リノベのハウツー
2017.09.01
フローリングにもいろいろある!足に柔らかいフローリングは?
目次
"フローリングにもいろいろある!足に柔らかいフローリングは?"
一口にフローリングと言っても実はいろいろな種類があります。使われる木の種類や貼り方などで見た目も耐久性も感触もずいぶん変わってきます。フローリングには大きく分けて無垢材で作った単層のフローリングと複数の板を重ねて作った複層フローリングがあります。
"フローリングの種類や特徴についてご説明します。"
無垢材のフローリングはとても肌触りがよくて温かみを感じる素材です。裸足で歩いたり、寝転んだりすると木の温かみが直接伝わってきてなんとも心が安らぎます。これは木材が熱伝導性が低いので体感温度として暖かく感じるからです。
多くの住宅で使われている複層フローリングはベニヤ板などを複数重ねて作ったものでさまざまな加工がされており、経年変化の少ないフローリングです。それに対して近年人気を高めている無垢フローリングは原木からそのままフローリング用に木を切り出して作ったもので、木の持っている特徴をそのまま活かすことができます。無垢材は天然木なので、使われている木の種類によってそれぞれ特徴が違います。きちんと手入れをすることで質感や色味などの風合いが年々変化していき、長く使い続けることで趣が加わっていきます。
"無垢フローリングの種類にはどんなものがある?特徴を知っておこう"
・オーク
オークはブナ科コナラ属の総称で、フローリングの定番とされています。シンプルでありながらナチュラルで美しい木目が特徴でどんな家にもよく合います。強度や耐久性もあり、人気があります。日本では落葉樹のナラ(楢)や常緑樹のカシ(樫)と呼び分けることもあります。また産地によって色や表情など風合いが変わってきます。色合いによってレッドオークやホワイトオークなどと呼ぶこともあります。日本のミズナラは淡い色合いと虎斑模様が美しく、高級木材として知られています。
・チーク
硬くて強靭、目が詰まっていて伸縮・そりが少なく耐久性が高い木材として知られています。木に含まれている油性分が高いので耐水性に優れています。水や腐食にも強いので水周りでの使用にも向いています。クルーザーなどの甲板にも使用されます。また床暖房にも使える無垢材です。木目がまっすぐに通っていて色が褐色、やや濃い目の色合いが特徴です。落ち着いた雰囲気を感じさせる木材です。
・スギ
日本の伝統的家屋にはよく使用されていますが、洋風のデザインにも合います。空気を多く含んでいて材質が軟らかいので肌触りが非常に良く、スギ特有のほのかな香りがします。傷がつきやすいのが難点です。
・ヒノキ
日本を代表する高級材として知られています。良い香りがすることでも人気がありますが、強度や耐久性にも優れています。現在の木造建築には欠かせない材料です。節があるかどうかで値段が変わってきます。
・パイン
赤松の無垢材です。カントリー調のお部屋には欠かせない素材です。柔らかな素材で床材にすると歩いた時の感触が優しく感じられます。他の床材に比べるとお財布にも優しい木材ですが、柔らかい分、傷もつきやすいのが難点です。経年変化で色合いがだんだん濃くなっていきます。
・バーチ
樺の木の床材です。色合いや見た目はパイン材と似ていますが木肌が緻密でパイン材より硬い木です。見た目はやさしい印象を与えるのでナチュラルテイストに仕上げたいときには向いています。
・チェストナット
栗の木の床材です。木目がはっきりとしており、力強い印象を与えます。木質が強固で耐湿性にも優れています。古くから家の土台や枕木などに使用されてきました。
"それぞれの木材の特徴を知って長く付き合いたい"
無垢材は天然素材なので床材に使用するとそれぞれの木の特徴がそのまま出ます。色は木目などの見た目だけでなく、素材の硬さや耐久性、耐水性などを考慮してどんな床材にしていくのか選んでいきましょう。
スギやパインなどは材質が柔らかく、足に感じる感触がとても気持ち良い素材です。しっかりとした耐久性を求めるのならチェストナットなどがいいでしょう。水周りで使用するのならチェストナットのほか、チークなども向いています。全体的にバランスが取れているのはオーク材になります。ヒノキの良い香りを楽しむのもいいでしょう。
無垢フローリングは長年住み続けている間に色合いの変化が出てきます。色合いだけでなく、場合によっては木が縮んだり変形して隙間ができることもあります。そのような変化も含めて木の魅力として楽しみながら住み続けていくことが大切なのかもしれません。
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