2022.05.25
リノベーションローン、節約するために知っておきたい費用のこと
リノベーションで気になる費用のこと。住宅購入と比較すればかかる費用は少ない傾向にありますが、それでも決して安い金額ではありません。自己資金だけで賄えずローンを組むケースも多いですが、少しでも費用を節約できる方法があれば、事前に知っておきたいですよね。今回は、リノベーションローンや節約するために知っておきたい費用の知識についてご紹介します。
目次
リノベーション物件で住宅ローンは使えるの?
リノベーション物件でも住宅ローンを使うことはできます。
リノベーションによるローンはリフォームローンといわれていて、住宅ローンより金利が高い傾向にあります。
しかし、住宅購入費用にリノベーション費用を含めてローンを組むことが可能です。
→参考:リノベーションのローンってどうすれば良い?賢いローンの組み方
リノベーションに必要な費用はどのくらい?
リノベーションに必要な費用はおおよそ250万円~と言われています。
設備やデザイン性にこだわったフルリノベーションの場合は1,000万円以上かかるケースもあります。
部分的に必要な箇所のみ行うか、思い切って部屋全体を行うか、リノベーションする範囲や選ぶ設備、材質などによって金額が大きく変動するのが特長です。
リノベーション費用を左右する4つのポイント〜ローンを抑えるために〜
リノベーション費用を大きく左右するポイントは、以下の4つがあります。
1.施工面積
実際に施工する面積の広さによって、作業量や資材が変わるため、広い範囲をリノベーションすればその分費用は高くなります。逆に施工範囲を絞って行えば、費用を抑えることができます。
2.設備のグレード
例えばキッチンや洗面所、お風呂などの設備のグレードは、価格幅が大きい傾向にあり、選ぶ設備のグレードによって費用が変動します。自分の中でこだわりたい場所はどこか優先順位をつけてから、グレードを決めると良いでしょう。
3.間取り
間取りを大きく変更する場合や部屋数が多い間取りの場合も、費用が高くなりやすいと言えます。間取りを変えるには床や壁の取り壊しが必要ですし、部屋数が多いと床の面積や扉の数も増えるからです。
4.地域
あまり知られていませんが、地域によってリノベーションの費用は異なります。なぜなら、材料費や職人さんの人件費がそれぞれの地域で違うためです。リノベーションを検討する場合は、事前にエリアの相場を確認しておくと費用感が掴めるのでおすすめです。
住宅ローンとリノベーションローンの違いとは?
住宅ローンとリノベーションローンには、いくつか違いがあります。
まず、住宅ローンは低金利、借入期間30~35年、借入可能額500万~1億円程度と高額なのが特長です。逆にリノベーションローンは、高金利、借入期間最長15年程度、借入可能額数10万円~1,500万円程度となります。
リノベーションにかかる費用総額によって、住宅ローンとリノベーションローンのどちらが適切か判断することができます。
リノベーションで利用できるローンの種類
リノベーションで利用できるローンには、どのような種類があるのか見てみましょう。
最近人気の「リノベーション一体型ローン」
「リノベーション一体型ローン」とは、中古物件を購入し住宅ローンを組む際にリノベーション費用も併せて借りることができるローンを指します。一体型ローンは住宅ローン同様に金利が低く、借入期間も長いといったメリットがあり、別々にローンを組むよりも費用を抑えられる傾向にあります。一体型ローンを利用する場合は、物件購入と、リノベーションを一社で行うというワンストップリノベーションのサービスを展開している会社に依頼すると、手続きがスムーズに行えます。
リノベーションローン(無担保タイプ)
リノベーションローンは大半がこちらの無担保タイプです。無担保で借りられるというメリットがありますが、その反面有担保タイプに比べると金利が高く、借入期間が短めです。リノベーションの規模が小さく費用も抑えられている場合は、こちらの無担保タイプで十分に対応可能でしょう。
リノベーションローン(有担保タイプ)
一方で、有担保タイプは自宅やリフォームする物件を担保にすることで、住宅ローン同様に低金利で長期間借入ができるのが特長です。無担保タイプよりも借入上限額は高額になります。有担保タイプは無担保タイプと比較すると審査が厳しく、保証料や事務手数料など費用がかかる点には、注意しておきましょう。
リノベーション ローン節約のポイント
リノベーションにはそれなりのお金がかかります。ローンを組む場合、どのような節約ポイントがあるのか事前に確認しておきましょう。
リノベーション費用を住宅ローンと1本化する「一体型ローン」の活用
先述したように、中古物件の購入とリノベーションを同時に行う場合は、リノベーションにかかる費用を住宅ローンにまとめて1本化することで節約に繋がります。一体型ローンは住宅ローンと同等の金利設定のケースが多いので、金利の高いリノベーションローンと比べて、金利を抑えることができるためです。別々にローンを組むと、リノベーション部分の金利費用が嵩んでしまいます。そのため、住宅ローンと1本化した「一体型ローン」を活用することが節約に繋がるというわけです。
既に住宅ローンを組んでいる場合は、借り換えて1本化する
既に住宅ローンを組んで物件を所有している場合は、借り換えて1本化することで費用を節約する方法もあります。各金融機関からリノベーション費用と住宅ローンを一括で借り換えできる商品が出ているので、気になる方は一度シミュレーションをしてみましょう。ローン借り換えの際は諸々手数料が発生するため、その点には注意が必要です。
まとめ
リノベーションは選ぶ設備のグレードや間取り変更の有無など、こだわるポイントによって費用が変動します。
ローンの組み方によっても金利や手数料などの費用が変わるので、ご紹介した節約ポイントを意識しながら検討しましょう。自分が暮らしの中で大切にしたいことは何か、しっかり優先順位をつけることで、満足度の高いリノベーションを実現できるでしょう。