リノベのハウツー
2020.02.24
住宅ローンの金利タイプを解説!それぞれのメリットとデメリットもご紹介
住宅ローンの金利タイプを、あなたは理解できていますか?
金利タイプの選択次第では、何百万円と損してしまうこともあるというのだから、しっかり理解して、自分に合った金利タイプを選択したいですね。
そこで今回は、住宅ローンの金利タイプの解説をし、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
ぜひ、金利タイプ選択のために知識を身につけましょう。
住宅ローンの金利タイプはどんなものがある?
まずは、住宅ローンの金利タイプにはどのようなものがあるか、みてみましょう。
固定金利タイプ
固定金利タイプには、「全期間固定金利型」というものがあります。
【全期間固定金利型】
借入をしたタイミングの金利が、すべての借入期間を通して変化しないタイプです。
毎月の返済額、総返済額は借入時に決定します。
変動金利タイプ
変動金利タイプには、「変動金利型」「固定金利期間選択型」の2種類があります。
【変動金利型】
全期間において、金融情勢に伴って金利が変動するタイプです。
年に2回金利が見直され、さらに5年ごとに毎月返済額の見直しがなされます。
金利が大きく上昇した場合でも、直前の返済額の1.25倍までしか上がらないなど、上限がついています。
【固定金利期間選択型】
一定期間、固定金利が適用され、一定期間が過ぎると変動金利に切り替わるタイプです。
「当初3年間、金利〜%」と固定金利になる期間は明示されています。
固定期間は、3年、5年、7年、10年、15年など様々で、期間が短いほど、金利は低く設定されています。
金利タイプ別のメリット・デメリット
金利タイプは理解できましたか?
次は金利タイプ別にメリット・デメリットをみていきましょう。
全期間固定金利型のメリット・デメリット
【メリット】
・毎月の返済額、総返済額が決まっていることから、将来の家計の見通しがしやすい。
・金利が上がるかもしれないといった不安はない。
【デメリット】
・金利は高めに設定されている(変動金利と比較すると)。
・金利がさらに低くなっても、借入時の金利のままなので損する可能性もある。
変動金利型のメリット・デメリット
【メリット】
・金利は他のタイプよりも低めに設定されている。
・返済額に対する元金の割合が大きく、金利は低いため、元金の返済が早い。
【デメリット】
・金利が上昇してしまうと、総返済額は増える。
・金利が大きく上昇した場合、未払い利息が発生、元金が減らなくなる可能性がある。
(毎月の返済額の上限は決まっており、未払い利息が発生してしまう。)
固定金利期間選択型のメリット・デメリット
【メリット】
・一定期間、返済額は固定されているので、その期間の返済計画は立てやすい
・固定金利型よりは、金利は低く設定されている。
【デメリット】
・金利の固定期間が終了した後、金利が大きく上昇している場合、返済額が増えてしまう。
・同じく金利の固定期間が終了した後は、毎月返済額の予測が難しい。
また、変動金利のために、返済計画や、家計プランを立てづらい。
結局、どの金利タイプがいいの?
金利タイプについて、3種類ご紹介をし、メリットとデメリットについてご紹介しましたが、「結局どの金利タイプがいいの?」と判断に困っている方も多いかと思いますので、ご紹介をしていきます。
現在の住宅ローン市場
現在の住宅ローンの市場では、政府が金融緩和政策として導入した「マイナス金利政策」の影響によって、かつてないほど低金利になっています。
どっちがオススメ?
金利タイプで考えると、現在の低金利の状態では、「変動金利型」を選択するのが、一番返済額を少なくできそうですが、簡単にオススメはできません。
住宅ローンは基本的に、すべての人にオススメできるプランはありません。
人によって、様々な年齢や年収、借入する額、借入期間、生活スタイルなどの条件によってオススメできるものは違うのです。
現在の家計や、将来的にどのくらいの収入が見込めるのかなどを見通した上で、金利が将来上昇しても、返済できると判断できれば「変動金利型」を選択すると良いでしょう。
また、将来の収入が予想できない、今の家計状態をキープする、もしくは下がる可能性がある場合、金利が上昇して返済額が増えてしまうと家計が苦しくなるため、「全期間固定金利」や「固定金利」を選択すれば安心でしょう。
まとめ
金利タイプについて、「全期間固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の理解は進みましたでしょうか?
それぞれにメリット・デメリットはあるものの、自分に合った金利プランを選択することができれば、お得に住宅ローンを返済することができます。
現在の金利状況や、自分の年収、将来の収入見込み、家族の状況など、様々な可能性を考え、最適なプランを選び出しましょう。
しかし、自分で最適なプランを選び出すことが難しい場合は、相談窓口を利用すると良いでしょう。
銀行の相談窓口はもちろん、住宅金融支援機構の住宅ローン相談会やセミナーなどに参加したり、ファイナンシャルプランナーに相談したりしてみると、自分では到達できなかった結論を導き出せるかもしれません。