リノベのハウツー
2018.11.01
~キッチンリノベーション~壁付けキッチンメリット/デメリット
キッチンは、毎日の家事に使うものであると同時に、水回りという事もあるのでどうしても劣化を避けて通る事はできません。また、キッチンのデザインや機能は日々進化していきますので、古いキッチンはどうしても古いキッチンとしての認識となってしまいます。
そんな、思いを抱えた事でキッチンをリノベーションしようと考えていらっしゃる方もおられる事でしょう。
キッチンをリノベーションしようと思ったとしても、配置によっては雰囲気を大きく変える事ができても、お金が嵩むなどの心配があります。
この記事ではスタンダードな配置の一つである、壁付けキッチンについてのメリットやデメリットについて、紹介していきたいと思いますので、キッチンの配置検討の参考にしてみてください。
壁付けキッチンメリット3個
・スペースを大きくとれる
壁付けキッチンの最大のメリットは、キッチンを壁に設置する事によって、家事スペースとダイニングやリビングのスペースを共用できる事です。オープンキッチン(対面キッチン)をイメージしてみてください。キッチン自体が、リビング側に向いている事によって、キッチンより向こうは家事スペースだという認識が生まれますので、そこから先は何だかエリアが違うというように感じませんか。
それに対して、壁付けキッチンですとキッチン自体は障壁にはなりませんので、一体空間として考える事ができます。
都心部などの住宅ですと、狭小住宅があたり前の環境ともいえます。オープンキッチンのように、独立したスペースを作る事は難しい部分があります。
そんな時に有効なのが、壁付けキッチンかもしれません。
・窓が設置できるので臭いが低減
壁に面していると、その壁麺を利用して窓を設置する事ができます。オープン型キッチンの場合は、リビング側等に面するのでそのような事ができません。窓がある事の最大のメリットは、自然と臭いを排気しやすいという事です。
キッチンには一般的にレンジフード換気扇などがついていますが、大体コンロ台の部分にくっついているのが普通です。もちろん火を扱う時に湯気などが舞い上がり、それを排気するのは一番大事なポイントですが、野菜などを切るエリアや水回りでも当然臭いはでているものです、換気扇の能力と窓の自然換気によれば、臭いも低減につながっていくでしょう。
・動線が合理的
オープンキッチンのメリットは、料理をしたらそのままカウンターに配膳できる等かと思います。でも、結局はカウンターなどから配膳できないものは、ぐるっとまわって、ダイニングテーブルの場所まで持っていかなくてはなりません。
壁付けキッチンの場合は、料理を盛り付けて振り返れば、テーブルに配膳できるなんて事も可能です。料理の品目や、家族構成の多い家では、何度も何度も取りにいくのは大変ですよね。
毎日の事だから、少しでも楽ができる事もいい事ですよね。そんな考えをお持ちなら、壁付けキッチンも良いかもしれません。
壁付けキッチンのデメリット
・丸見え
キッチンの周りはどうしても、屑や油や水などが飛んだりと綺麗に維持することは難しい面もあります。そんな面がどうしても、見えてしまうのが壁付けキッチンの大きなデメリットです。衝立で隠すのも変ですし、結局は一生件名掃除して綺麗を維持しておくしかないのかもしれません。
・収納場所が少なくなる
オープンキッチンの場合、キッチンから見た背面部分等に収納を設置するパターンが多いです。壁付けキッチンですと、このような形状はとらないのが一般的です。キッチン自体についている収納や吊戸棚を有効的に利用するしかなくなってきます。
事例1 壁付けキッチンで広々空間を作りだす
キッチンを壁付けにする事により、リビング部分が広くなります。キッチンとリビングどちらに重点を置くのかという時に、リビングに重きを置きたいという人には最適でしょう。キッチンを壁側に合理的にまとめる事で、本当にたくさん欲しい部分の面積を確保できるのは良い事です。
事例2 見せ方で変わる壁付けキッチン
キッチンが弱点だと思ってしまうとそこは見せたくないものになってしまうかもしれませんが、今のキッチンはお洒落なキッチンも増えました。家具の一貫として見せるというのも良い手法です。
機械的な要素である、レンジフードや食洗機、コンロ台もインテリアに溶け込むようにデザインされているものも増えてきています。
掃除を行き届かせるという点は必要になるかもしれませんが、キッチンをあえて見せるというのも良いかもしれません。
まとめ
新築住宅のキッチン配置を選ぶ時、8割の人がオープンキッチン型にするといわれています。当たり前となった、オープンキッチンでありますが、壁付けキッチンにもちゃんとメリットはある事がお分かりいただけたのではないでしょうか。
結局は家族のライフスタイルや、家事をする方の考え方によるものですが、今紹介してきた内容が選択を絞り込むときの一助になればと思っております。