リノベのハウツー
2020.06.02
マンションや戸建ての窓をリフォームしよう。その魅力や費用相場をご紹介
リビングや居間のリフォームを検討するときに、窓のリフォームも一緒に行う人が増えています。
そこで今回は、一戸建てやマンションの窓をリフォームする魅力についてまとめました。加えて、窓のリフォームをする場合の費用についても紹介しています。窓のリフォームに興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
窓リフォームの魅力
窓のリフォームでは以下の悩みを解消できます。
結露の防止
日本は高温多湿の気候です。部屋の中の湿度が高いために、朝晩になると外からの冷えた空気によって結露が発生します。
結露を放置したままにしておくと、カビが生えてしまうので注意が必要です。アレルギーを持っている方は、カビの発生によって体調悪化の危険性もあるかもしれません。
そのような場合、窓をリフォームすることで悩みを解消できるでしょう。真空ペアガラスを取り付けたり、二重サッシは結露対策として効果的とされます。
防音の効果
車や電車の騒音や子どもたちの騒ぎ声など外からの音に悩まされる方は多くいます。反対に、音楽鑑賞や楽器の演奏を楽しみたいものの、近所への騒音が気になるために難しいと思われている方もおられます。
そのような場合についても、窓をリフォームすることで悩みを解決できます。複層ガラスにしたり、二重窓にしたりすることで外からの音や中からの音を遮断できるでしょう。
省エネ機能がアップする
夏場や冬場は温度調節がもっとも難しい季節です。「冷房をのスイッチを入れてもすぐに部屋の温度が下がらない」、「暖房のスイッチを入れたものの、なかなか部屋が暖まらない」ということがあります。
熱は温度が高いところから低いところへと移動してしまいます。その結果、冬は部屋の熱が外に逃げてしまい、夏は外の熱が室内に入ってしまうのです。
窓は熱の出入り口です。断熱効果のある窓を設置することで、どの季節でも快適に過ごすことができるでしょう。
防犯性を高められる
窓をリフォームすることで、防犯性を高めることも可能です。警視庁発表の「平成30年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」によると、住宅対象侵入窃盗の56.8%は窓からとなっています。犯罪に巻き込まれないためにも、窓の防犯対策の検討は必要でしょう。
窓のリフォームでは、防犯ガラスを設置したり、内窓を付けて二重窓にしたりすることでも防犯性を高めることができます。高強度面格子やマルチルーバーを取り付けることで、空き巣のリスクを下げることもできるでしょう。
窓リフォームの相場
ここでは、窓のリフォームの費用の相場を紹介します。おもなリフォームとかかる費用は以下のとおりです。
窓の交換
窓の交換には、既存の窓を取り外してから新しい窓を設置する「はつり工法」、既存の窓に新しい窓をかぶせる「カバー工法」の2種類があります。それぞれのおおよその費用は以下のとおりです。
はつり工法の場合、窓まわりの壁の補修作業が必要となるので高額です。また、リフォーム期間もカバー工法より長くなるので注意しましょう。一方でカバー工法の場合、小窓で4万円ほど、掃き出し窓で12万円くらいでしょう。また、高性能の複層窓にする場合には、15万円ほどの費用がかかるようです。
ガラスの交換
既存のガラス窓から高機能の窓ガラスに交換する場合、8~15万円の費用がかかります。ガラスの中には、防犯性に特化したものや日射対策を施したものなど、さまざまなタイプがあります。好みに合わせて適切なガラスを選択しましょう。
注意点として、ガラスの部分のみの交換になるので効果は限定的です。また、古いサッシが取り付けられている場合は、窓ガラスのみの交換が難しいケースもあるので事前に確認しておきましょう。
窓の増設
窓を増設して太陽の光を部屋に取り込んだり、風通しをよくしたりできます。窓の増設の場合、小窓の増設で10万円、天窓の設置で40~50万円くらいでしょう。
窓の増設については、耐震の問題なども関係しており、住宅によっては窓の増設が難しいこともあります。窓の増設を検討するときには、あらかじめ業者に相談しましょう。
マンションの窓リフォームは要注意
マンションでは、管理規約で「窓や窓枠のリフォームはNG」と規定されている例が多くあります。
これは、マンションの管理規定策定の指針として、国土交通省が作成した「マンション標準管理規約」の22条で窓のサッシやガラスを共用部としているためです。
マンションの窓リフォームの前には、お住まいのマンションの管理組合に確認して、リフォームが可能かどうか、どのようなリフォームならOKか調べる必要があるでしょう。
まとめ
一戸建てやマンションの窓をリフォームすることで、結露の防止や防音効果、省エネ機能の向上や防犯強化などを期待できます。用途に合わせて、二重窓や複層ガラスなどへの交換が効果的でしょう。
また、マンションによっては管理規約で窓リフォームに制約を設けたり、禁止している場合もあります。
状況に応じた窓リフォームを検討して、快適空間づくりを目指しましょう。