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2019.12.02
簡単にできるシーリングライトの虫対策
大掃除の季節になると気になるのが、シーリングライトの中にポツポツと溜まっている虫の死骸。普段気にしない場所なだけに「気が付いたらこんなにいた…」なんて経験をした人も多いのではないでしょうか。
「この小さな侵入者は一体どこからやってくるのか」「どのようにしたら虫が侵入するのを防ぐことができるのか」といった、シーリングライトのお困り事情を少しでも解決できるよう調べてみました。
シーリングライトとは
シーリングライトとは一般的に直接取り付ける照明器具のこと。室内全体を明るく照らすことができ、一般住宅や事務所など様々な場所で使われています。吊り下げ式のペンダントライトは存在感を出したいときやデザインで変化をつけたいときに使われますが、シーリングライトは室内を明るくする機能面で重宝されます。
一般的な住宅の場合、引掛シーリングというコンセントが天井に固定されていて電源の供給と照明器具を固定するという役割を兼ねています。引掛シーリングに対応している照明器具のほとんどは工具を用いることなく、簡単に取り付けることができます。
光源は輪っかになっている蛍光灯やLEDライトが多く使われており、光源を覆うようにアクリルなどの素材でできたカバーがついています。このカバーの内側に虫が侵入し、溜まってしまうのです。
シーリングライトにやってくる虫の種類と侵入経路
シーリングライトの中でポツポツと見かける小さな影が虫の死骸です。家の中に侵入したり飛び回ったりする虫は何種類かいますが、代表的なものは「コバエ」「キクイムシ」「ジンサンシバンムシ」などの害虫です。
しっかりカバーをかけているシーリングライトのどこから侵入するのかというと、カバーとライトの隙間。普通なら見逃してしまいそうな小さな隙間から侵入できるらしく、対策が難しいといわれています。
電球をLEDにする、虫除けタイプのシーリングライトに替える
一番手軽にできて一定の効果がある対策が、電球をLEDに替えることです。虫には「正の走光性」という習性があり、明るいところに集まる傾向があります。夏の夜、自動販売機の灯りなどに群がる虫たちを誰もが一度は目にしたことがあるかと思いますが、まさにそれが「正の走光性」による現象なのです。
さらに大事なのは、虫は「明るいから集まっているのではない」ということ。虫は明るさを感じる目を持っていません。虫の目に映るのは「紫外線」で、明るいライトに寄ってきているのではなく電球から微量に発せられる紫外線に寄ってきていたのです。
LEDライトは普通の電球に比べて、紫外線を出しにくいといわれています。全く出さないというわけではないので多少は虫たちが寄ってきてしまいますが、一般的な蛍光灯よりは少ないでしょう。中の電球を蛍光灯からLEDに替えるだけでも、ある程度の効果を感じることができるといえます。
カバーと電球の間にパッキンをつけ、防虫対策をしているカバーのついたシーリングライトにすると虫だけでなく埃の侵入も防ぐことができるので一石二鳥です。
ハッカ油やアルミホイルの対策
「LED電球にしたけどまだ虫が来る」「防虫タイプのカバーに替えるのもまだ先の予定」という人は、精製水とハッカ油を混ぜた防虫スプレーを定期的にかけるのをおすすめします。ハッカ油は虫が嫌う匂いで、最近では安全な防虫スプレーの素材として子育て中のママや自然派の人たちを中心に人気の成分です。薬局で気軽に買うことができるので、試しにスプレーを作ってみるのもいいでしょう。効果は匂いが消えるまでの1〜2時間だそうで、夕方の網戸を開けている時間帯などに使うと効果的といわれています。
カバーの隙間には熱に強いアルミホイルなどを詰めて虫の侵入経路を断つようにするといいでしょう。カバーと天井の隙間やカバーと電球の隙間をよく見ると、小さな隙間が空いていると思います。そこを詰めてしまえば、物理的に虫が侵入してくる道を断つことができるのです。カバーを外して掃除するときにチェックして定期的に詰め物を変えておけば、熱による変形や経年劣化にも気付くことができます。
まとめ
シーリングライトは明るくてとても便利な反面、飛んできて侵入してくる虫たちに悩まされることも少なくありません。LEDの登場はかなり画期的で、自動販売機や街頭などもLEDに替えたことにより集まってくる虫たちが激減したといわれています。
防虫カバーや虫が来なくなるスプレーなど、できる対策はたくさんあります。まめな掃除と虫対策で、シーリングライトへの虫の侵入を軽減できるでしょう。