その他
2017.09.01
今日の季節 1/20大寒、1/20〜24 款冬華さく(ふきのとうはなさく)
“今日の季節 ”
日本には、1年を4に分けた四季があります。 さらに24に分けた二十四節気があり、さらに72に分けた七十二候があります。ほぼ5日周期で季節は移ろいでいるのです。 その変化に私たちは気づかずに生きているのかもしれません。 ところが身体と心はそのかすかな変化を感じとり、気づかぬうちにその環境の変化に対応してくれています。 二十四節気と七十二候に心を寄せる時間。 ほんの少し、いかがですか。
“2018年1月20日 大寒(だいかん)”
1年で最も寒さが厳しい頃です。 “陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず” という言葉があるように、春へと向かい始める時期でもあります。
“2018年1月20日〜1月24日 款冬華さく(ふきのとうはなさく)”
フキの花が咲き始める頃です。
“この季節の養生”
五臓の中で最も寒さに弱いのは『腎』ということは何度かお伝えしてきた通りです。 この『腎』という蔵は、 全身の陰(体を潤したり余分な熱を取り除く働き)と陽(体を温めたり体温を保つ働き)の基となる物質を生成したり、生命エネルギーである『気』を作ったり、貯蔵する場所です。(気は脾と肺でも作られます) このことから推測できる人もいるかもしれませんが、生殖や発育に最も関係の深い臓が『腎』です。 つまり、月経がきたり妊娠できる体になったりするのも、子どもが成長するのも、そして老いも、腎の働きによるものです。 女性特有の症状のほとんどは腎が多少なりとも弱っているからと疑ってもいいと言っても過言ではありません。 細かく見ていけば、 『気・血・津』が不足していたり滞っていたり、 『肝』や『脾』が影響していたり、 というのも見えてきます。 もちろん『腎』は女性に限らず男性にとっても重要な場所です。 かつては女性特有の症状のように言われていた不妊も、最近では男性の方に原因がある場合もあるということが認知されるようになってきました。 男性に原因がある場合も、同じように『腎』を養うことは大切です。 不妊や、その他女性特有の症状は「この季節」に限らず起こりうる症状ですが、この季節に弱りやすい『腎』に絡めて、症状別に考えられる原因や養生法を次回からお伝えしていきたいと思います。 とにもかくにも、何かしら心当たりのある人は今すぐにでも“冷え対策”には取りかかっておくに越したことはありません。 なぜなら腎は寒さに弱いので。 腰や丹田(おへその少し下)はまさに腎の場所。 熱すぎるのも異常ですが、大体の場合は冷えているはず。 カイロを張ったり、ハラマキをしたりして温めてあげましょう。
“この季節のまめ知識”
大寒のこの季節“真冬日”を記録する地域も多いことでしょう。 とは言え温暖化が進んでいる昨今、昔は真冬日もあったけれど今はほとんどなくなったという地域もあるかもしれませんね。 ご存知のことでしょうが、真冬日とは最高気温が零度未満の日のことです。 “月冴ゆ”という空模様も寒い季節ならでは。 空が寒くて澄みきっているからこそ、お月様の美しさが際立って見ることができます。 雪が積もった日には“雪明り”も趣き深いです。 積もった雪の反射でいつもの景色が薄明るく見えることを言います。