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2019.10.18
家の中のカビの原因は?ーカビを生やさない方法を簡単解説!
浴室や壁紙、クローゼットの中など、気付いたら家の中にカビが!!特に、梅雨や結露の季節はカビにとっては好都合だと言われています。
そこで今回は、カビを繁殖させない方法や、できてしまったカビを除去する方法をご紹介します。
カビはどうして発生する?
目には見えませんが、空気中にはカビ菌が漂っています。カビはある条件がそろうと、たちまち繁殖してしまいます。
【カビが好む3つの条件】
1)20~40度の温度
2)70%以上の湿度
3)栄養分があること(ほこり、食べカス、皮脂汚れなど)
普段の生活において、室内でこれらの条件が揃ってしまうこともあります。3つの条件をそろえないために、日常生活で工夫できるところはないか詳しく見てみましょう。
1)温度について
人間が生活する温度は、残念ながらカビが増えやすい温度でもあります。室温20度以下は可能な季節もありますが、一年を通すと現実的ではないと言えます。
2)湿度について
人間の室内における快適な湿度は、40~60%とされています。40%以下になってしまうと、のどや目、肌などが乾燥する上、ウイルスの活動も活発化します。カビの繁殖を防ぐために、室内の湿度が70%以上にならないように管理し、私たちが快適に過ごせる40~60%をキープすることが大切です。
3)栄養分について
生活をしていると食べカスやほこりなどは少なからず家の中にあります。さらに、浴室の皮脂汚れや垢などもカビの栄養分となってしまうのです。これらを完全に取り去るのは難しいですが、こまめな掃除は効果的です。
このように、湿度と栄養分に関しては工夫次第で改善することができそうです。
カビといえば、黒や白、青っぽい色など、様々な種類があります。その種類によって繁殖しやすい場所も異なります。家の中で繁殖する主なカビの種類を詳しく見ていきましょう。
<黒カビ>
家の中において特に多いカビの種類です。湿気の多いところを好みますが、低い温度や多少の乾燥にも強いとされています。喘息やアレルギーの原因にもなるため、注意が必要です。発生しやすい場所は、浴室、洗面所、窓、壁、流し台周辺、エアコン、衣類などです。<青カビ>
こちらも私たちの生活に身近なカビで、よく見られます。果物や食パンなどの食べ物、家具や押入れ、畳にも発生します。<スズカビ>
湿気の多いところを好む身近なカビです。アレルゲンになるだけでなく、皮膚真菌症や角膜炎、副鼻腔炎になる可能性もあります。発生しやすい場所は、浴室、洗面所、トイレ、壁、流し台周辺、冷蔵庫、エアコンなどです。古本や古紙などにも発生します。 どのカビも湿気の多いところやほこりの溜まりやすいところ、カビの栄養分が多いところなどに発生しやすいようです。カビを発生させないために
カビ発生の原因や発生しやすい場所が分かると、日頃から少し気を付けることでカビを予防することができます。予防法を見てみましょう。
風の通りを良くする
窓を開けたり換気扇を回したりして部屋の換気をすると、部屋の空気が入れ替わり風の通りが良くなります。そうすることでほこりが溜まりにくくなり、さらに湿度を下げることもできます。また、タンスや食器棚などの家具と壁の間に隙間をつくり、風通しを良くして掃除をしやすくすることも効果的です。クローゼットの中や本棚の中に物を詰め込みすぎるのも良くありません。隙間のある収納をすると、風通しが良くなりカビ対策になる上、見やすく使いやすい収納になります。湿度を管理する
カビが好む高湿度な環境をできるだけ作らないようにしましょう。こまめに窓を開けて空気の入れ替えをしたり、換気扇を使って換気をしたりすると効果的です。季節や気温によっては除湿器やエアコンの除湿機能を使うといいでしょう。 湿度は体感では分かりにくいので、湿度計を使うのもおすすめです。
こまめに掃除をする
カビが大好きなほこりや皮脂汚れ、食べカスなどもこまめに掃除して、普段から部屋をきれいにしておきしょう。特に浴室や洗面台、キッチン周りなどは湿度が高くなりがちなので、こまめに掃除することをおすすめします。部屋にカビを撒き散らしてしまうエアコンはこまめにフィルター清掃をしておくことが大切です。またダニもカビの原因になるため、ダニが付きやすい布団類もきれいにしておきましょう。
アルコールやエタノールで除菌する
普段の掃除で、床や壁など気になるところをアルコールやエタノールを染み込ませた雑巾で拭くこともおすすめです。梅雨の時期や雨が続いたときなど、特にこの方法で除菌しておくといいでしょう。また、結露などで気付かないうちにカビの発生しやすいカーテンには、アルコールスプレーをしておくのも効果的です。どれも日頃からできる簡単な方法ですので、ぜひ試してみてください。生えてしまったカビを掃除するよりも、カビを予防する方が結果的には手間がかからないことが多いのでオススメです
カビを除去するには
カビが発生しないように気を付けていても、知らないうちにカビが繁殖してしまうことはもちろんあります。いざカビを見つけたときに慌てないように、カビの除去方法についての知識を備えておきましょう。
カビを除去するための洗剤
カビを除去するための洗剤は主に2種類ありますのでご紹介します。<塩素系漂白剤>
塩素系漂白剤というと強い洗剤のイメージがありますよね。まさにその通りで、塩素系漂白剤は漂白する力が強いです。浴室などの根を張った黒カビも、根こそぎ漂白して除菌までしてくれます。ただ強い洗剤であるが故に、場所や素材によっては使えないこともあります。また、酸性の洗剤と一緒に使うと危険なので、注意が必要です。
<アルコール>
アルコールといえば、手指の消毒などにも使われますよね。室内の多くの場所に使用でき、しっかりと除菌できるのが嬉しいポイントです。さらに、揮発性が高いためすぐに乾くので、拭き取りは必要ありません。ただ、こびりついたカビの漂白まではできないのが難点です。
カビの除去において押さえておくべき注意点
カビを除去する際には、気を付けておくポイントがあります。
・マスクや眼鏡、手袋を付けて防備する
繁殖したカビは、胞子を飛散させます。気付かないうちにカビ胞子を吸い込んだり、カビの付いた手で目を触ったりして体に悪影響をもたらす可能性もあります。そのようなことにならないように、自分の体を守るための準備をしっかりしておきましょう。
・掃除は高いところからする
カビ胞子は上から降ってきます。手の届きやすい低いところや床からカビを除去しても、天井や高いところのカビが繁殖したままだと、きれいにしたところにまたカビ胞子が付着してしまいます。掃除する順番を工夫することで、効率的に掃除をすることができます。
・掃除機をかける前にまず除菌
カビ胞子が床に落ちた状態でうっかり掃除機をかけると、カビ胞子を部屋中に拡散させてしまうことがあります。その上、吸い取ったカビが掃除機の排気口から放出されるとさらに被害は拡大します。雑巾などを使ってカビを除菌しながら拭き取ったあと、掃除機をかけましょう。
・お酢を使わない
お酢は殺菌力がありますが、穀物が原料であるため、カビの栄養源になる恐れがあります。また、塩素系漂白剤と一緒に使用すると、有毒ガスが発生して危険です。カビの除去方法を場所ごとに分かりやすく解説
カビはどのように除去するのが効果的か、場所別にチェック!
・浴室やキッチンなどの水回り
軽いカビであれば、中性洗剤で落とすことができます。こびりついた黒カビは、塩素系漂白剤でしっかり落としましょう。ゴムパッキンなどの取れない黒カビは、漂白剤を塗った後にラップして少し放置しておくと効果的です。
・窓やカーテン
特に冬場は窓に結露ができますよね。それが原因でカビは繁殖します。まずは結露を拭き取り、アルコールスプレーをかけて除菌しながら取り除きます。ゴムパッキンなどのカビはなかなか取れず頑固ですから、塩素系漂白剤の出番です。また、カーテンは定期的に洗濯することをおすすめします。きれいになったカーテンはアルコールスプレーを吹きかけて、カビ胞子が付きにくいように対策しておくと良いですね。
・クローゼットや押入れなどの収納
アルコールスプレーを染み込ませた雑巾で、カビの生えた箇所を拭き取って除菌します。クローゼットの中の衣類にカビが生えてしまうこともあります。お気に入りの洋服だとショックも大きいですよね。そんなときは洋服用ブラシを使ってできるだけカビ胞子を落とし、アルコールスプレーを含ませたタオルでトントン叩きます。カビが取れたら、しっかり乾燥させておくことも忘れずに。
まとめ
洗剤の種類やカビの除去における注意点を知っておけば、清掃は可能。とはいえ、カビの除去は労力も時間もかかって大変なものです。
ポイントは日頃の掃除と換気、見つけたら早めに対処すること。この2つを心がけて、効率的にカビを撃退しましょう。