リノベのハウツー
2019.12.16
ホルムアルデヒドとは?シックハウス症候群にご注意を
「ホルムアルデヒドは危険」「ホルムアルデヒドが少ない家が良い」。そう思う方は多いのではないでしょうか。ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因のひとつと言われており、身の回りの様々な物に含まれています。なんとか対策したいところですね。
今回は、ホルムアルデヒドの特徴から主な発生源、自分でできる対策をお伝えします。
ホルムアルデヒドって何?その特徴や症状
ホルムアルデヒドは人体に有害な化学物質で、接着剤などに含まれています。目、鼻、喉の粘膜を刺激して、痛みや鼻水、せきを引き起こすと言われています。濃度が高い場合、呼吸困難の恐れもあります。
シックハウス症候群という言葉があります。これは建築資材や家具に含まれる薬品の影響で、カゼや花粉症と似た症状を引き起こすというものです。この原因のひとつが、ホルムアルデヒドです。
有害な物質であるホルムアルデヒドは、建築資材だけでなく農薬にも使用されたことがあり、私たちの生活と深く関わってきました。近年では、健康への影響を考えてその量が規制されています。しかしホルムアルデヒドの放散は10年以上続くこともあると言われており、影響はすぐに収まるわけではないと考えたほうが良いかもしれません。
赤ちゃんの服にも?ホルムアルデヒドの発生源
ホルムアルデヒドの主な発生源は合板であると言われています。合板は様々な場所に使われる部材。壁、天井、フローリングから木製の家具まで、ホルムアルデヒドが含まれている可能性があるとされています。
また、ホルムアルデヒドは衣類のしわ防止のためにも使われることがあります。それは子供や赤ちゃんが着る服でも同様。小さな子供のいる家庭での心配事となることも。
ホルムアルデヒドを抑えるための法令など
ホルムアルデヒドによる害を減らそうと、現在では様々な法令で使用量が規制されています。ここでは3つの法令をご紹介します。
1.有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律
乳幼児用繊維製品や寝具 :16ppm以下
子供用・大人用繊維製品 :75ppm以下
接着剤(かつら、つけまつげ用):75ppm以下
2016年に一部改正された法律です。乳幼児が触れるものに対しては、特に厳しく規制がなされています。
2.ホルムアルデヒドの規格値(JIS・JAS規格値)
F☆☆☆☆ :0.3mg/L以下(平均値) 0.4mg/L以下(最大値)
F☆☆☆ :0.5mg/L以下 0.7mg/L以下
F☆☆ :1.5mg/L以下 2.1mg/L以下
F☆(合板のみ):5.0mg/L以下 7.0mg/L以下
2003年に改正されたもの。この規格では、ホルムアルデヒドがもっとも少ないランクをF☆☆☆☆として表記します。家具のカタログやタグに記載されていることがあります。
3.改正建築基準法
・内装仕上げの制限
F☆☆☆☆ :制限なしに使用可能
F☆☆☆ :使用面積が制限
F☆☆ :使用面積が制限
F☆ :使用禁止
2003年に改正されたものです。JIS・JAS規格値のランクごとに、その建材や塗料などを使用できる面積を制限しています。
・換気設備設置の義務付け
原則として、全ての住宅に換気機能を設けることを定めました。
・天井裏などの制限
天井裏や床下などからのホルムアルデヒドの流入を防ぐため、換気機能や気密性、ホルムアルデヒド量の少ない建材を選ぶよう、制限を設けました。
基本的に、改正建築基準法を守ればホルムアルデヒドが厚生労働省の指針値を超えることはないと考えられています。ただ、気候や建築物の使い方によっては指針値を超え得るものとされているため、次で紹介するような自分で対処できる方法を身につけておいても良いでしょう。
自分でできる、ホルムアルデヒドへの対策
法令で保護してくれてはいますが、ホルムアルデヒドの感受性は人それぞれと言われています。また、不安を感じることがあるかもしれません。そんな時のために、自分でできるホルムアルデヒド対策をご紹介します。
・しっかり換気する
まめな換気をすると良いと言われています。日中は仕事で誰も家に居ない場合、朝と帰宅後の換気を忘れず行うと良いでしょう。新築の場合は、一般的に住み始める前からの換気が推奨されています。
・衣類などは洗濯してから着る
ホルムアルデヒドは、水に溶けやすい性質を持つと言われています。購入後すぐに着ないで洗濯することで、ある程度取り除くことができるでしょう。
・ホルムアルデヒドが少ない家具を使う
先に説明しました、JIS・JAS規格値を参考にする方法です。ホルムアルデヒドが最も少ないランクであるF☆☆☆☆を選択すると安心感が高まるかもしれません。合板製品ではなく、丸太から切り出した無垢材を使う方法もあります。
まとめ
シックハウス症候群の原因のひとつでもある、ホルムアルデヒド。人体にとって有害なものですが、身の回りにあふれています。
近年はその使用量を規制する法令が作られていますが、自分で対策する方法も知っておくと、さらに不安を減らして快適な生活に役立つかもしれませんね。