リノベーションのアイテム
2019.05.17
【プロがセレクト】視線で遊ばせるマリンなお部屋の作り方
リノベ不動産の設計デザイナー、空間プロデューサーがプロの視点からお部屋に合ったアイテムをセレクト!
その名も『プロセレ』
お洒落な部屋作りのコツ、教えます。
お部屋の目線を大事に!今回のプロはこちら!
安藤 健太(デザイナー)
埼玉生まれの建築デザイナー。
もの作りの魅力に惹かれ建築を学び、ハウスメーカーに勤務。
新築戸建て住宅の施工管理を経験後、もっと濃密なものつくりに携わるためにリノベーション業界へ転職。
心がけていることは、お客様が笑顔になるようなワクワクをデザインという形で提供すること。
お客様一人ひとりのライフスタイルから、ベストなテイストをご提案いたします。
今回のお部屋はこちら
お部屋に入った瞬間にその床のインパクトに目が行くこのお部屋。
杉材のフローリングにオイルステイン塗料の『春風』を使用。
ココナッツカラーで着色しています。
このままでも十分に素敵なお部屋ですが、安藤プロはこれをどう変化させていくのか、楽しみですね。
では、早速安藤プロにセレクトしていただきましょう!
まずはお部屋のカラーを3色に
安藤プロが最初に手をつけたのが、お部屋の色。
お部屋をコーディネートするポイントとして、メインカラーを3色以内に収めるとバランスを良く見せることができます。
このお部屋が海の近くにあるということで、今回は『マリン』をテーマにしてみました。
ホワイトを基調としたナチュラルテイストにブルーグレー系のアクセントウォールでお部屋に表情を出すようにセレクトしています。
まず、キッチン後ろのパネリングされた壁と、キッチンカウンターのパネリング、ナチュラルグリーンのアクセント壁、室内窓の枠の色をホワイトやブルーグレーで統一。
商品名:家庭で使える 体に優しいミルクペイント
商品名:【HAGS オリジナル商品】エマルジョンペイント
商品名:ヴィンテージウッドパネル(画像はソフトブルー)
キッチン後ろの壁をミルクペイントという塗料のスノーホワイトというカラーで塗装してナチュラルさを取り入れ、キッチンカウンターのパネリングは下塗りをグレー、その上からホワイトを重ね、紙やすりで仕上げることでホワイトの下塗りのグレーがうっすら見える、シャビーシックなテイストにします。
ナチュラルグリーンのアクセント壁は、マリンのテーマに合わせてシャビーグレーで塗装したヴィンテージウッドパネルをフレンチヘリンボーンに。
アクセント壁を仕上げたら、お次は目を引く室内窓。
窓枠を春風という塗料のペッパーという色で塗装します。
ペッパーは、透明感のある焦げ茶色で、木目の表情も色濃く出します。
ガラス部分にはマリン系のカッティングシートを貼っても可愛いですね。
このお部屋では床のインパクトが強い分、床以外の色味を淡くさせることで、より引き立つ空間を演出。
安藤プロが選ぶお部屋のメインカラーはこちら。
①床のココナッツカラー
②お部屋全体のシャビーグレー
③キッチン後ろのスノーホワイト
お部屋がシンプルな分、照明で遊ぶという選択
さて、お部屋のカラーがまとまってきたところで、お次はインテリアをセレクトしていきましょう。
安藤プロには、照明を中心にお部屋の表情を取り入れていただきました。
まずはキッチン。
照明はこちらのペンダントライトをセレクト。
商品名:ペンダントライト レプリカ灯 ホワイト
ライティングレールにいくつか取り付けて、カウンターバーのような雰囲気にしても素敵ですね。
コードの長さに変化をつけるとカフェのような雰囲気を作れます。
さらに、少しのアクセントとして、グリーンを入れてみましょう。
商品名:グリーン グリーンポット BRa100120056
グリーンはキッチン後ろのパネリングされた壁に取り付けます。
スノーホワイトの壁に鮮やかなグリーンが映えますね。
グリーンを視界に入れることによって、人はリラックス効果を得られます。
キッチンに置くために今回は造花をセレクトしていますが、グリーンに慣れている人は、キッチン以外にも本物を取り入れてみてもいいですね。
さて、お次はみんなで食卓を囲うダイニング。
商品名:ペンダントライト 〆付けガードアルミP1シェード ホワイト
テーマのマリンを意識して、潜水艦に使われるものと似た照明をセレクト。
一般的なマリンテイストでは、もう少し無骨な照明が使われるのですが、ここではナチュラルテイストに寄せた照明をセレクト。
傘をかぶった照明に合うご飯は何でしょうか?
食卓を囲むひとときがいつもより特別になりそうです。
最後はみんなでくつろぐリビング。
リビングには、こちらのペンダントライトを飾ります。
商品名:フィッシャーマンズペンダント(BK)
リビングの照明は黒に。
照明シェード上部の窓から天井に光が抜けるように設計してあるので、圧迫感はさほど感じません。
リビングは家族みんながくつろぐスペースなので、他とは少しだけ変化をつけてみましょう。
フィッシャーマンズペンダントのブラックを締め色として入れることで、全体のまとまりを崩すことなく、雰囲気を変えることが出来ます。
お食事のあと、リビングの照明だけ灯したらゆったり時間の始まりです。
のんびりとした音楽をかけたら、お気に入りのヴィンテージソファにもたれて。
少し前の映画をみんなで観たりして。
なんでもない日に、とっておきのワインを開けるのもいいかもしれませんね。
あなたに合ったゆったり時間を思い描いてみてください。
『プロセレ』第二弾のトータルコーディネートはこれにて終了!
床を活かすためのお部屋のカラーリングや、照明での目線の遊ばせ方など、
安藤プロのコーディネートは楽しんでいただけましたでしょうか?
建築のプロ安藤流、視線を意識したお部屋作りのコツ
①部屋に入って一番に目線を向けたい場所を決める
②メインカラーは3色に抑える
③照明はペンダントライトのようなものであれば複数飾ってもまとまりを崩さない
視線を意識したお部屋づくり、試してみてはいかがでしょうか?
次回の『プロセレ』には異例の転身を遂げた実力派プロデューサーが登場!
乞うご期待!!