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2020.03.14

住宅ローンで気になる金利!金利予想2020

住宅ローンで気になる金利!金利予想2020

住宅ローン借り入れを検討している人にとって気になるのが、金利の動向ですよね。できる限り金利が低いうちに借り入れておきたいものです。
 
そこで今回は、2020年の住宅ローン金利の動向予想をお伝えしていきます。長らく続く超低金利時代ですが、果たして2020年も継続するのでしょうか。

 

 

2019年の金利動向をおさらい

住宅ローンで気になる金利!金利予想2020

2020年の予想を見る前に、2019年はどのような金利動向をたどったのでしょうか。最初におさらいしておきましょう。
 

2019年の変動金利動向

2019年の変動金利においては、特にネット銀行で金利低下が目立ちました。

これは2019年7月、住宅ローン事業に新規参入したジャパンネット銀行の影響が大きいでしょう。ジャパンネット銀行は、変動金利として当時過去最低水準となる、年0.415%という金利設定で参入しました。

(参考:ダイヤモンド不動産研究所 「ジャパンネット銀行が、住宅ローンに参入!トップクラスの低金利が最大の魅力!」

後ほどご紹介する通り、2020年に入ってからも変動金利の低下傾向は続いています。

 
2019年の固定金利動向

続いては、固定金利における2019年の動向を見ていきましょう。ここでは、固定金利型住宅ローンの代表格であるフラット35における推移をおさらいします。

フラット35の金利も長年低水準が続いていますが、2019年7月〜10月にかけて実質的な過去最低水準を記録。9月・10月には、最低金利年1.110%となりました。

(出典:フラット35「借り入れ金利の推移」


10月を底として11月以降は徐々に上昇局面にありますが、それでも12月時点で年1.210%となっており、依然として超低水準にあると言って良いでしょう。

2020年の変動金利予想

住宅ローンで気になる金利!金利予想2020

ここからは2020年の金利動向を予想していきます。先に、変動金利の2020年動向について見ていきましょう。


年初に最低水準を更新したネット銀行

2020年1月、住信SBIネット銀行が変動金利型の最低金利を年0.415%に引き下げ。この水準は、ジャパンネット銀行と並ぶものであり、過去最低水準で肩を並べる形になると思われました。
 
しかし、追随を振り切るかのように、ジャパンネット銀行も金利を引き下げています。これにより、ジャパンネット銀行の最低金利は年0.399%となり、過去最低水準を更新したのです。
 
2020年に入り、ネット銀行における金利低下競争が一段と激しさを増しています。

 (参考:YAHOO!ニュース「今月の住宅ローン金利情報(2020年1月)変動金利の最低金利が低下!」

 
変動金利は低水準で横ばいか

変動金利が年初に最低水準を更新したということは、裏を返せば、これ以上下げるのは難しい水域まで来ているとも言えます。

一方で、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が2019年に10年半ぶりとなる利下げを実施するなど、景気後退を匂わせる状況が続いていることから、金利が急激に上がるということも考えにくいのです。

よって、2020年の変動金利は、過去最低水準近くで横ばいと考えられるでしょう。

2020年の固定金利予想

住宅ローンで気になる金利!金利予想2020

変動金利について予想を見てきましたが、対する固定金利はどうなのでしょうか。フラット35の予想について見ていくことにしましょう。

フラット35の金利水準は「日本国債10年利回り」に連動するとされており、この値の動向を見れば、フラット35が今後どのように推移するのか、ある程度見通せるのです。

 (参考:YAHOO!ニュース「今月の住宅ローン金利情報(2020年2月)10年固定とフラット35以外の全期間固定は低下」


これを踏まえ、日本国債10年利回りの状況を確認すると、2019年半ばから若干の上昇トレンドにあることが分かります。
 
(参考:三井住友銀行「マーケット情報チャート:日本国債10年」


ただし、情報チャートから明らかな通り、2020年に入ってからは踊り場状態。これまで以上の急激な金利上昇というのは考えにくい状況です。

 専門家の間では、2020年の日本国債10年利回りの動向について意見が分かれているものの、プラスであれマイナスであれ、変動幅は小さくなるという点では一致が見られます。このため、連動するフラット35についても、若干の上昇に留まると考えられるでしょう。

(参考:ロイター「展望2020:分かれる日本の金利見通し、日銀マイナス金利解除の見方も」

まとめ

今回は、住宅ローンの金利推移について、2019年の動向と2020年の予想を見てきました。変動金利・固定金利どちらも、多少の変動はあっても、依然として低金利が続く見込みです。

低金利によって住宅ローンが組みやすくなっているのは事実ですが、あくまでも将来の金利上昇リスクを踏まえた上で、慎重に借り入れを判断すると良いでしょう。

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