マンション購入の正しい資金計画の立て方。ローン金利の仕組みや返済方法も紹介

人生における高い買い物のひとつとして、家が挙げられます。返済のトラブルを抱えないためにも、購入前にはしっかりとした資金計画を立てておきたいものです。

そこで今回は、マンション購入におけるローンや金利の基礎知識を紹介します。マンション購入を検討されている方は、この記事を参考にしてください。
 

すべてのマンション購入においてローン申し込みは可能

新築・中古に関係なく、マンションを購入するときには、ローンを利用できます。ほとんどの金融機関では、新築と中古の区別を設けてはいません。そのため、自己資金による購入が難しい場合には、ローン利用を検討しましょう。

注意点は、マンション購入のローンでは、建物によって借り入れの条件や利用条件が変わることがあること。例えば、中古マンション購入でローンを組む場合は、建物の耐久年数が理由で借入期間が短くなることもあります。そのため、ローンを申し込むときには、あらかじめ利用する金融機関で確認しておくことをおすすめします。
 

マンション購入時の資金計画の立て方

ローンを利用すると、長期にわたって返済することになります。返済のトラブルを避けるために、ローンを申し込む前にローンについて把握しておきましょう。おさえておきたいポイントは以下のとおりです。


金利の仕組みを把握しておく

ローンを利用するときには、利息が発生します。利息は金融機関によって異なっており、金利が低ければ利息が少ないと覚えておきましょう。一例として、1,000万円の35年ローンを組んだ時の毎月の返済額は以下のとおりです。

（参考：「住宅ローンの種類と概要」公益社団法人日本不動産協会）


1％の金利の違いで200万円以上の利息の差があります。そのため、金融機関を選ぶときには、なるべく金利の低いところで申し込みましょう。


金利タイプを決定する

ローンを申し込むときには、あらかじめ返済するときの金利タイプを選択します。おもに3種類のタイプがありますが、それぞれに特徴があるので、慎重に検討しておきましょう。

・固定金利型
固定金利型とは、借り入れのときに決定した金利が、返済時まで変わらないタイプです。常に返済金額が変わらないので、借り入れ前の時点で毎月の返済プランが立てやすいというメリットもあります。

・固定金利選択型
借り入れをしてから一定の期間は、固定金利型が採用されますが、期間が終わると固定金利型か変動金利型のどちらで返済を続けるのかを選択します。固定金利の期間は、3年、5年、10年などがあります。

・変動金利型
変動金利型とは、金利が変動するタイプのことです。景気が悪化して市場金利が下がると、ローンの金利も下がります。経済状況によっては、返済金額をおさえることも可能です。


利息の返済方式を決定する

利息の返済方式は、2種類あります。金利と同じように、選択するタイプによってメリットが異なるので慎重に決定しましょう。

・元利均等返済
元利均等返済とは、毎月の返済額が常に同じになる方式です。返済額が変わることがないので、家計の予定を立てやすいというメリットもあります。

・元金均等返済
元金均等返済とは、毎月同じ元金を返済するという方式です。利息は残りの元金に基づいて計算されるため、はじめは返済額が多くなるというデメリットがあります。しかし、同じ借入期間の場合、元利均等返済よりも総返済額は少なくなるメリットもあります。


借入先を選択する

金利タイプや利息の返済方式を決定したら、次に借入先を決めます。借入先は大きくわけて2種類ですが、それぞれの特徴は異なるので慎重に決定しましょう。

・公的ローン
公的ローンとは、国や自治体などが提供しているローンです。代表的なものとして「財形住宅融資」があります。公的ローンの特徴のひとつは、金利が低めに設定されていることです。提供元が営利を目的としていないので少ない利息で利用できます。

・民間ローン
民間ローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供しているローンです。公的ローンに比べて審査の条件が緩やかと言われます。また、ローンを借りる人に合わせてさまざまな商品を提供しているのも特徴のひとつです。加えて、返済プランについて気軽に相談できるというメリットもあります。
 

ローン申請はマンション購入前に

ローンの申し込みは、マンションの購入前に行いましょう。ほとんどの金融機関では、マンションの購入に合わせて「事前審査」を行っています。収入や借入金額、返済方法によっては審査に通らないこともあるので、購入前までに準備しておきましょう。
 

まとめ

マンションをローンで購入する場合、金利の仕組みや返済方法を把握しておきましょう。金利を低く設定している金融機関でローンを申し込むことで、返済額を抑えることもできます。

加えて、自分に合った金利タイプを選ぶことで、無理な返済を避けることができるでしょう。事前に金融機関などに相談することをおすすめします。