リノベのハウツー
2020.03.22
リフォームと建て替えの違いとは?メリットデメリットで比較してみました
築年数が経つにつれて、住宅の劣化が進んでしまうのは、どうしても避けることができません。
そこでリフォームや建て替えを検討するかと思いますが、「そもそもリフォームと建て替えの違いって何?」、「結局どちらを選べばいいのかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
今回は、リフォームと建て替えについてメリット・デメリットを解説し、結局のところ、リフォームと建て替えのどちらを選ぶべきか、お伝えします。
リフォームと建て替えの違い
まずは、リフォームと建て替えの違いを理解しましょう。
リフォームとは
リフォームとは、住宅の基礎を残したまま、基礎以外の部分で修繕・改築したり、部屋などを増やす、すなわち増築をしたりすることです。リフォームをすることで、ほぼ新築同様の状態にもできるでしょう。
リフォーム範囲は、基礎以外全て新しくする全面リフォームもあれば、お風呂だけリフォームしたり、外壁のみリフォームしたりするなど、部分的にリフォームをすることもあります。
建て替えとは
建て替えとは、住宅の基礎部分から取り壊して、基礎も含めて新しく作り直すことです。
ゼロからの建築となるため、多額の費用がかかる点も特徴でしょう。
建て替えと比較!リフォームのメリット・デメリット
それでは、リフォームのメリットとデメリットを見ていきましょう。
リフォームのメリット
リフォームのメリットは、建て替えと比べるとコストを抑えられ、短い工事期間で完成する点が挙げられます。
また、部分的に修繕や改修をできる点も大きなメリットと言えるでしょう。
そして、税金(不動産取得税、固定資産税、登録免許税、都市計画税)の軽減が可能なことも魅力的です。
リフォームのデメリット
リフォームのデメリットは、理想が膨らんであれもこれもと実現しようとすると、費用がかさんでしまうという点でしょう。
また、あまりにも住宅の劣化が進んでいる場合は念入りな補修が必要となり、その結果、予想以上の費用がかかってしまうことも。
そして、既存の住宅の基礎部分を変えることはないため、建て替えに比べると自由度は制限されると言われます。
リフォームと比較!建て替えのメリット・デメリット
次に、建て替えのメリットとデメリットを見ていきます。
建て替えのメリット
建て替えは、基礎を取り壊して、ゼロから家を建てます。そのため、間取り・設備などを全てリセットし、理想の住宅へと作り変えることもできる点は、大きなメリットでしょう。
また資金調達に関しては、リフォームローンよりも借入がしやすい点も魅力的です。
建て替えのデメリット
建て替えのデメリットは、その工事期間の長さと費用の多さが大きいとされます。基礎を取り壊してゼロから作り直すために、手間も時間もかかりがちです。
また、リフォームのメリットでご紹介した税金の軽減は、建て替えの際には適用されることはないため、デメリットになるでしょう。そして建築基準法によって、その土地で建て替えができない可能性もあるのは難点です。事前に建て替えが可能な土地かどうか調べておきましょう。
結局どちらを選べばよいのか?
建て替えとリフォーム、それぞれメリットとデメリットをご紹介しましたが、結局のところ、どちらを選んだらいいのでしょうか?その判断基準として、まずは下記を確認しましょう。
・建て替えとリフォームの両方の見積もりをとって確認する。
・今の住宅のどの点が不満なのか、それを解消するためには建て替えとリフォームのどちらが適しているのか、プロに住宅診断をしてもらう。
・築年数が20〜30年経過していると、住宅は劣化するので、自宅の築年数やご状況を参考にして、リフォームか建て替えを判断する。
結局のところ、自分だけでは判断がつかないので、プロの意見を聞くのが一番良いでしょう。
リフォームにしても、建て替えにしても大きな買い物ですし、私たちの人生にとっても大きな選択に違いありません。できれば長い目で見て、ベストな判断ができればいいですよね。
まとめ
今回は、建て替えとリフォームのメリットデメリットをご紹介し、比較をしてみました。
様々なご自宅の状況がありますので、建て替えの方が良い、リフォームの方が良いとは一概には言えませんが、予算や今後の理想の家イメージを家族みんなで話し合い、決定すると良いでしょう。
また、今のご自宅の状態を客観的に観察し、どこをどう変えたら住まいがどのように良くなるのか、把握しておくことも重要です。そして、理想の状態はどんな状態なのか、イメージを膨らませるために、ショールームや住宅展示場へいくのもおすすめです。
住みやすく、快適な住まいを作るために、慎重に計画を立てていきましょう。