今日の季節
日本には、1年を4に分けた四季があります。
さらに24に分けた二十四節気があり、さらに72に分けた七十二候があります。ほぼ5日周期で季節は移ろいでいるのです。
その変化に私たちは気づかずに生きているのかもしれません。
ところが身体と心はそのかすかな変化を感じとり、気づかぬうちにその環境の変化に対応してくれています。
二十四節気と七十二候に心を寄せる時間。
ほんの少し、いかがですか。
2017年10月8日 寒露(かんろ)
草木に降りる露が冷たく感じられ、本格的な秋の到来を思う頃です。
2017年10月8日〜12日 鴻雁来る(こうがんきたる)
日本で冬を越す雁(読み方は“がん”とも“かり”とも読みます)が、ツバメと入れ替わるかのごとく、北方から渡って来る頃です。
雁はツバメと並ぶ日本を代表する渡り鳥で、水辺で過ごします。
カモ科で、白鳥よりも小さく鴨よりも大きいサイズの水鳥です。
冬の空気が混ざって来ると何羽かでV字形を作り空高く飛んでいるのが雁です。
春になるとまた北へと去っていきます。
“鴻”は大型で“雁”は小型の“がん”を指しているそうです。
この季節の養生
空気が乾燥してきた今だからこそ、さすがにそろそろ本腰を入れて乾燥肌対策をしたい季節。ここ数回はこのことをテーマにお伝えしていますが、今回は前回の続編です。
エッセンシャルオイルの力を味方に、外からのケアとして前回はお肌の水分補給にフォローラルウォーターをご紹介させて頂きました。
さて、今回はその水分が蒸発してしまわないためにフタの役目をする方法をご紹介いたします。
☆アロマバーム☆
<材料>
・お好みのエッセンシャルオイル・・・1滴
(おススメは、カモミールジャーマン・ラベンダー・ゼラニウム・ローズオットーなど。柑橘類は光毒性があるものがほとんどで刺激が強いので避けた方が無難かもしれません。他にも刺激の強いものがありますので、選ぶ際は店員さんにご相談されてご購入ください)
・お好みのキャリアオイル1〜2種類・・・合計20ml(小さじ4)
(ホホバオイルやオリーブオイルなど。キャリアオイルの種類については次回さらにご紹介します)
・ミツロウ・・・3g
<作り方>
①キャリアオイルとミツロウを湯せんにかけながらよく混ぜます。
②ミツロウが完全に溶けたら、湯せんから外します。そこからさらにかき混ぜて粗熱を取ります。
③冷めてきたらエッセンシャルオイルを垂らしてよく混ぜます。冷めすぎると固まって混ぜにくくなるのでタイミングに気をつけましょう。
④清潔な保存容器に移します。
*保存料は使用していませんので、保管は冷蔵庫で行います。
*保存料は使用していませんので1週間以内に使い切りましょう。
この季節のまめ知識
以前“野分(のわき)”という名前がついた風をご紹介いたしました。この風は8月末〜9月上旬に多く吹く風。つまり台風や暴風のことでした。
そして今の時期、北方から雁が海を越えて渡って来る時期に吹く北風のことを“雁渡し(かりわたし)”といいます。
またの名を“青北風(あおきた)”と呼ばれています。
この季節に食べたいもの
9月から11月にかけて旬を迎えている食べものの1つが“栗”ですよね。
以前から『この季節の養生』で秋は肺が弱りやすい季節ということと、旬の食材はその季節の養生に有効的なものが多いことをお伝えして参りました。
ところが栗は肺に働きかける作用はとくに持っておらず、秋は乾燥によって便秘も引き起こしやすい季節なのでそこを予防・改善する食材を摂りたいところですが、栗は便秘の人には禁忌の食材です。
では薬膳的には何がいいのかというと、秋の1つ前の季節の夏に痛めやすい脾・胃と、秋の次に来る冬に痛めやすい腎にいい食材です。
夏の疲れの影響が残っている人にはその回復に、冬に体調を崩しやすい人にはその備えとして、栗を養生に食するといいでしょう。
もちろん、旬のものですから養生など気にせずに単純に栗のスイーツや栗ごはんなどを楽しむのが1番だと思います。
参考文献
・『日本人が大切にしたいうつくしい暮らし』井戸理恵子/かんき出版
・『日本の七十二候を楽しむ〜旧暦のある暮らし〜』白井明大/東邦出版
・『大切にしたいにほんのたしなみ』広田千悦子/Softbank Creative
・『和の暦』堀川波/朝日新聞出版
・『性味表大辞典』竹内郁子/青雲社
・『アロマ組み合わせ手帖』吉川千明・エルボリストリ/地球丸
・『アロマテラピー学習帖』マザーズオフィスアロマテラピーの学校/技術評論社
・暮らしのほとり舎HP http://kurashi-no-hotorisya.juno.weblife.me/wlwp1/2016/04/10/七十二候・第十四候「鴻雁北」2016/"