いところは、人気のエリアであることが多く、新築にこだわると、住みたいエリアに物件が見つからないこともあるでしょう。中古戸建てを選択肢に入れると、住みたいエリアで物件が見つかる可能性が広がります。
また、中古マンションを購入してリノベーションするという方法もありますが、マンションには管理規約があり、自由にリノベーションできるわけではありません。その点、中古戸建てであれば、リノベーションの自由度は高く、内装だけでなく外装も変えると、見た目も新築のようにできます。
中古戸建ての場合、近所にどのような人が住んでいるのか、周囲の環境がわかります。実際に住んでからの生活がイメージしやすいでしょう。
中古戸建てをリノベーションするデメリット
築年数の古い建物であれば価格は安いというメリットがありますが、古ければ古いほど建物の基礎の部分や土台が傷んでいる可能性があります。その場合、リノベーションの費用はかさむかもしれません。見た目だけではわからない建物の構造的な問題などが見つかると、予定していたよりも費用がかかる可能性もあります。中古戸建ての購入からリノベーションの費用まで含めたトータルの費用が分かりにくいというのもデメリットです。
また、中古戸建てを購入してからリノベーションするという流れのため、実際に住めるまで期間がかかります。それまでに賃貸マンションなどで暮らしている場合は、家賃に加えて戸建てのローンの支払いが発生するため、負担が大きいと感じることもあるでしょう。
中古戸建てをリノベーションする際の注意点
物件選びやリノベーションの際、どのような点に気をつけたらよいのかご紹介します。
中古戸建ての状態をしっかり確認する
建物には木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造など様々な構造があります。リビングを広くしたい、吹き抜けをつくりたい、部屋数を少なくして1部屋を広くしたいなど、リノベーションすることを前提に中古戸建てを購入するのであれば、購入する前に、その家の構造で希望の形にできるのか、リノベーション会社に相談してみましょう。
また、予想外の費用の発生を防ぐためにも、建物の基礎や土台の状態はしっかり確認する必要があります。シロアリ被害はないか、建物に割れ目などはないか、きちんと確認しましょう。
築年数も購入の目安ですが、メンテナンスの状態も大切です。特に屋根や外壁は紫外線や風雨などの影響を受けやすく、劣化しやすい箇所です。メンテナンスがおろそかだと、外壁に亀裂が入っていたり、雨漏りしていたりすることがあります。屋根や外壁の塗り替えだけでは修復できないほどの状態だと、多くの費用が発生する可能性があります。
増築の制限がないかを確認する
地域によって、建ぺい率や容積率による増築の制限があります。建ぺい率とは敷地面積に対する建坪の割合、容積率とは敷地面積に対する延床面積の割合です。定められた割合以上の大きさの家にすることはできません。また、隣り合う敷地や道路の日当たり、風通しを確保するために建物の高さを制限する斜線制限というものも、地域によって決められています。
家を広くしたり階数を増やしたりと、増築を希望する場合は、このような決まりを事前に確認しておきましょう。
リノベーションのタイミングでしておくのがおすすめなこと
まず新耐震基準法に適合しているか、耐震性の確認をしましょう。日本は地震の多い国です。安心して住み続けられるように、必要であればしっかりと耐震補強をしておきましょう。
また、今の住宅では断熱材を入れるのは当たり前のようになっていますが、古い住宅には入っていないことも多いです。断熱材を入れておくと冷暖房を効率的に使用できるため、環境にやさしい上、光熱費を節約できます。壁をはがす大規模な工事になるため、リノベーションのタイミングでしておくとよいでしょう。
まとめ
中古戸建てのリノベーションには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。家の購入は大きな買い物です。どのような家に住みたいか、どんな地域で、どのような暮らしがしたいかをよく考えて決めましょう。
また、中古戸建てを購入する際は家の状態や増築制限を事前に確認する必要があります。購入した後に、希望のリノベーションができる家を探しましょう。