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2019.11.09
床暖房とエアコンの暖房の光熱費を比較!お得なのはどっちなのか比べてみました。
寒い時期には手放せない暖房器具。最近では床暖房やエアコンの暖房を使って、寒い冬を乗り切っているご家庭も多いかもしれません。
しかし、実際に暖房の光熱費がいくら掛かっているのかご存じでしょうか?
今回は床暖房とエアコンの暖房の光熱費を比較して、どちらがお得なのか調べてみました。
また、暖房器具の光熱費を抑える節約方法もあわせてご紹介します。
暖房器具の特徴とランニングコスト
床暖房の特徴とランニングコスト
床暖房は、床下に熱源があり床全体を温める暖房器具です。熱源に電気ヒーターを使う「電気式」と、ガスで温めた温水を熱源にする「温水式」の2種類があります。
<床暖房のメリット>
床暖房のメリットは、床から直接伝わる熱と、床から部屋全体に伝わる熱の相乗効果で、部屋全体を均一に温めることができるところです。また、風が出ないので身体の乾燥を防ぐ効果にも期待できます。
<床暖房のデメリット>
床暖房のデメリットとしては、熱源機器の設置や床下工事が必要なため、初期費用が高くなってしまうことがあげられます。また、部屋が完全に温まるまで時間がかかってしまうのも痛いところです。
<床暖房のランニングコスト>
床暖房のランニングコストは加熱面積にもよりますが、電気式で約1万3000円/月。温水式で約9000円/月となります。
※1日10時間使用した場合。
エアコン暖房の特徴とランニングコスト
エアコンの暖房は、外の空気の熱を集めて部屋の中に温かい風を送り、部屋を暖める仕組みです。部屋の中にある室内機と、外にある室外機で構成されています。
<エアコン暖房のメリット>
エアコンの暖房のメリットは、なんと言っても部屋を温めるスピードが早いことです。外から帰って来た時も、スイッチを入れればすぐに温風が吹き出て温まれるのは強みです。また、初期費用も床暖房に比べると安く済むのは嬉しいところ。
<エアコン暖房のデメリット>
エアコンの暖房のデメリットは、空気が乾燥しやすいことです。エアコンの暖房は乾燥した風が絶えず吹き付けるため、部屋の湿度が低くなって乾燥してしまいます。空気が乾燥していると、のどの痛みやインフルエンザウィルスの活性など、健康面への悪影響を及ぼします。また、温風が出るのは早いものの足元を温める力は弱いため、身体が芯から温まりません。場合によっては別の暖房器具も必要になるかもしれません。
<エアコン暖房のランニングコスト>
エアコンの暖房のランニングコストは機種や年式にもよりますが、約8100円/月です。
※1日10時間使用した場合。
ランニングコスト(光熱費)がお得なのはエアコンの暖房
床暖房とエアコン暖房のランニングコストを見比べてみると、温水式で900円、電気式だと4900円もエアコンの暖房がお得ということがわかりました。ただ、費用やコストなどの経済面以外の、快適性や満足度などのユーザビリティでは床暖房のほうが高いというデータもあり、どちらの暖房器具も良いところ悪いところがあるようです。
床暖房とクーラー暖房の節約術
先ほどは一般的な使用方法でのランニングコストを試算しましたが、使い方によってはコストを減らし、お得に使用する方法もあります。ここでは床暖房とエアコン暖房の節約術をご紹介します。
床暖房の節約術
「ON、OFFの回数を減らす。」
床暖房は温め始めに一番エネルギーを消費します。逆に温度を維持している時のエネルギーは4分の1程度と意外と省エネです。節約のためにON、OFFを繰り返すとかえってランニングコストが上がってしまいます。
「お得な料金プランを利用する。」
一部のガス会社では温水式床暖房用のお得なプランが設けられている場合があります。一度、契約しているガス会社に確認してみましょう。
「ハイブリッド式の床暖房システムを導入する。」
最新の床暖房には、電気式と温水式を組み合わせた「ハイブリッド床暖房システム」があります。ガスでスピーディーに温め、電気式で効率的に温度を維持する、良いとこ取りの床暖房です。従来の床暖房より経済的ですが、導入には工事や設置費用がかかるため、お使いの床暖房の更新時期に候補として検討してみてはいかがでしょうか。
エアコン暖房の節約術
「サーキュレーターを導入する。」
エアコンの暖房を使用すると部屋の上部ばかりが温まって非効率です。空気を循環できるサーキュレーターをあわせて使うことで効率的に部屋を暖めることができます。
「フィルターを掃除する。」
エアコンを使用し続けていると室内機のフィルターにホコリが溜まっていきます。ホコリが溜まりすぎるとフィルターが目詰まりをおこして、エアコンのパフォーマンスが落ちてしまいます。節約のためにも月に1度はフィルターの洗浄を行うことをおすすめします。
「電力会社の見直し。」
2016年から始まった電力自由化により電力会社を自由に選択できるようになりました。それにより各社から様々なプランが提供されていますので、ご自身の生活に適したプランを選ぶことによってランニングコストを節約することができます。
まとめ
床暖房とエアコンの暖房の違いはいかがでしたでしょうか。
ランニングコストではエアコン暖房に軍配が上がりましたが、快適性では床暖房が優れているようです。
どちらの暖房器具にも一長一短のメリット・デメリットがありますので、ご自身のライフサイクルや、お財布と相談しながら後悔のない選択をしましょう。