全国各地の子育て支援シリーズvol5〜九州エリア編〜

気候的にも暖かく、子育てしやすそうなイメージの九州エリアですが、このエリアではどんな子育て支援が行われているのでしょうか。 調べてみると、各県や企業で子育て世代をサポートしてくれる支援が行われていることがわかりました。  

”大分県の「ホームスタート」事業”

大分県内の12市町で行われている「ホームスタート」事業は、家庭に育児支援スタッフが伺い悩み相談や一緒に育児をやろうという取り組みで、利用者は無料でこの支援を受けるとができます。この事業は、数十年前にイギリスで始まった子育て支援で、「フレンドシップとボランティア精神」を基に行われています。家事代行や育児代行などのホームヘルプサービスとは異なり、話し相手になって子育ての悩みを解決してくれたり、一緒に子どもと遊んだり、離乳食づくりを共に行うといった活動をしてくれます。育児を共に行うということが特徴です。 6歳までの未就学児がいる家庭が利用できます。近くに両親や友達がいないことも多いものです。そんな時、育児の悩みを相談したり、一緒に育児を行って様々な不安を解消することができます。 研修を受けたボランティアがスタッフで、週に1回約2時間の訪問を4回受けられます。子育て経験のあるスタッフにアドバイスをしてもらうことで、初めての育児の方でも不安を減らすことができるでしょう。家庭訪問型の支援なので、小さい赤ちゃんがいる場合でも安心して利用できる制度です。赤ちゃんと2人きりの生活時間が長く、息詰まってしまうという状況を解消するのに最適でしょう。また、下の子どもが生まれて、上の子と遊んであげられないという場合にも「ホームスタート」のスタッフがいれば、助けになってくれます。  

”九州電力の子育てサービス”

九州エリアにある九州電力では、「九電あんしんサポート」の新たなサービスとして、「子育てサポート」を実施しています。 育児を頑張るパパママを応援するため、妊娠、出産、育児に関する不安を解決できるサービスを実施。子育てのイベントやセミナー、食育や健康に関する体験型の講座を開いています。 その他、子育てサポートタクシー事業も進めていて、妊婦さんの検診や出産時のタクシー利用を快適にサポートしたり、子どもの塾や習い事の送り迎えにタクシーを利用できるよう、子育てシッターの研修を受けた乗務員を用意するサービスも行っています。 「暮らしのお手伝い」事業では、子どものお世話や家事代行など暮らしのサポートに力を入れています。  

”鹿児島県の「子育て支援パスポート」”

鹿児島県では、「子どもは未来からの預かりもの」という考えのもと、少子化の中子どもが地域のサポートを受け大切に育っていけるような支援を行っています。中でも「かごしま子育て支援パスポート事業」では、このパスポートを自治体で申請してもらい、地域の協賛店舗において子育てサービスを受けることができるようになっています。 鹿児島県内に在住する妊婦さんと18歳未満の子どもがいる世帯が利用できます。また里帰り出産や育児をしている方でも県でこのパスポートを発行していて利用することができます。 サービス内容としては、協賛店舗で商品の割引サービスが受けられたり、ポイントを通常より多くもらえたりすることができます。飲食店では、子どものドリンクが無料になったり、ミルク用のお湯をもらえるサービスが受けられることもあります。店舗によってサービス内容は異なりますが、子育て中の方にとって助かるサービスが多いのが魅力です。  

”九州での安心子育て”

九州エリアでは、各県や企業によって子育てが楽になるようなサービスを充実させていると感じました。 特に、小さな赤ちゃんがいて外に出ることができない時期に大分県の「ホームスタート」の様なサービスがあると、お母さんもほっとリラックスできると思います。自分でも利用したいサービスでした。 また、鹿児島県の「子育てパスポート」も、子どもを連れてのお出かけが楽しくなりそうで魅力的です。割引サービスなどで子育て費が浮いてくれるととても助かります。"