リノベのハウツー
2020.05.03
リノベーションとリフォームの違いとは、それぞれのメリットを紹介
築年数の経過した建物の改装を検討するとき、「リノベーション」や「リフォーム」といった言葉を目にすることがあります。どちらも改装の意味があることはわかるものの、具体的にどのような違いがあるのかがわからないという方も多くいます。
そこで今回は、リノベーションとリフォームの違いについてまとめました。加えて、それぞれのメリットやデメリットについても紹介します。
住宅の改装に興味のある方は、この記事を参考にしてください。
リノベーションとリフォームの定義
リノベーションとリフォームの国で定めた明確な定義はありません。そのため、リノベーション会社やリフォーム会社、住宅の改装を扱うマスコミの解釈によって意味が異なります。
リノベーションやリフォームの一般的な解釈は以下のとおりです。
リノベーションとは、住まいの価値を高めること
リノベーションとは、住まいの性能の価値を高めたり、向上させたりするという意味があります。
リノベーションは、英語のrenovationからとられた言葉です。ただし、renovationの本来の意味は「修復や再生」という意味があります。日本では、マイナスになった機能に、最新の機能や設備を付けてプラスにするという考えが含まれています。
例えば、古くなった浴槽を改装するときに、新しい浴槽に加えて手すりなどを設置するときには、リノベーションという言葉を使用します。また、壁の補修を行うときに、耐震性や耐久性を高める工事のときにもリノベーションという言葉を使います。
リフォームとは、住まいを新築の状態に戻すこと
リフォームとは、老朽化した建物や住宅を新築の状態に戻すことを指しています。
リフォームは、英語のreformからとられた言葉ですが、本来のreformという言葉には「改革」といった意味があり、住宅用語として使うことはありません。しかし、日本では、悪い状態から改良するという解釈でリフォームという言葉を使用しています。
マンションやアパートについては、入居者が退去したときにリフォーム工事を行って、汚れやキズを修理します。具体的には、壁紙の貼り替えや外壁塗装、トイレやキッチンの設備の修理などがあげられます。
リノベーションのメリットとデメリット
住宅の改装工事を行うときには、どちらがいいのだろうかと悩む方も多くいるようです。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
リノベーションのメリット
おもに2つのメリットがあります。
*自由に設計できる
リノベーションでは、家族構成やライフスタイルに合わせて自由な設計が可能です。子どもが誕生して家族が増えたときや二世帯で住むなど、子ども部屋や寝室などが必要になった場合、リノベーションなら、壁を取り除いて大きな部屋を作ったり、1つの部屋をわけて部屋を増やしたりできます。
*資産価値を上げることができる
リノベーションでは、最新の機能を導入することで、住み心地のよい部屋に変えたりできます。そのため、資産価値を上げることが可能です。
リノベーションに向いている工事
配管や配線の移動を伴う、大規模な工事を計画している場合には、リノベーションがおすすめです。また、中古住宅の購入を検討されている方にも人気があります。
リフォームのメリット
おもに2つのメリットがあります。
*工事期間が短く費用も安い
リフォームは、住まいを新築の状態にすることを目的としているので、リノベーションよりも費用を抑えられます。工事期間についても、大掛かりな工事は行われないので、仮住まいを探す手間がありません。
*家の雰囲気を残すことができる
リフォームの場合、住み慣れた家の雰囲気を残すことが可能です。そのため、住まいへの愛着を失うことがありません。
リフォームが向いている工事
古くなった壁紙やフローリングを新しいものに取り換えるときは、リフォームで解決できます。また、部屋を新しくしたいものの、大幅なイメージチェンジは避けたいという方にも向いています。
改装に不安を感じるときは?
大規模な改装には費用がかかります。そのため、どのような工事を行うのがよいのか不安に感じるのではないでしょうか。
リノベーションとリフォームのどちらがよいのか悩むときには、業者に相談するのがおすすめです。その際、複数の業者に相談することで、工事の適正な価格を知ることができ、比較検討が行えま
まとめ
リノベーションとリフォームの違いは、改装の目的です。リノベーションは、住まいの価値を高めることを目的としており、自由な設計をしたい方に適しています。一方で、リフォームは、住まいを新築の状態に戻すことを目的としており、家の雰囲気を残したい方に適しています。
また、中古住宅の購入を検討されている方についても、間取りを大幅に変更できるリノベーションがよいでしょう。どちらを選択するかによって、工事の内容や期間、費用が変わります。改装を検討するときには、家族や業者に相談しながら、最善の方法を選びましょう。