リノベのハウツー
2020.01.20
綺麗な外観に騙されてはいけない!リノベーション物件のデメリットと注意点をご紹介
最近、賃貸でもリノベーション物件が増え、築年数が長くても、部屋がオシャレで機能性も高いために、リノベーション物件を選ぶ人が増えていると言われます。
しかし、リノベーション物件はデザイン性や機能性ばかり注目されがち。「デメリットも知っておきたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リノベーション物件のメリットと合わせてデメリットもご紹介しつつ、リノベーション物件を選ぶ際に気をつけるポイントを伝授します。
デメリットの前に。リノベーション物件のメリットを知ろう
まずはリノベーション物件のメリットをご紹介します。
家賃交渉しやすい
リノベーション物件の大家さんは、早く入居者を確保して、「空いてる部屋を埋めたい」、「リノベーション費を回収したい」と思っているはず。
そのため、入居希望者が家賃交渉をしても、応じてくれるケースが多いようです。
新築と同等レベルで綺麗、オシャレ
リノベーション物件は、内装は新築と同等レベルでとても綺麗と思ってよいでしょう。
また、最新の設備が揃っていることが多く、機能性が高く、尚且つデザインがオシャレな場合も。
一度内覧をすると、あまりの綺麗さ・オシャレさに一目で決めてしまう人も多いようです。
リノベーション物件のデメリット
リノベーション物件はメリットだけではありません。
次はデメリットのご紹介をしていきます。
物件の築年数が長く、今の耐震基準を満たしていない可能性がある
築年数が長い物件は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。
というのも、1981年6月に耐震基準の大幅見直しが実施されましたが、それ以前に建築されたマンションやアパートは、旧耐震基準でしか建築確認が行われていない物件もあるので、このような事態が発生しているのです。
しかし、旧耐震基準でしか建築確認が行われていない場合でも、現在の新耐震基準を満たしている物件もあるため、一度専門家や不動産屋に確認してもらうのが良いでしょう。
かっこよさやオシャレさを重視しているため暮らしにくい
リノベーション物件は、オシャレさなどの見た目を重視してリノベーションされているパターンが多く、暮らしてみたら、実は不便だったり快適ではなかったりすることもあります。
例えば、コンクリート打ちっぱなしの壁。
見た目はとてもオシャレですが、冬は寒く、夏は暑いなどの弊害があり得ます。
リノベーション物件を探す際には、デザインばかりに気を取られず、実際に暮らす際の快適さも考慮の上で、お部屋を選びましょう。
内装でマンションの老朽化をごまかされていることがある
オシャレな内装に騙されて、マンションの老朽化に気づけないこともあります。
例えば、リノベーション物件の壁。
綺麗な壁紙に満足して過ごしていた入居者が、壁紙の表面にカビのようなものを見つけて不審に思い、業者を呼んで壁紙を剥がすと、そこには無数のカビが広がっていた…なんてケースもあるようです。
水道管が古いまま使用されている可能性がある
お水は毎日飲むからこそ、清潔・綺麗でおいしい水を飲みたいですよね。
しかし、リノベーション物件では、水道管が古いままで使用されていることもあります。
水道管が古いままだと、錆びて水漏れが発生したり、水にサビが混ざり込んだりすることもあり、入居を決める前に、きちんと配管も新しくしているのか、確認をする必要があるでしょう。
デメリットを理解した上でリノベーション物件選び。気をつける点は?
リノベーション物件にはメリットもありますが、デメリットも複数あることがわかりました。
それでは、リノベーション物件を選ぶ際に何に気をつければ、快適な暮らしのできる物件に住むことができるのでしょうか?
現在の耐震基準を満たしているのか確認する
新耐震基準が1981年6月から適用されているので、築年数を確認すれば、新耐震基準を満たしているかどうか、自分でもわかります。
1981年6月以前の物件に関しては、一度不動産会社に問い合わせて確認をしてみましょう。
配管はいつ新しく取り替えたか確認する
水道管の使用年数が築年数と同じの場合、築年数が長い分、水道管も老朽化している可能性があります。
不動産会社へ水道管の取り替えは最後にいつ行ったか、確認をしましょう。
リノベーション工事の詳細を不動産会社に確認する
リノベーション前の状態からどのような工事を行って、今の部屋の状態になったのか、詳細に確認するのが良いでしょう。
入居してしまってから、トラブルが起こったのでは遅いので、入居前に懸念事項になりそうな点は細かく確認しておきましょう。
まとめ
リノベーション物件は、オシャレで綺麗で、一見して誰もが住みたい!と憧れるお部屋ではないでしょうか。
しかし、リノベーション物件故のデメリットもあります。住んでから気づくという事態を避けるためにも、入居前に、配管・耐震について、さらにリノベーション前の状態の確認などをすることが大切だとおわかりいただけたと思います。
リノベーション物件をお探しの方は、デメリットまで理解した上で、快適な住まい探しをしましょう。