リノベのハウツー
2019.05.26
「スラブ」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集139
目次
■スラブ
「スラブ」とは、建築物の床構造のひとつで、とくに「垂直方向の荷重を受ける水平面で、鉄筋コンクリート造の厚い床板」のことを言うことが多いとされています。「床スラブ」、「床版(しょうばん)」も同じ意味です。
各辞書・辞典からの解説
「スラブ」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「スラブ」とは、1つ目の意味が「 登山で、一枚岩のこと。また、比較的傾斜の緩いなめらかな岩場」、2つ目の意味が「橋や建築物などに用いる、鉄筋コンクリート製の厚い床板」、3つ目の意味が「海溝においてマントル中に沈み込んだ海洋プレート」、4つ目の意味が「雪粒同士が強く結合し、板状になった雪の層」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「スラブ」とは、1つ目の意味が「登山で、一枚岩のこと。ふつう、滑らかな板のような岩場をさす。」とあり、2つ目の意味が「 圧延鋼材で、断面は矩形で、多くは厚さ45〜180ミリメートル、幅200〜500ミリメートル、長さ1〜4メートル程度に圧延したもの」となっています。
(3)「不動産用語辞典」より
「不動産用語辞典」において「スラブ」とは、以下のような文章で説明がされています。
「建築上、鉄筋コンクリート構造における床板のことを「スラブ」といいます。 一般的に、分譲マンションでは、上下階に響く騒音を防ぎ遮音性を高めるため、スラブの厚さを20cm程度としています。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「スラブ」とは、「コンクリート製の長い板または床版」のことであるとおわかり頂けたと思います。