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2019.12.20

「JIS規格」って何?

「JIS規格」って何?

国産の製品を買ったり使ったりしているとよく見かける「JISマーク」。あまりにいろいろなところで見かけるので、一体それが何を表すマークなのか、改めて考える機会もないのではないでしょうか。数年前からそのマーク自体も変わっていたことにお気づきですか?
 
そこで今回は、そんな「JISマーク」とそれを規定する「JIS規格」について、その意義などをわかりやすくご説明します!

「JIS規格」の定義

「JIS規格」って何?

JISとはJapanese Industrial Standards(日本産業規格)の頭文字を取った略称です。「産業標準化法」という法律に定められた要件(品質や形状、生産方法など)のことで、「JISマーク」はその要件を満たした、日本が定める一定の基準をクリアした製品に付けられる目印です。

「そのものの本来の目的に使うにおいては充分な機能と安全性を持っている」という証です。(日本産業標準調査会 産業標準化について

 
「JISマーク」には、

・「鉱工業製品」に付けられるもの
・「加工する技術」が産業標準化法に適合しているもの
・そしてその製品や技術自体は特殊で標準化されていなくてもその「性能や安全性など特定の側面」が同法に適合しているもの

の3種類があり、それぞれデザインが異なります。

円の中に「JIS」の文字が縦書きのように配置されているデザインのマークは旧デザイン(2008年9月までのもの)で、現在は使われていません。旧デザインのマークが付された製品は単純に古く、現在の基準を満たしていない可能性があるので注意しましょう。2009年10月以降に作られた製品に旧デザインのマークを付けることは許されていないので、単純に当時からある古い製品です。
(日本産業標準調査会 JISマーク

もともとは「日本工業規格」と呼ばれていましたが、それを定める「工業標準化法」が2019年に「産業標準化法」に改正されたのに合わせて、名称も「日本産業企画」に変えられました。Industrialは「工業」「産業」両方の意味があるので略称は変わらず引き継がれています。

余談ですが「JIS」の中に「規格(standard)」が含まれているため本来「JIS規格」は二重表記になるのですが、「JIS」や「JI規格」ではわかりにくいためか慣用的に「JIS規格」と呼ばれています。

「JIS規格」はなぜ必要?

「JIS規格」って何?

 ではなぜJIS規格は必要なのでしょうか。

 答えは、それがそもそも「工業製品」に付けられていたことにあります。

コンセントを例にとってみましょう。コンセントのプラグや差込口がメーカーや地域によって異なったら、あらゆる電化製品がさまざまな形状のコンセントプラグを搭載していなくてはならず、買う場合も自宅や職場で使えるか、いちいち確認が必要になります。これでは作って売るのも、買うのも大変になってしまいます。そうなると工業の発展にも影響が出てしまいます。

逆に、「日本のコンセントはこの形状でこの電圧に統一しよう」という共通の「規格」があれば、作る側もそれにだけ対応すればいいので無駄がなくなり、買う側もその点について余計な気遣いが要らなくなるためとても合理的です。

その規格を定めたのが「工業標準化法(現・産業標準化法)」であり、「JIS規格」なのです。

「規格」と「標準」の違い

「JIS規格」って何?

法律の名前は「標準」化法で、定められたのはJIS「規格」…なぜ「規格」化法でもJIS「標準」でもないのでしょうか。しかもいずれも英語では「standard」なのに。

もちろんこれは、両者に違いがあるからです。

 「標準」とは一般的、平均的、といったいわゆる「目安」という意味の言葉です。厳密な何かではなく、「みんな使っているから基準みたいになっているもの(デファクトスタンダード)」を表します。
「標準化」は上記標準に法則性を定め、守るべき「基準(standard)」を設定するという「行為」です。

 そして「規格」は「標準化」によってきちんと「文章で」まとめられた「ルール(規則)」のことです。主に産業や技術の分野で使われる用語です。
「目安」と「ルール」と読み替えれば、それぞれの違いや意義がわかりやすくなったのではないでしょうか。

おわりに

「JIS規格」とは日本の法律で定められたルールのことです。つまり、「JIS規格」にのっとっているということは、「日本国内でその用途に使う限りにおいて充分な性能と安全性を持ちますよ」と保証されていることとほぼ同じ意味になるわけです。

鉛筆から飛行機まで、JIS規格はほぼありとあらゆる工業製品に定められています。JISマークを見かけたら、「ああ、これは厳しい基準をくぐりぬけて生まれてきたのだな」と思いをはせるのもいいですね。

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