リノベのハウツー
2020.04.16
リノベーション費用を抑えたいなら理想と優先順位を明確に!
「どれくらいお金は用意すればいいの?」
これは、リノベーションを検討する人が最初に考えることでしょう。しかし、この疑問に答えることはまず不可能です。なぜなら一口にリノベーションといっても実際の工事は千差万別だから。リノベーションにかかった費用の平均を知ったとしても、そこに意味はないと言ってよいでしょう。
しかし、可能な限り費用を抑えたいというのは、リノベーションを考えている人に共通する思いではないでしょうか。そのためにはどうすればよいかを見ていきましょう。
間取り変更でリノベーション費用を抑えるには?
古い住宅の何が問題かというと、間取りが使いにくいことがあげられることが多いようです。ならば自分好みに変えてしまおう!間取り変更は最もポピュラーなリノベーションです。しかし、何でもかんでも変更してしまうのでは費用がかかりすぎてしまいます。
手を入れる面積は小さくする
当たり前のことですが、手を加える面積が狭いほどリノベーションの費用は抑えられます。間取りの変更も新しく壁を造って仕切り直すよりも、壁は撤去するだけのほうが安くすみますから、部屋をつなげていくことを考えれば費用を抑えることもできます。
水回りは触らない
キッチンやトイレ、バスルームの水回りの移動には大きな費用がかかりがちです。給排水管に手を加えなければいけないからなのですが、マンションならそもそも移動できないというケースもあるのです。キッチンを新しくするにしても配管は変更しない。トイレがジャマな位置にあっても移動は我慢。費用を抑えるために必要でしょう。
既存のものをなるべく活かす
いったんリノベーションをするとなったら、あれもこれもと間取りすべてに手を入れたくなるものです。しかし既存のものはなるべく活かす。たとえばバスルームはリフォームされて日が浅かったら手を入れないでおきましょう。すべてをリノベーションするのではなく、なるべく活かすことがポイントと言えます。
資材選びでリノベーション費用を抑える
フローリングなど床材や壁材は、リノベーションでも大きな割合を占めています。安価なものを使えば費用を抑えることもできます。
比較的安価な床材
クッションフロア、P(塩ビ)タイル、合板フローリング、これら安価な床材を優先して使うようにしましょう。一方、無垢フローリング、タイル張りは費用がかかる代表的な床材と言われます。
比較的安価な壁紙
白一色の安価な壁紙を使えば、費用を抑えられます。しかし、輸入壁紙を使ったり、塗装や珪藻土の使用で、リノベーションの費用は跳ね上がると心得て計画しましょう。
設備選びでリノベーション費用を抑えるなら既製品を
キッチンやバス、トイレ、家具で費用を抑える方法のひとつは、既製品を使うことです。たとえばキッチンならシステムキッチン。輸入品やオーダーなどもっての外と考えましょう。
バスはユニットバス、トイレは普及品。造り付けの家具も考えない!細かい積み重ねですが、費用を抑えるリノベーションとはこういうものでしょう。
費用を抑えても満足できるリノベーションはある
「費用がないならば、自分好みにリノベーションもできないの?」
こんな質問への答えは、ずばり「いいえ」です。費用不足でリノベーションができないというのは、全てを思い通りにしようとしているからです。全てではなく一部を費用内でリノベーションすれば良いのです。
優先順位をつける
リノベーションしたい箇所の優先順位を付けて、こだわりたいところに徹底して費用をかけましょう。たとえばキッチンに一点集中するならば、あこがれの輸入キッチンも実現できるでしょう。ここで注意すべきは優先順位付けをパートナーとおこなうこと。すり合わせができていなければ、後々もめる原因になってしまうかもしれません。
知恵を絞る・DIYに挑戦する
白一色の壁紙にすれば安上りだと上の項目でお話ししましたが、これだけではあまりにも殺風景に感じてしまいます。ならば壁の一部をアクセントクロスにしたり、お気に入りの絵を飾ったりすることで、費用を抑えながら変化をつけることもできます。また、ご自身で塗るという選択肢もある。知恵を絞ったりDIYに挑戦することで、費用を抑えることは可能なのです。
プロに相談する
そしてリノベーションのプロに相談すれば間違いありません。あらかじめリノベーションの予算を伝えれば、費用を節約する方法は彼らがよく知っています。そして、ここでも活きてくるのは先述の「優先順位をつける」ことや「DIYに挑戦する」こと。このリノベーションは譲れないとか、これは自分たちでやるといったことも伝えれば、より効果的な費用の節約方法を提案してくれるでしょう。
まとめ
リノベーションで費用を節約する方法について見てきましたが、すべての項目に共通するのは「どんな空間に住みたいか」を明確にすることです。これがはっきりしていれば、どこを優先するべきかや、費用をどこに集中すべきかも明らかになります。結果、費用を節約することもできるのです。
費用を無限にかけることができるなら、完璧なリノベーションも可能です。しかし、そんなことはまず不可能。ならば理想の住まいを思い描くところから始めましょう。