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2017.09.01
MDF板を使ったDIYテクニック|サイドテーブル・棚の作り方
サイドテーブルやちょっとした棚が欲しいと思った時、市販品で良いものが見つからなかった経験がある方は多いと思います。そんな時には、自分でDIYをして作ってしまうのが一番です。MDFと呼ばれる材料を使うと、案外簡単に作成できるため大変便利です。今回はそんなMDFの特徴や、小さめの家具の作り方について解説します。
“MDF板の特徴”
MDFというのは、中密度繊維板のことです。木質繊維を原料とする成型板(ファイバーボード)の一種で、密度が0.35 g/cm3以上のものを差します。木材チップと合成樹脂を合わせて板状に熱圧成型したもので、木材のように軽量で高い加工性を持っています。なおかつ木材のように反りや乾燥割れのような癖がなく、均質で極めて安価なのが特徴です。扱いやすい材料である反面水や湿気には弱いため、水気が多い場所での使用には向きません。心配な場合は表面に塗装を重ねると、多少の撥水性が期待できるようになります。様々な厚さのものが市販されており、裁断などの加工も容易である程度の強度があるため人気が高いDIY用品の一つです。 先述の通り非常に安価に入手できるもので、ホームセンターなどでも取り扱いがありますが、インターネット通販を活用して購入するのが最も経済的で簡単な入手方法になります。
“MDF板を使ったサイドテーブルの作り方”
サイドテーブルとはベッドサイドやソファの脇などに置いておく小さなテーブルのことです。色々なデザインやサイズのものがありますが、DIYで作りやすいのはボックスタイプのものです。四角い箱を作り、その上面をテーブルとして使用できるようにします。蝶番などを使い、中に収納ができるようにすると便利です。 サイドテーブルの作成には12mm以上の厚さのMDFがおすすめです。ある程度の厚みがあった方が強度が出ますし、見た目も良くなります。何より釘やネジなどが外れにくくするため、厚みは必要です。図面を作り寸法通りにMDFをカットしたら、接着面にまず木工用ボンドを塗ります。そうして仮に接着した後で釘やネジで固定をすると、強度が出て剥がれにくくなります。ドアや引き出しは適宜作成し、表面をリメイクシートで覆えば完成です。リメイクシートは貼らなくても使用する事が出来ますが、ちょっとした防水性や見た目の良さを考えると貼った方が使い勝手が良いです。
“MDF板を使った棚の作り方”
MDFは先述の通り強度に欠ける木材なので、大きな棚作りには向きません。しかし軽いものを入れるためのラックや、小さめの棚なら作る事が出来ます。作る大きさによって適した厚みは変わってきますが、ここでも釘やネジのことを考えると12mm以上のものを使用することを推奨します。サイドテーブルと同じようにまずは図面を作り、サイズ通りに裁断します。そして接着面は木工用ボンドで取り付けてから釘やネジを打ちます。あまり高い密度で釘を打ってしまうとそこから割れてしまうので、適宜間隔を開けたり様子を見ながら作成してください。リメイクシートや塗料で表面に色などをつければ完成です。手軽に作成できるので、卓上の小さな文房具入れや書類入れ、メイク道具の棚などを作成するのもおすすめです。大きさと中に収納するもの、そしてMDF自体の厚みとのバランスが大切になってきます。 このように、MDFは上手に活用すると大変便利なDIYの材料です。耐久性が必要な場面に向く材料ではありませんが、日常のちょっとしたものを置いたり保管したりするのには適していますし、扱いやすいので重宝されています。世の中に丁度いい家具が市販されていない場合、少しの工夫で自作してみることにより世界が広がります。ぜひ、生活の中に取り入れてみてください。"