リノベのハウツー
2020.08.16
ペットが快適に住める間取りとは、具体的な方法を分かりやすく解説
ペットを飼っている人の中には、「ペットにとって最適なのは、どのような間取りなのだろう」と疑問に感じる方がいるようです。飼い主にとっては問題のない部分でも、ペットにとっては非常に危険ということもあります。ペットが快適な生活を送れるためにも、間取りには注意しておきたいものです。
そこで今回は、ペットに最適な間取りをまとめました。加えてペットと暮らすときの注意点も紹介します。新しい住宅をお探しの方やリノベーションをお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
ペットにとっての快適な間取りとは
ペットが快適に過ごすためには、ペットに配慮した間取りであることが重要です。ペットを家族の一員と考える方は多いですが、好みや生活スタイルに関しては、飼い主と異なります。そのため、間取りを決める前は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
ペットが入れる「ゾーン」を決めておく
間取りを決めるときには、まずペットの安全性に配慮しましょう。そのためには、ペットが自由に行動できるゾーンとペットが入れないゾーンを決めておくことが大切です。
例えば、リビングやダイニングはペットが自由に行動できるゾーンにします。ベランダについても柵を設置するといった安全策を施していれば問題ないでしょう。一方で、トイレやキッチンなどは、水や火の危険があるのでNGゾーンにしましょう。洗面所や浴室に関しても、飼い主と一緒のとき以外は立ち入り禁止にすると良いでしょう。
家族と話し合って、ペットが入っても良い部屋を決めておくのは大切です。
ペットが好きな場所を把握しておく
ペットがストレスを抱えないためには、ペットの好きな場所を確保しておくのが重要です。性格によっても異なりますが、ペットには習性や特性があるので事前に把握しておきましょう。
・犬の好きな場所
犬は狭いところが大好きです。自由にくつろぐことのできる空間を用意してあげると喜ぶでしょう。ただし、寂しがり屋という性格でもあります。そのため、飼い主が見える距離にスペースを作ってあげることで、リラックスできることも覚えておきましょう。
・猫の好きな場所
猫は高いところが大好きです。そのため、高いところから家を見渡すことができるスペースを作ってあげましょう。加えて、猫にとって爪とぎは大切な日課のひとつなので、爪とぎ柱などを用意してあげると喜びます。
動線に注意する
「動線」という言葉をご存じでしょうか。動線とは、人が自然に動くときに通ると思われる経路を線で表したものです。家族一人ひとりに動線があるように、ペットにも動線があります。水飲み場やトイレ、エサなどを家族の動線からずらしてあげると、ペットは安心できます。
間取りを決めるときには、家族とペットの動線が交わらないように注意しましょう。
ペットの間取りで押さえておきたい場所
ペットの間取りに関する基礎知識を習得したら、実際に間取りを決めましょう。ここでは、ペットの間取りで特に注意しておきたい場所をまとめました。
玄関
犬を飼っている方は、玄関や玄関ホールの広さを確認しましょう。犬の散歩は毎日の日課です。広い玄関なら、フンの処理や犬の足を拭くのに便利でしょう。また玄関と浴室との距離が近い間取りは、ペットをシャンプーしてあげるときにも便利です。
キッチン
キッチンは火や水を使用する場所です。ペットがケガをする恐れもあるので、入れないようにしておきましょう。ペットフェンスを設置しやすいキッチンが良いでしょう。
浴室
ペットが水を張ってあるバスタブに飛び込んでしまい、溺れてしまうという危険があります。ペットだけで入ることができないように対策を取っておきましょう。注意したいのは扉です。犬や猫が開けにくい内開きや引き戸のドアがついた浴室がおすすめです。
リビング
ペットにとってリビングはリラックスできる場所のひとつです。ストレスを感じない十分なスペースのあるリビングが良いでしょう。リビングにペットのスペースを用意するときには、なるべく隣家から離れた場所に設置するのがおすすめです。
リビングに関しては床にも注意しましょう。フローリングは、ペットによっては滑りやすくケガをしてしまうこともあります。ペットの動線部分にカーペットを敷くなどの配慮をしてあげると良いでしょう。
和室
和室は、ペットの侵入をNGにした方が良いでしょう。爪で畳をひっかいてしまいボロボロになってしまうこともあります。和室に入れないように対策を取っておきましょう。
まとめ
ペットが快適に過ごすためには、ペットに合った間取りであることが重要です。引っ越しやリノベーションを検討している方は、ペットに配慮した間取りかも確かめておきましょう。
また、ペットが自由に入れるゾーンと入れないゾーンを決めておくと、飼い主もペットも安心して暮らせます。加えて、家族とペットの動線が交差しないように意識すると、ペットのストレスを軽減できます。