リノベのハウツー
2020.01.18
マンション購入時の頭金の目安はいくら?頭金が多いと生じるメリットデメリット
マンション購入を検討していると、必ずぶつかるのが「頭金」の問題。
「頭金ってどのくらい必要なの?」「頭金を支払う余裕がないけど、どうしたらいいのか…」など、疑問をお持ちの方もいるかと思います。
そこで今回は、マンション購入をする際の頭金の目安や、頭金ゼロでもマンションを購入できるのかどうか、また、頭金を多めに払った際のメリットデメリットもご紹介していきます。
マンション購入の頭金とは
そもそも、頭金とは、マンションの物件価格の支払いで、住宅ローンを利用せずに、自分の資金から払うお金のことです。
物件価格から頭金を引いた残額を、住宅ローンで支払います。
マンション購入時の頭金の目安
マンション購入の際は、物件価格の2割程度を頭金として準備しておくべきだと、一般的には言われています。
しかし、それは少し前の話です。
以前は金融機関が住宅ローンの貸出金額を、物件価格の8割に設定していたため、2割は頭金で支払わなくてはならなかったのですが、最近は物件価格全額でも借りられる住宅ローンが増えたため、「頭金2割説」は必ずしも、その通りにすべきものではない傾向にあります。
それでも、やはり住宅ローンを考慮すると、頭金を入れておくに越したことはない気がしますよね。
「少しでも月々のローン負担を軽くするためには、頭金は多めに入れておいた方が良い」と判断したからこそ、多くの人が頭金を用意してマンション購入をしているのが実情と言えるでしょう。
マンション購入頭金が多い場合のメリット・デメリット
住宅ローンを考慮すると、「頭金は多ければ多いほどいい。頭金を貯めなくては!」という気持ちになりがちですよね。
頭金を多く用意することは、もちろんメリットもありますが、デメリットもあるので注意が必要です。
頭金を多く支払うメリット
1.毎月の住宅ローン返済額が少なくなる
頭金を多く支払うということは、物件価格のうち、住宅ローンの利用額が減るので、月々の
返済額が少なくなります。
2.住宅ローンの金利が優遇される
住宅ローンの金利は、頭金の額によって適用金利が変わるため、頭金が多い方が低い金利
設定になり、ローン返済総額も少なくなります。
3.住宅ローンの審査が通りやすくなる
金融機関から、「 頭金が用意できる=貯蓄ができる人」という判断をしてもらえるため、住
宅ローンの審査に通りやすくなると言われます。
頭金を多く支払うデメリット
1.諸費用を支払うお金が少なくなってしまう
物件購入金額と合わせて、諸費用(手付金・仲介手数料・借入手数料など)も支払う必要があ
ります。しかし、頭金を多く支払い過ぎてしまうと、諸費用を払うお金がなくなってしまう
可能性もあるため、注意が必要です。
2.何かお金が必要な事態になった時に備える貯金が減る
生きている限りは、突発的にお金が必要な事態が発生することもあります。貯蓄を全て頭金
に回してしまうと、お金が必要な事態が発生した際に困ってしまうことも。
3.頭金を支払うために、賃貸住宅に住みながら貯金をしている場合、家賃負担も発生してしまう
頭金を貯めているのに、家賃を支払うために月々お金が出て行ってしまう状態であれば、場
合によっては物件を購入した方が良いかもしれません。
4.頭金を支払うために貯金をしている間に、物件の価格や金利が上がってしまう場合がある
頭金を貯めている間に、物件の価格や住宅ローンの金利が上がってしまうくらいなら、早め
の物件購入を検討することも良いでしょう。
頭金を用意するべき人、しなくても良い人
頭金を多く支払うメリットやデメリットを理解した上で、頭金を用意すべき場合、しなくても問題ない場合についてご説明します。
【頭金を用意すべき場合】
子供がいて養育費が必要な場合、月々の出費は将来に向けて大きくなります。そのため、頭金である程度支払っておき、月々の支払いを減らすことをオススメします。
また、退職を数年後に控えている方も、収入減少の可能性を考慮して、頭金を先に多めに支払っておくと良いでしょう。
【頭金を用意しなくても問題ない場合】
今後、収入がアップする見込みがあったり、安定して高収入が見込める場合は、頭金を用意しなくても、月々の支払いに苦しむ可能性は低いでしょう。
また、物件の価格や住宅ローンの金利が、これから上がっていきそうな場合は、早めに物件を購入した方が総支払額が安くなることがあるので、タイミングを逃さないようにしましょう。
まとめ
マンション購入時の頭金は、結局多い方がいいのか、ゼロでもいいのか、その結論は状況によって様々です。
頭金を多く支払ったからといって、メリットだけではなくデメリットも生じるため、自分の状況と物件の価格状況、金利状況などを考慮の上、タイミングを見計って購入をすると良いでしょう。