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リノベのハウツー

2019.12.19

キャットウォークの幅はどうきめる?設置する際のポイントもお伝えします。

キャットウォークの幅はどうきめる?設置する際のポイントもお伝えします。

自由気ままに生きる猫。

猫のための家づくりをするとき、ぜひ設置したいのがキャットウォークです。室内飼いの猫は、運動不足になりがちです。また、もともと森の中で生活する猫は、上下運動が得意で、高いところに登ってリラックスすることもあります。

そんな猫のためのキャットウォークも、いざ作り始めると、どこから手を付けてよいか難しいところがあります。

今回は、猫のためにキャットウォークを設置する際のポイントをお伝えします。

キャットウォークの幅

設置するうえで悩むのはキャットウォークの幅です。市販品もありますが、DIYで作る方も多く見られます。

猫が快適に過ごすための幅はどれくらい確保すればよいでしょうか。

 
キャットウォークの幅
キャットウォークは、最低15cm以上必要です。15cm以下だと足を踏み外す可能性があります。理想は25cm程度の幅を確保したいところです。

猫は元来高所で生活しているため、運動能力が高く、肉球の幅さえあればシッポで上手にバランスを取りながら歩くことができます。若猫のうちはとても狭いところも歩けますが、年を取ると運動能力が低下し、狭いところを避けるようになります。老猫でも安全に歩けるように15cmの幅は確保したいところです。

また多頭飼いの場合、キャットウォーク上ですれ違うことがあります。猫2頭分のスペースを確保するため、25cm以上の幅を確保したいところです。

 
キャットウォークの段差
キャットウォークは、高低差を設けることで遊ぶ空間を確保でき、猫の運動不足を解消することができます。高低差をつけるためにキャットウォークに階段やステップを設けますが、高さが重要です。

階段状に配置する場合、ジャンプしなくても届くように20cm程度にとどめます。20cm程度であれば、小さな子猫や老猫も安全に上り下りすることができます。
ステップ状に配置する場合は、ジャンプして届くように高低差を50cm程度で設定します。注意したいのは、ステップが重なっているとジャンプしづらく、落下の恐れがあります。

自宅にキャットウォークを取り付ける際のポイントや注意点

キャットウォークの素材
猫が快適に使うために、キャットウォークの素材も大切なポイントです。キャットウォークの素材は猫の爪が引っかかる、木材や表面に布が貼ってあるものが適しています。

素材は、メンテナンスや掃除を考えると木材が最適です。特にパインや杉などの柔らかい木材は、猫のツメかかりがよく、落下防止に役立ちます。自然の中でも木に登ることが多い猫には、木材は爪かかりがよく適しています。

反対に向いていなものは、ガラス、アクリル、ウレタン塗装した木材など、ツルツルしたものは危険です。滑りやすいうえに、爪がかからないので落下の危険性があります。

キャットウォークを配置するときの注意点
キャットウォークを配置するときの注意点は、乗ってほしくない家電、エアコン、カーテンなどから1m以上離すことです。

家電製品やエアコン、カーテンなどの高くて不安定な場所に乗ったときは、落ちてしまう危険性があります。また余りにも高いところは、猫自身が下りられなくなってしまうこともあるでしょう。それらの危険を避けるため、キャットウォークの配置は1m以上離して設置することが大切です。

また、意外と危ないのは、ペンダントライトなどの照明器具です。プラプラ下がっている照明器具は、猫の好奇心を刺激し、特に危険です。同じように1m以上離して配置します。

 
キャットウォークの通り方
興奮したときや若い猫は、キャットウォークの上でも全力疾走します。

壁にぶつかったり、落ちたりしないように直線距離は、3m以上にならいように注意しましょう。

途中にトンネルを作るのも疾走防止に役立ちます。

多頭飼いしているときは、キャットウォーク上ですれ違いが少なくなるように2方向に歩けるように配置します。

 
キャットウォークの取り付けの注意点
市販のキャットウォークに限らず、新たに取り付ける場合は壁の中の柱や専用の下地にしっかりと固定します。

猫が上り下りする動作は、思ったよりも衝撃があります。長く使うためには、必ず壁の中の柱や専用の下地材に止めつけを行います。安全を確認する方法の一つとして、飼い主がぶら下がっても平気な強度が必要です。

おしゃれなキャットウォークの事例数点

自宅に設置できるベーシックなタイプ

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後から猫を飼い始めた方に、壁一面を使ってできるキャットウォークの事例です。

ポイントをきちんと押さえているので、若い猫だけでなく、老猫まで長く使えるデザインになっています。



家づくりから計画した例

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階段の吹き抜けを利用して作った、かなり高さのあるキャットウォークの事例です。1階と2階を行き来することができるように垂直方向に伸びていますが、それぞれの段差も互い違いになっていてジャンプしやすい工夫がしてあります。

まとめ

今回はキャットウォークの幅を中心に、配置の注意点などをご紹介しました。

キャットウォークの幅は、老猫まで利用することを考え、最低15cm以上を確保する必要があります。2匹以上飼っている場合、すれ違い幅も考慮して25cm以上は確保しておくと安心です。また、キャットウォークの素材は滑りにくい専用製品を使うか、木材を使いましょう。
(建築知識 2017年01月号・2019年04月号 / エクスナレッジ、猫と暮らす家づくり (正しく暮らすシリーズ) / ワニブックス)

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