リノベのハウツー
2019.01.07
リビングに階段を置くメリットとデメリット
2階建ての一戸建て住宅で、リビングに吹き抜け型の階段を置くリノベーションが人気です。
見た目が華やかになり、家族が顔を合わせる機会が多くなり、メリットは多いです。
しかし、吹き抜けゆえにデメリットと色々あるので確認しておきましょう。
この記事では、これからリビングに階段を置くメリットとデメリットをご紹介していきます。
リビング階段とはどんなもの?
リビング階段とは、リビングの中に階段配置されたものです。
従来の2階建ての一戸建て住宅は、玄関から2階へ上がる階段が設置されています。
一方で、リビング階段の場合は、玄関を開けたらすぐにリビングに繋がり、2階へ上がるには必ずリビングを通ります。
家族みんながくつろぐリビングに階段を設置することで、家族のメンバーが顔を合わせることが多くなるのがメリット。
子供部屋がある2階へ上がるには、子供は必ずリビングを通らなければなりません。
親子間で自然と「ただいま」や「おかえり」といった挨拶のコミュニケーションが取りやすくなります。
そして、廊下の面積を最小限に抑えることができるので、リビングスペースを広くすることができるのもメリットです。
リビング階段を設置するのに必要な面積はどれくらい?
リビング階段を設置するには、リビングの中に階段のために最低約0.9坪(約2畳)を設置するスペースが必要です。
リビング階段だけで最低約0.9坪(約2畳)必要なので
余裕のある緩やかなリビング階段の場合は、約4メートルの奥行きは必要になります。
リビング階段の1段の高さは23センチ以下、踏み面と呼ばれる1段の奥行きは15センチ以上、幅は75センチ以上です。
リビング階段を設置するメリット
ここからは、リビング階段をメリットとデメリットを見ていきましょう。
まず、お子様が小学生、中学生、高校生の場合は学校から帰ってきて表情や元気かどうかを確認することができることがメリット。
リビング階段は一度リビングを通らなければ、2階にある自分の部屋へ行くことができないので、必ず顔を合わせることになります。
子供が学校から帰ってきて、いつもと変わったことがないかどうか確認することができるのがメリット。
わざわざ2階へ行って子ども部屋を確認しなくても、自然と様子を確認できるのは嬉しいポイントです。
そして、リビング階段は家族間のコミュニケーションの他にも見た目がおしゃれになるのもメリットです。
リビングの中に吹き抜けの階段があることで、開放的になりモダンでおしゃれな雰囲気になるのもメリットと言えます。
リビング階段を設置するデメリット
リビング階段は吹き抜けとなり、1階と2階が自然と繋がっています。
そのため、2階の部屋はドアを開けっ放しにすると、リビングとの境がなくなるのがデメリットです。
例えば、子供部屋から音楽やゲームの遊ぶ音がリビングまで届いてうるさいといった問題が起こります。
キッチンで料理をしているとそのまま2階まで料理の匂いが伝わってしまうのもデメリットです。
例えば、天ぷらや揚げ物といったオイリーな食べ物を調理していると、2階まで上がってしまい、気になることがあります。
特に夏場は子供部屋はドアを開けている場合、換気扇を付けていても、ムワッとした匂いが上がってしまうのです。
さらには、空調管理が難しく、暖房効率が悪くなるのもリビング階段のデメリットと言えます。
例えば、冬は暖房で温めた空気は軽いので上へ上がってしまい暖かさがキープできなくなります。
夏は冷房で冷えた空気は重いので下へ下がってしまい、冷たさをキープできないのです。
このようにリビング階段は、空調を管理するのは難しいのはデメリットと言えます。
1階と2の空気がどうしても繋がってしまうので完全に分離させることはできず、別々にするには対策が必要です。
空調管理の対策法としては、1階または2階にカーテンまたはロールスクリーンなどを設置すること。
空調を管理しやすくなり、キッチンからの匂いも遮ることができます。
ただし、カーテンまたはロールスクリーンなどを設置すると、リビングの見た目がカジュアルになってしまいます。
リビング階段は意外とデメリットが多いため、すべてを考慮した上でリノベーションを依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、リビングに階段を置くメリットとデメリットをご紹介しました、
リビングに階段があると、見た目も華やかになり、家族が顔を合わせてコミュニケーションが取りやすくなります。
お子様が学生の場合は、親御さんが自然に子供の様子を確認できるのは良いメリットです。
ただし、リビング階段を置くと、どうしても1階と2階を完全に分けられないので、後から生活しにくさを感じることもあります。
リビング階段には、デメリットもあるので確認した上で設置するようにしましょう。