リノベのハウツー
2020.01.14
家を建て替えるメリット・デメリットとは？どんな流れで進める？
最近はリフォームやリノベーションが人気ですが、建物自体の老朽化や家族構成の変化によって建て替えを選択する場合もあります。建て替えのメリットやデメリット、さらには建て替えをする際の流れについて解説します。
建て替えとは
建て替えとは、すでにある建物を解体して撤去した上でゼロの状態から新しい住宅を建てることです。建物の基礎の部分から壊します。住宅の老朽化や損傷で修復に費用がかなりかかる場合に、建て替えになることが多いようです。「両親と同居する」「子供が増える」といった家族構成の変化により、建て替えを選択する場合もあります。
建て替えのメリット･デメリット
住宅の老朽化や家族構成の変化にともない、建て替えにするかリフォームにするかという選択肢で迷うケースも多いようです。建て替えにはどのようなメリットやデメリットがあるのかみてみましょう。
メリット
建て替えの場合、間取りをライフスタイルや好みに合わせたものにできます。断熱性や耐震性、耐久性なども最新の技術を取り入れられ、しっかりした構造の家をつくることも可能です。全て新しくなるので新品の気持ちよさも味わえ、リフォームよりも比較的有利な条件でローンが組めるというメリットもあります。
デメリット
全て壊してつくり直すため、工期は長くなりコストもかかります。不動産取得税や固定資産税、都市計画税や登録免許税なども必要です。さらには古い家を取り壊すための解体費用・解体後に出る廃材の処分費用・2度の引越し費用・仮住まいの家賃・設計費用・建築費用・地盤調査費用なども発生します。接道義務といって、幅4m以上の道路に敷地が2m以上接地していなければならないという決まりもあります。法律により建て替えができない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
建て替えの流れ
建て替えをする場合、やらなくてはならないことが多くあります。余裕を持って計画的に進めていきましょう。
新しい家の設計を決める
どんな新しい家にするのかを家族で話し合うことが大切です。「どのような生活をしたいのか」「何人で暮らすのか」「間取りはどうするか」といった新居のイメージを家族全員でしっかり話し合いましょう。
住宅会社を探して決める
家を建築する会社は、ハウスメーカーや工務店など様々です。インターネットや情報誌で、どのような会社があるのか情報を集めましょう。家を建てた家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。気になるところは実際に見学会や住宅展示場に足を運び、条件に合う会社を数社に絞ります。どのような住宅にしたいかという希望や予算を伝えて、プランの相談をし見積書を出してもらいましょう。
住宅ローンを申し込む
ローンの事前審査には、新しく建てる家のプランと見積書が必要です。事前審査が通れば、建築確認をした後に本審査を行います。
仮住まいを探して引っ越す
仮住まいは「元の家の近くにするか」「毎月の家賃を抑えるために郊外にするか」をよく考えましょう。一時的なこととはいえ、通勤や通学のしやすさも重要です。1年以内の賃貸を受け付けていないところもあるため、まずは不動産屋に相談してみましょう。近くに家族や親戚が住んでいれば、家ができるまでの間だけ一緒に住まわせてもらうのもひとつの手です。
長年生活をしていると、知らず知らずのうちに物が増えてしまうものです。不必要なものは処分したり、リサイクルショップなどを活用したりして、荷物は新居で使うものだけに減らしておくといいでしょう。そうすれば引越し費用も節約できます。仮住まいに荷物が入りきらない場合は、トランクルームや引越し業者の荷物保管サービスを利用しましょう。
解体業者を探し、古い家を解体する
解体費用は高額のため、解体にかかる費用の見積もりは複数社から出してもらいましょう。解体が終われば、建物滅失登記をします。これは、壊した建物を登記上から消すというものです。これをしないと新しく建てる家の登記ができません。解体してから1か月以内に手続きをしましょう。
地盤調査をして新しい家を建てる
ようやく新しい家を建てられますが、その前に地盤調査が必要です。建物を建てる際、地盤の強さや性質を調べます。地盤が弱い場合は、地盤改良を行います。家が完成したらいよいよ引き渡しです。
引越しを2度行いますが、その際いくつか必要な手続きがあります。電気・ガス・水道などのライフラインの引越し手続きや電話の手続き、郵便物の転送届けもしておきましょう。住民票の異動手続きも必要です。また、解体や新居の建築にともない近所へ迷惑をかけることもあります。今後の付き合いも考え、近所への挨拶も忘れずにしておきましょう。
まとめ
家の建て替えには、メリットはもちろんデメリットもあります。今後の暮らしを考え、自身に合った方法を選ぶことが大切です。建て替えに際してはやらなくてはならないことも多いため、計画的に進めましょう。
