お客様インタビュー
2023.10.31
「デザイン性が高くて生活感がない。だけど、使い勝手が良い家。」細部までこだわった3LDK→ 2LDKリノベ
Sさんご夫婦が重視したのは、デザイン性と利便性。以前の賃貸住宅の住まいで気に入っていた要素を取り入れ、理想の住まいをリノベーションで叶えました。物件探しのきっかけからリノベーションでこだわった点などについて伺いました。
■リノベ費用:約1,500万円(購入当時:築41年)
■二人暮らし|76.8㎡|3LDK→2LDK
目次
お家探しのきっかけ| 耐震性に不安を抱き、住み替えを決意
物件購入の経緯を教えてください。
「以前住んでいたのはデザイナーズ賃貸。リノベーションされた物件でとても気に入っていましたが、古い物件で耐震基準を満たしていなかったんです。さすがに住み続けるのは怖いと思い、住み替えを考え始めました。
最初は賃貸で考えていましたが、“猫2匹と住めるおしゃれな賃貸”となると条件が絞られる。駅からものすごく遠いか、賃料がやたら高いか。それなら、中古物件を購入してリノベーションしようと思いました。」
当社での物件探しを決めた経緯を教えてください。
「他社で物件を見ていましたが、良い物件がなかったので探すのを一旦休んでいました。その時に、リノベ不動産にお世話になった友人から『すごく良かった』と話を聞いて、担当者さんを紹介してもらいました。」
理想のライフスタイルやイメージはありましたか?
「デザイン性が高くて生活感がない。だけど、使い勝手が良い家。それが目指すところでした。
あと、前の賃貸で気に入っていた要素を取り入れようと決めていました。本当に全てが僕たちの好みだったし、暮らしやすかったので、真似できる要素は取り入れようと思っていました。」
物件選びの優先順位を教えてください。
「ペット可物件とエリアです。住み慣れたこのエリアの物件にしようと決めていました。知らない土地に引っ越した後、『想像していた街と違う』と思いたくなかったからです。駅から近いこと、予算内に収まるかどうかも重視していました。」
<ペット可物件について>
Sさんご夫婦は特定のエリアで見つかりましたが、ペット可物件は母数が少ない物件のため、希望エリアで見つからないことは珍しくありません。そのような場合は、エリアなど物件に求める条件を緩めると見つかる可能性が高まります。
ペット可物件を見る上で不可欠なのがマンション規約。物件によっては頭数やペットの種類が限定されている場合も。また、WEBでは「ペット可」と書いてあっても、規約では禁止していることも多々あります。必ず規約を確認するようにしてくださいね。
何件ご覧になって、こちらの物件に決めましたか?
「前の会社も合わせると全部で6件ほど。実はこのマンション、前の会社でも内見しました。その時の物件は間取りがイマイチだったのでやめましたが、マンション自体は良かったので、気に入る物件が出たらここにしようと思っていました。外観は良いし緑豊かで、駅からも近く、周辺にはスーパーやコンビニが多数。文句なしでした。」
お家の中の、"好きな場所3つ"
以前の住まいの良さを取り入れながら、デザインと使いやすさにこだわったSさんご夫婦。ご紹介するベスト3はお二人の理想を細部まで反映しています。
BEST1【キッチン】
「イメージはお店のキッチン。業務用という感じにしたかったんです。キッチン自体の幅は2m、カウンターを含める3mほど。キッチンは既製品、カウンターは造作です。大きな冷蔵庫を置けて、二人並んでもゆとりがある広さにしました。」
「前の賃貸から取り入れたのは対面式、レンジフードの右横にあるツールフックです。
天上のウッドパネルはデザイナーさんからのご提案。リビングの無垢床・グレーの天井という組み合わせをキッチンで対比させたら面白いのでは、と提案を頂きました。」
BEST2【洗面室】
「こだわったのは動線です。洗濯物を干すために移動したくないので、洗面室内で完結するようにしました。ハンガー干しできるようにして、乾いたらすぐに収納できるように棚を作りました。
クリーンなイメージにしたくて、タイルは目地も白に。タイルはとにかくサイズにこだわっていくつもサンプルを見ました。」
BEST3【トイレ】
「壁はかなり迷いました。トイレもお店のような雰囲気にしたくて、辿り着いたのがブルーと白。白は少しグレーがかった色味にしています。
トイレの後ろのニッチは、もともと配管が通っていた部分。構造を生かしてニッチにできると聞いたのでこの形にしました。猫のトイレを置いているので、壁に猫の通り道を作りました。
ちなみに、猫の通り道はWIC兼書斎にも作りましたが、寝室には作っていません。リビングの掃除中に待機させるためです。換気で窓を開けた際、出てしまうかもしれないので、掃除中は猫たちに寝室で過ごしてもらうようにしています。」
間取り
キッチンを個室から対面式に変えて、和室をなくして一続きのリビングダイニングに。玄関すぐの洋室は仕切りを作って、WIC(ウォークインクローゼット)と書斎にしています。浴室と洗面室の配置を変え、トイレを広くしました。
お気に入り3つ以外の場所も見ていきましょう。
お部屋ツアーその1|余白を楽しむリビング
開放的なリビング。天井は躯体のコンクリートを塗装してスタイリッシュになりました。梁がソファスペースとシェルフスペースをゆるやかにゾーニングしています。
お部屋ツアーその2|仕切りで作ったWIC&書斎
洋室は仕切りで書斎とWICに分けています。WICの棚は、後から購入して設置。デスクを入口側に置けば、背後に人が通らないので集中して作業できます。
お部屋ツアーその3|統一感のある廊下
床は風合いのある無垢材をチョイス。ドアと収納の扉も同系色で揃えています。収納はすぐハンガーに掛けられるようにハンガーバーのみ取り付けています。
お部屋ツアーその4|靴が映える収納を備えた玄関
玄関には、たくさん靴を収納できる造作棚を設置。土間として入口を広げたことで開放感ある玄関に生まれ変わりました。
収納で工夫したところ
Sさんご夫婦邸は見せる収納と隠す収納を場所ごとに変えています。各箇所の収納は以下のとおりです。
(1)キッチン
大部分を占めるキッチンカウンターと背後の作業台兼カウンターは隠す収納で統一。すぐに使う調理器具はツールフックで掛ける収納、オープン棚で見せる収納にしています。
(2)WIC
一目で何がどこにあるのかわかるようにオープン収納に。衣替えをする手間を省けます。
(3)洗面室
洗面台の下に棚板を付けた見せる収納。
(4)玄関
壁に造作棚を設置し、通気性抜群の見せる収納に。
コスト・スケジュールの決め方
コストやスケジュールで工夫したことはありますか?
「スケジュールは特にないです。コストを抑えるために意識したのはふたつ。ひとつはグレードです。見た目が良ければ品質は気にしませんでした。もうひとつは、家具を置くスペースを作ったこと。全部造作にすると高いので、WIC・キッチン・リビングは家具を自分で購入しました。」
内装・インテリアのアイディア
内装やインテリアで参考にしたものやコツを教えてください。
「Pinterestでひたすら検索して、もとから描いていたイメージを固めていきました。重視したのは、自分が好きな物やテイストを取り入れること。インテリアならで、フィギュアやポスターを飾って、外国の家のような感じを目指しました。
あと、家具選びは絶対に妥協しない。本当はリビングの壁一面に造作棚を作りたかったのですが、予算オーバーになるので家具を置くことにしました。自分がかっこいい、美しいと思うものでないと置きたくないので、これだと思うものが見つかるまでひたすら探しました。最近やっと一人掛けチェアとシェルフを購入しました。」
家づくりを振り返っての反省点
家づくりを振り返って「ここはこうすれば良かった」と思うことがありましたら教えてください。
「あまりないのが正直なところです。強いて言うなら洗面室の水栓の位置かな。少し低くて、顔を洗った後に三面鏡に頭をぶつけます(笑)。」
まとめ
1、ペット可物件を見つけるコツと必須事項
ペット可物件などの母数が少ない物件は、築年数やエリアなど条件を緩和して探すと、見つかる可能性が高まります。そして、必ずマンション規約を確認しましょう。WEBの情報とマンション規約の情報が異なるケースは少なくないからです。
2、猫の通り道の設置場所に注意
リビングを掃除する際、猫が待機できるように寝室には通り道を作っていません。猫の通り道を作る際は、猫に動いてほしくないシーンを想定することが不可欠です。
3、天井と床を変えてスタイリッシュに
Sさんご夫婦邸はリビングとキッチンで天井と床を変えています。視覚的にゾーニングできるだけでなく、洗練された印象になります。
4、既製品と造作で叶えた理想のキッチン
最近キッチンで多いのが既製品と造作の組み合わせです。既製品のキッチンでは理想とする幅にならない場合、カウンターを付けることでカバーする人が増えています。
5、時間・手間を省く洗面室
洗面室は洗濯物をすぐに干せるようにハンガー掛けを取り付け、乾いたらすぐにたたんで置けるように洗濯機の横にオープン棚を設置。洗面室で洗濯干しが完結するようになりました。
6、配色と物件の構造を生かしたおしゃれなトイレ
面積が限られているトイレはデザインで遊ぶことができる空間。壁は上をブルー・下を白に分けて、配管が通っていた部分にニッチを作ったことで、一味違うトイレになりました。
7、お店のディスプレイを思わせる玄関収納
造作棚は、靴のカビ対策になるだけでなく、置くだけでおしゃれに見えます。
8、仕切りを取り入れて生まれたWICと書斎
仕切りは壁よりもコストを抑えられます。完全に仕切っていないので同じ部屋でも閉塞感がないのが魅力です。
以上の8つのポイントで、デザイン性の高い、使いやすさも抜群の住まいとなりました。これからリノベーションをする人はぜひ参考にしてみてくださいね。